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2018年八月納涼歌舞伎&NARUTO [歌舞伎!!]

8月18日から3日間、東京へ行ってきました。
歌舞伎座八月納涼歌舞伎と、新橋演舞場の新作歌舞伎NARUTO、めっちゃ楽しみにしてました~(^-^)
ホントは土日で行くつもりが・・・歌舞伎座の土日第二部のチケット、松竹歌舞伎会会員の先行販売日10時同時にログインしたにもかかわらず、ほぼ完売。。。慌てて平日月曜日の第二部を何とか抑えることが出来て...休みを取って行ってきたのでした。

土曜日は歌舞伎座第三部、日曜日は歌舞伎座第一部と新橋演舞場の夜の部、月曜日は歌舞伎座第二部と、合計4公演7演目を一気に楽しみました。
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歌舞伎座の八月納涼歌舞伎は、いつもの昼と夜の部というのとは違って三部制。これは、以前にも書きましたが、十八世中村勘三郎と十世坂東三津五郎が存命の頃、若手俳優の活躍の場を増やすことと、お客さんが仕事帰りに観られるように・・・ということから提案したのが始まりだそうです。
とはいえ、それぞれの部の演目の数や公演時間は盛りだくさんで、第一部は11時から14時半、第二部が15時から17時半、第三部が18時から21時と、昼の部夜の部の二部制と比べると、幕間や入れ替え時間がかなり短くなってます。
なので、一日で第一部から三部まで通しで観ると、かなり疲れるかも。。。今回は結果的に1日1部というスケジュールだったので、ゆったりとしてました。でもほぼ出ずっぱりの俳優さんたちにとっては、かなりハードなんでしょうね。。。

歌舞伎座では、毎年この月は○○屋の座頭が勤める月、この月は△△屋中心の座組・・・と、主役級の俳優さんがどの月に出るのかということが、ある程度決まっています。襲名披露公演があると、普段はその月には出ない俳優さんも、襲名祝いのために出演することもあります。

で、この八月納涼歌舞伎には、歌舞伎を観たことがない人でも知っている人気俳優さんが勢ぞろいするので、メチャクチャ人気があります。市川猿之助、松本幸四郎、中村獅童、市川中車、中村七之助・・・しかもさらにその子供たちの世代、若手のホープと言われる市川染五郎と市川團子の名コンビも...[ぴかぴか(新しい)] 注:名前はすべて当代です。

まあそんなことは常識ヨという声も聞こえてきそうなので、演目のことを。
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1日目、歌舞伎座の第三部。かぶりつき、3列10番の席。
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花道から4席目なので、スッポンで演技をする俳優さんをガン見することが出来ます~[ぴかぴか(新しい)]

演目は、通し狂言『盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)』
四世鶴屋南北の作品で、『東海道四谷怪談』と『忠臣蔵』と『五大力』が盛り込まれたお話。一言でいうと、登場人物たちがそれぞれ誰かのためにと思って百両のお金を工面するのですが、巡り巡ってその百両のために運命が狂わされてしまう…というお話。
五人斬りと小万殺しという凄惨な場面が有名ですが、主人公薩摩源五兵衛を勤める松本幸四郎の鬼気迫る表情と、源五兵衛をだまして恨まれる役どころの小万を勤める中村七之助と三五郎を勤める中村獅童の、根っからの悪人ではないのについ犯してしまった罪のために命を落とす二人・・・この三人の心理描写が非常に分かりやすく、リアルで切ないお話でした。

実は、話の本筋は怖いですが暗いお話ではなくて、笑いを誘う場面がたくさんあります。
なんといってもその筆頭は市川中車。役どころはお金にゴウツクな家主の役で、家賃を催促された店子から『虫の好かない人だねぇ~』と言われると・・・[exclamation]
『虫の好かないだってぇ~?? おれがぁ~??』と。お客さん、大爆笑[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]でした。
『カマキリ先生』、御健在~!

