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芸術祭十月大歌舞伎2018年 [歌舞伎!!]

10月21日、歌舞伎座へ行ってきました。翌日の月曜と火曜日に東京本社での研修があるので、今回は交通費も宿泊費も掛からないで歌舞伎が観られる。3週間連続ですが、行かない訳にはまいりません。

日曜日はピーカンの[晴れ] 沖縄以外の全都道府県が[晴れ]マークなんて、なかなかあることではないですよね~
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絶好の富士山日和[ぴかぴか(新しい)] 

十月の歌舞伎座は、十八世中村勘三郎丈の七回忌追善公演でもあります。なので今回の演目は中村勘三郎丈にゆかりの深い演目が並びます。
御存命の時は歌舞伎には全く興味がなかったので、歌舞伎をなさっている勘三郎丈を観たことがありません。ほんとにそれが悔やまれる思いです。
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お父様の追善公演なので、もちろん当代の中村勘九郎丈と中村七之助丈の兄弟が主役を勤める演目が掛かります。そうそう、来月の9日、恒例の中村屋ファミリー密着ドキュメンタリーがOAされるそうですヨ。今回の十月の歌舞伎座と来月の平成中村座公演のことが披露されるとのこと。

昼の部は、1階16列13番。この席は花道の揚幕に近いので、揚幕が上がった瞬間から俳優さんたちをガン見することが出来ま~す[ひらめき]
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通常の揚幕はシックな紺や黒地に劇場の紋が染められた幕が掛かっていますが、今回はめずらしく五色の揚幕。昼の部の二つ目の演目で松羽目物が掛かるからですね~

昼の部一つ目は『三人吉三巴白波(さんにんきちさともえのしらなみ)』河竹黙阿弥作の七五調の名台詞が心地良い、有名な作品です。
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みっくん(坂東巳之助丈)、中村七之助丈、中村獅童丈、お気に入りの俳優さんたち揃い踏み[るんるん] 
出会いは喧嘩だったのに、三人とも同じ『吉三』という名前であることが分かったことで意気投合して、義兄弟の契りを結ぶ。。。白波として活躍する三人の出会いの名場面です。

二つ目の演目は『大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)』十七世中村勘三郎丈のために書き下ろされた松羽目物の舞踊劇。
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大江山というのは私の実家のある丹後地方を代表する連山で、私が大阪から実家に車で帰る時、高速道路が出来るまでは大江山越えをしていました。とても馴染みの深い山なので、歌舞伎の演目でこの大江山が舞台の演目があることを知った時、どうしても観てみたいと思っていました。
これが、メチャクチャ面白かった~[ひらめき][ひらめき]
とにかく、酒呑童子を勤める中村勘九郎丈が、ほんとうに素晴らしい。舞踊劇なので台詞はそんなに多くないのですが、あんな風に踊りで喜怒哀楽を表現出来るのはスゴイです。
全体的に激しい動きの所作事が続くので、とても迫力があって面白いんですが、足にものすごい負担が掛かっているんだろうな~と、ちょっと心配にもなりました。

そうそう、この演目の最中に、近くで小さな子供さんのくしゃみが止まらなくて。そちらの方を観たら、勘九郎丈の下のお子さん、長三郎くんでした(^-^) お母様の前田愛さんが長三郎くんを抱っこして、隣にはお兄ちゃんの勘太郎くんも。お父様の酒呑童子、『将来、僕がこのお役を勤めるんだ~』ってな感じで、一生懸命観ておられましたヨ~

昼の部最後の演目は『佐倉義民伝(さくらぎみんでん)』
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当代松本白鸚丈が、主役の名主木内宗吾を勤めます。貧窮に喘いでいる農民たちのために、直訴に及ぶことを決意します。直訴はご法度、すなわち死を覚悟しなければならないのです。そのために、七之助丈が勤める女房のおさんや四人の幼い子供たちと涙の別れをするのですが。。。この場面がとても切なくて悲しくて。
最愛の家族と別れなくてはならない、自分の死と引き換えに農民たちのために行動を起こそうとする宗吾の悲哀を、白鸚丈は見事に表現されていました。

夜の部は2階4列31番。本当は20日夜の部のチケットを取ろうとしたんですが、松竹歌舞伎会会員の先行発売日10時にログインしたのにもかかわらず、ほとんど完売。21日も2階席しか取れませんでした。。。(;'∀')
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やはり、2階席後方からだと花道がほとんど見えません。。。

