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二月大歌舞伎、千穐楽~ [歌舞伎!!]

2月24日と25日、歌舞伎座へ行ってきました。
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恒例の富士山。この日は小春日和のせいか途中の山々が霞んでいたので、『今日は富士山見えないだろうなぁ~』と思っていたら、上空は霞みがかっておらず、冠雪の山頂あたりがぽっかり宙に浮いているような感じでした。

先に定宿のホテルにチェックインしてから、夜の部へ。
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一月の壽初春大歌舞伎に続いて、二月も高麗屋三代同時襲名披露の歌舞伎座です。主役の松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎だけでなく、海老蔵をはじめ豪華な顔ぶれ。配役を見ているだけでもワクワクです。

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こちらの祝幕、EテレのSWITCHインタビュー達人たちで松本幸四郎と対談した芸術家草間彌生さんの書下ろし作品。

夜の部の一つ目の演目『熊谷陣屋』、松本幸四郎が主人公を務めます。
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二つ目は『壽三代歌舞伎賑 木挽町芝居前』
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白鸚、幸四郎、染五郎の襲名を祝うために幹部俳優が勢ぞろいする演目で、襲名披露口上とはまた違った形式のお祝いの演目です。襲名を祝うために芝居小屋にやってきたお客さんたち(幹部俳優たち)が、口々にお祝いの言葉を述べるというもので、とても華やかでした。

三つ目の演目は『仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場』。とても有名な人気のある演目なので、楽しみにしていました。
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主人公は白鸚演じる大星由良之助、その息子である大星力弥を孫の染五郎が演じます。
このお話、御存じの通り『赤穂事件』を題材とした有名なお話ですが、登場人物の名前は微妙に変えてあります。これは江戸時代に歌舞伎で初演されたのは実際の事件の50年くらい後ですが、まだまだ江戸幕府の権勢が隆盛の頃、実名ではあまりにもリアルだったためだそうです。
この祇園一力茶屋の場は、大星由良之助が祇園で遊興三昧・・・だが、実は討入の準備を着々と進めているという有名なシーン。そして討入に加わりたいという熱い思いを持った足軽寺岡平右衛門とその妹お軽との切ないやり取りが見もの。
平右衛門とお軽はダブルキャストで、偶数日が海老蔵と菊之助、奇数日は仁左衛門と玉三郎という、これまたワクワクするような組み合わせです。
どちらも観た~い[exclamation] でもやっぱり、海老様。

25日昼の部へ。千穐楽です。
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一度は千穐楽に行ってみたいと思っていたので、念願叶いました。25日間同じ演目を毎日演じる歌舞伎座、千穐楽はオーラス。色々と感慨深いもんです。

この日の席は15列目6番、なんと花道の真横。花道の西側は通路がなく、超きわきわの所を役者さんが歩きます。。。1メートル以内[ひらめき]
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しかもすぐ後ろに花道への出幕があるので、そこで役者さんが待機している気配を感じることが出来ました[ぴかぴか(新しい)] 角度的にも視野が開けているので、この席かなり興奮しました。
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昼の部の一つ目の演目は『春駒祝高麗』、お祝いの舞踊です。
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二つ目は『一條大蔵譚』。平清盛から譲られた常盤御前を妻に迎えた一條大蔵卿、阿呆で有名ですが、実は…だったというお話。松本幸四郎が見事に演じ分けていて、とても面白かったです。
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三つ目は『歌舞伎十八番 暫(しばらく)』。今回一番楽しみにしていた演目です。歌舞伎十八番といえば。。。海老様。荒事の様式美が素晴らしい演目で、とにかく面白い[exclamation]
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すぐ後ろの花道への出幕の向こうで、『し~ば~ら~く~』。
『えっ、えっ、この声は、えびさま~[exclamation&question] ち、ち、近~い[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]
ダイナミックな衣装を纏った海老様が、私の座っている所から1メートルも離れていない花道を闊歩します。
この『し~ば~ら~く~』、悪者が弱い者いじめをしている時に、どこからともなく聞こえてくるのです。海老様は・・・この主人公鎌倉権五郎は正義の味方。悪者たちをやっつけに来るのです。今で言うと『ちょっとまったぁ~[exclamation×2]
でもまだ元服前の子供なので、何か言われても『い~や~だ~』[わーい(嬉しい顔)]
ほんと、面白かった。話の内容は悪者を正義の味方がやっつける、ただそれだけですが、これぞ歌舞伎[exclamation]という面白さ。
『し~ば~ら~く~』と『い~や~だ~』、リフレインして頭から離れません(^^; 
ちなみに勸玄くんが2、3歳位の時に『し~ば~ら~く~』を真似している動画、むちゃくちゃカワイイです。
歌舞伎通の方からすると『それは、どうよ??』と思うかもしれませんが、やっぱり海老さまのこの十八番、観客の反応は他の演目とは明らかに違うものでした。今回の二月大歌舞伎の主役は高麗屋さん三代、だけれども、一番観客が沸き立ったのがこの『暫』でした。さすがに『歌舞伎十八番』というだけあって江戸時代から綿々と受け継がれてきただけあるように、演目自体が傑作。ただそれ以上に、やっぱり海老さまのオーラというか、市川宗家たる所以を見せつけられたというか。演技が上手くないとか、発声が悪いとか。。。海老さまを批評する声もいろいろありますが、そういったことを全部ひっくるめて、『居るだけで、観ているだけで幸せ~[ぴかぴか(新しい)]』…と言いますか、とにかくスゴイのでございます。
・・・いくら語っても尽きないので、この位にしておきますが。圧倒的過ぎて、それがかえって歌舞伎座での海老さまの出番を少なくさせている…というジレンマがありますが、もう少し歌舞伎界の世代が変われば、そんなことも気にならなくなるでしょう。。。

4つ目の演目『井伊大老』、白鸚の実弟である中村吉右衛門が主役の井伊直弼を演じます。
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桜田門外の変が起きる前の日、愛妾としんみりとお酒を飲みながら最期の夜を過ごします。自分が暗殺されることを悟って覚悟を決めたものの、お国のためにやってきたことがなぜ報われないのか・・・という虚しさ、揺れる心情を見事に表現されていました。
それにしても、やっぱり吉右衛門さん、白鸚さんによく似ていますね~

今回昼の部が終わったのが15時40分と長丁場でしたが、あっという間でした。やっぱり歌舞伎は面白い[わーい(嬉しい顔)]

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