中車さんだけじゃなく、獅童さんもお客さんを沸かせる俳優さん。失礼ながら、その演技が素晴らしくて惹きこまれるというタイプではないと思いますが、お二人が登場した瞬間、お客さんが笑顔になるのです。何か、楽しませてくれるのではないかという期待から。そしてその期待に、見事に応えている。これも人気俳優さんに必要な要素ですよね。

おっと、今回は長丁場なので、もっとシンプルに演目のことを書こうと思っていましたが、ついつい語りだしてしまいました。。。(^^;

2日目、歌舞伎座第一部。席は12列9番。こちらも花道から3席目となかなか良い席。
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一つ目の演目は『花魁草(おいらんそう)』
主人公のお蝶を中村扇雀、その想い人である幸太郎を中村獅童が勤めます。
女郎と役者の悲しい恋の物語。。。扇雀さんのお蝶は初役だそうですが、とても初役とは思えないほどにぴったり役にはまっていました。松本幸四郎の役どころも、舞台に良い味を添えていましたね~

二つ目の演目は『龍虎』、当代松本幸四郎と市川染五郎の親子競演による舞踊です。
見事な毛ぶりと、毛ぶりをしながら衣装を引き抜くという趣向。二人ともメチャクチャカッコ良かったですヨ~ まだ中学生なのにこんなにスゴイとは...染五郎さんの成長ぶりにため息が出ました[ひらめき]

三つ目の演目は『心中月夜星野屋(しんじゅうつきよのほしのや)』、古典落語の『星野屋』を基にした新作歌舞伎です。
主人公のおたかを中村七之助、その母親お熊を中村獅童、おたかと心中する照蔵を市川中車が勤めます。
これが、メチャクチャ面白いお話で、始終笑いっぱなしでした。昨年観た『らくだ』もそうですが、やっぱり古典落語が基になったお話は面白いですね~
しかも配役がドはまり[るんるん]
先ほど書いたように、お客さんの笑いを誘うのが秀逸な中車と獅童が出ているんだから、面白くない訳がない[ぴかぴか(新しい)]
女役の獅童さんもなかなかアリでしたが、個人的にはやっぱり七之助の美しさと芝居の旨さに参りました~

2日目は歌舞伎座から新橋演舞場夜の部へハシゴ。
今回一番楽しみにしていたのが、こちら『新作歌舞伎NARUTO』で~す[ぴかぴか(新しい)]
ワンピース歌舞伎でファンになった坂東巳之助と中村隼人のW主演。ワンピースと同様に広く世界で人気を得ている漫画NARUTOが今回初めて歌舞伎になりました。
ワンピースもNARUTOも、原作漫画やアニメは一度も観たことはありませんが、そういうお客さんでも楽しめるとみっくんが言ってましたので・・・
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アクションあり、本水でのシーンありと、舞台演出も楽しめましたが、俳優さんたちの演技にも惹きこまれました。

ラスボス、うちはマダラ役は昼の部が片岡愛之助、夜の部が市川猿之助。
・・・あれ??猿之助さん、歌舞伎座の第二部にも出てませんか~[exclamation&question]
第二部は15時から17時半、NARUTOの夜の部は16時半から20時半。…ラスボスなので、実際に登場するのは第二幕からなんですが、歌舞伎座から新橋演舞場まで歩いて5分も掛からないとはいえ、そのタフさには頭が下がりますね~
今回は、残念ながら愛之助さんのマダラを観ることが出来ませんでしたが、ツイッターで囁かれていたのは、お二人のマダラが全然違うってことのようで。説得の愛之助、洗脳の猿之助、だとか(^-^) 猿之助のうちはマダラは、人間ではありません[exclamation] 物凄いオーラで、物語の最後の最後で、『なにかすごいものを観た』という感覚になりました。

巳之助のナルト、全然強くないんだけど、すごく可愛かった。アラサーなのに少年のよう。その可愛さがファンの心を掴んでいるんだろうなぁ~
隼人のサスケもはまり役ですね~ カッコよすぎ。でもワンピースのサンジとちょっとかぶっている感じがしたのは、私だけ? 次は是非、歌舞伎の古典もので観てみたいかも。