夜の部一つ目の演目『宮島のだんまり』 
歌舞伎の様式美が面白い『だんまり』を代表する作品。『だんまり』とは、暗闇の中で善人と悪人が宝物を探り合う様子のこと。暗闇の中なのでたくさんの登場人物はお互いには見えていないという設定で、みんな黙ったまま、ウロウロします。
でも、もちろん実際の舞台は明るくて、誰かにぶつかって驚いたり、みんながあちこちと手探りで探している中、中村扇雀丈勤める主人公傾城浮舟太夫実は盗賊袈裟太郎がちゃっかりと宝物をGETする、鮮やかな盗みの様子を楽しむことが出来ます。
この『だんまり』は歌舞伎ならではの演出で、他の作品でもよく観ることがあります。
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この演目の最大の見せ場は、最後の主人公の引っ込み。
物語の始め、主人公は美しい傾城浮舟太夫として登場します。傾城とは太夫などの高級遊女のことですが、城が傾くほど国主を色香で虜にする絶世の美女という意味があり、例えば楊貴妃のような存在です。
ところが実は、この傾城浮舟太夫は盗賊袈裟太郎の仮の姿。途中で本性を表して、鮮やかに宝物を盗むことに成功して、追っ手もかわして、悠然と立ち去っていく。。。この引っ込みが面白い。上半身は力強い袈裟太郎の六方、足は傾城が花魁道中で八文字を踏む歩き方という、『傾城六方』と名付けられた独特の引っ込みです。
残念ながら、この時の席からは足元がほとんど見えなかったんですが、想像するだけでも楽しい動きですね~

二つ目は『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)吉野山』
義経千本桜は源義経の悲劇にまつわるお話で、歌舞伎の演目の中でも超メジャー作品ですが、実は初段から五段目まであるとても長いお話。オムニバスのように段ごとに主役が異なるので、歌舞伎では物語の全てを上演することは少なく、人気の段を単独で上演することが多いです。この『吉野山』は四段目の道行初音旅(みちゆきはつねのたび)のお話で、所作事(舞踊)です。 
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佐藤忠信実は源九郎狐を中村勘九郎丈、静御前を坂東玉三郎丈、早見藤太を坂東巳之助丈が勤めます。
源九郎狐は、義経が静御前に託した初音の鼓に張られた夫婦狐の子どもで、義経の愛妾である静御前を陰ながら見守っているという役どころ、早見藤太は頼朝方の追手で、義経を捕まえるために静御前も捕まえようと色々と頑張ります。
前半は、静御前と忠信が義経のことを偲ぶ場面で、清元連中の情緒溢れる浄瑠璃と三味線にのってしっとりとした所作事が続きます。後半は、二人が追手の早見藤太に捕まえられようとする場面で、竹本連中が加わって躍動感のある掛け合いが繰り広げられます。

何度も上演されている人気作品だけあって、全体を通して面白かったけど、私的に一番面白かったのが、みっくんの早見藤太。道化役なので面白いのは当然ですが、脇役にも拘らずその存在感がスゴイ。ワンピースのボン・クレーもそうですが、真面目な役よりも道化役の方が本領発揮出来る俳優さんだなぁ~と思ったのでした。

夜の部最後の演目は『助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)』
助六といえば、海老さま。成田屋のお家芸ですが、人気作品なので他の家の俳優さんが演じることもあり、今回の片岡仁左衛門丈の十八番でもあります。
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仁左衛門丈が勤める助六は吉原で大人気の伊達男。中村七之助丈が勤める吉原一の傾城揚巻は、間夫の助六にぞっこん、自分に入れ揚げる髭の意休が助六の悪口を言ったら、ものすごく辛辣な口調で言い返す・・・
そこへ助六本人が現れて、意休に喧嘩を吹っ掛けるところも見もの。通りすがりの人にもいちゃもんつけて、自分の股をくぐらせる始末。。。(^^; 伊達男なのに、なんでそんなに喧嘩っ早いの[exclamation&question] というみんなの疑問にお答えするのが、勘九郎丈が勤める白酒売り。
なんとこの白酒売りは、時代物でたびたび登場する曽我兄弟の兄曽我十郎。助六は実は弟の曽我五郎だったのです~[ぴかぴか(新しい)] 助六が誰彼構わずに喧嘩を吹っ掛けるのは、相手に刀を抜かせて、亡き父の仇討に所縁のある名刀友切丸を探すためだったということが分かります。
そしてその後、二人の母の満江が現れて喧嘩を窘められて兄弟が萎縮する件も面白いし、最後は探している友切丸を持っているのが、意休だった[exclamation]ということも判明して。。。
この『助六』はとても有名な演目で、助六の伊達男ぶりがとにかく印象的なんですが、お話自体もとても面白くて、2時間近くある長丁場の演目があっという間に感じられました。

題名だけは知っているけど観たことがない演目とか、初めて題名を聞く演目がまだまだたくさんありますが、『こんなに面白いストーリーだったのか~[ひらめき]』と、観るたびに興味が深まって、ワクワクさせてもらっています。
曽我物といえば荒事というイメージでしたが、仮の姿で過ごす主人公が実は曽我五郎だった・・・というお話もたくさんあるようですね。面白いなぁ~[わーい(嬉しい顔)]


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