主役級以外の俳優さんたちも、素晴らしかったデス。
なんといっても注目は、大蛇丸役の市川笑三郎。ワンピースのニョン婆が・・・こんなにおどろおどろしい忍術使いになるとは。。。見事な立役。
もう一人好きな俳優さん、綱手を勤める市川笑也。ワンピースでのニコ・ロビンと綱手、キャラクター的には似ている感じだけど、今回はけっこう男勝りな女役で、ドスの利いた男の声で凄む場面もあったりして。
実はこのお二人、前回の俳優祭で中村芝翫さんの舞踊二つ巴に出ておられてまして。素踊りだったので、お化粧をしていない素のお姿を拝見したことがあるのでした。お二人とも素顔は優しい綺麗なお顔立ちで、踊りもとても御上手で印象に残っていたのでした。
何がスゴイかというと・・・笑也さんのお歳が…私の元上司と同い歳。ギャップがあり過ぎ~(^^;

NARUTO、来年6月に京都南座で再演決定だそうです[exclamation] また観たい[exclamation×2]

今回は幕間でお弁当食べました。
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NARUTO弁当、美味しかったデス。うずまきがいっぱい[台風] サスケ弁当もありますヨ~

3日目、歌舞伎座第二部。席は2階6列25番。
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土日の第二部チケットが取れなかったうえに、平日でも2階席しか取れず。でも25番はド真ん中で、スッポンも良く見えたので良かったかも。

一つ目の演目は『再伊勢参!?(またいくの!?)YJKT(こりないめんめん)東海道中膝栗毛』3年前の八月納涼歌舞伎から続くシリーズもの。松本幸四郎の弥次さんと市川猿之助の喜多さんの珍道中の旅です。猿之助さんが演出と脚本も手掛けます。

毎回、奇想天外なストーリーとアッと驚く演出の面白さに話題沸騰。
今年は、弥次さん喜多さんコンビと市川染五郎の梵太郎と市川團子の政之助コンビによる四人同時宙乗り[ぴかぴか(新しい)]というスゴイことをやってくれます。

もう一つの見どころは、中村獅童、市川中車、中村七之助の六役早変わり[exclamation]
これが、大爆笑[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)] 三人が同じタイミングでそれぞれ別人として一緒に出てくる演出は、これまでに見たことがない楽しさ。これを考えた猿之助さんの才能、凄すぎ。
中車さんは早変わりは初めてだそうで、『ハアハア(*´Д`)』言いながらの挑戦だそうです。七之助の立役も観ることが出来て、ちょっと新鮮。

他にも見どころ満載。
『籠釣瓶花街酔醒』のパロディー仕立てになっていたり、大勢でのだんまり、猿之助の喜多さんと赤尾大夫の早変わり、見事な舞踊のシーンや、市川右團次&市川右近の親子競演などなど、一時も目を離せない中身の濃いお話でした。小ネタもいっぱいだったし。

3年前の第一弾は観ていませんが、おそらく今回の第三弾は一番面白い作品になったのではないかと思います。喜多さんのお葬式が発端となるなんて、ほんとに良く考えられた話だなぁ~と。
初めからストーリーがあるお話ではないので、自由に場面設定が出来る強みを活かした演出。お客さんを楽しませるために、ありとあらゆる面白い場面をてんこ盛りにしたうえで、上手く繋ぎ合わせたというところでしょうか。『これでもかっ[exclamation]』というくらいに、面白い台詞や演出が盛りこまれているので、むちゃくちゃ面白いお話になったんでしょうね。

今回の歌舞伎三昧の3日間、ほんとに幸せなひとときになりました。

ところで、第二部でのお隣の方はたぶん歌舞伎はお初で、お友達から色々と解説してもらってましたが、みんながどっと笑っている場面でも、ちょっとついて行けていないようでした。
宙乗りや大立ち廻りなどは見た目そのままに面白いけど、早変わりは俳優さんの役どころを知らないとそのすごさが分かりにくいし、古典のパロディーや親子ネタや俳優さんネタになると、知らないと??ってなりますもんね~
歌舞伎は、観れば見るほど、知れば知るほどに、面白くなるということが分かりつつある今日この頃ですが、お隣の方にもそれを伝えてあげたいなぁ~と思ったのでした。

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