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成田屋懇親会行ってきました [歌舞伎!!]

海老さまの後援会成田屋倶楽部に入会したのが昨年の6月。年に一度、5月の團菊祭が終わった後に懇親会が行われているようです。
参加された方のブログを読むと、とても良かったとのことだったので、一度は行ってみたいなぁ~と思ってました。でも、後援会の懇親会なんて畏れ多いし・・・。
懇親会参加申し込みのお知らせが届いた時けっこう迷いましたが、せっかく東京に住むことになったんだから、行けるチャンスがあるなら行こう!と申込みました。すると、なんと落選の案内が[あせあせ(飛び散る汗)] 希望者が多い場合は抽選になると。。。残念[たらーっ(汗)]
でも数日後、追加募集のお知らせが届きました。通常の宴会スペースではないところに席を増やすことになったが、ひな壇からは遠く、柱等で見えにくいかもしれないが、それでも良ければと。『直接見えなくてもいい、雰囲気だけでも味わいたい!』と、再申込みしました。

そして、今日。帝国ホテルの東西孔雀の間へ行って見ると…
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あまりにもたくさんの席が用意されていて、びっくり。東西孔雀の間って、帝国ホテルの宴会場の中でも一番広いキャパで、着席でも最大1300人収容可能らしいです。10人ずつの丸テーブルが80卓以上。これだけたくさんの丸テーブルがあるなんて、圧巻です。

私の席、相当覚悟していったんですが、追加で用意されたテーブルの中では一番良い席で、しかもひな壇がほぼ正面に見える位置。肉眼でもひな壇の海老さまやれいかちゃん、勸玄くんが見えました。良かった~

懇親会の進行は、最初に海老さま、ぼたんさん、れいかちゃん、勸玄くんが挨拶した後、なだ万のお弁当のお食事タイム。市川海老蔵としては最後の懇親会なので、海老蔵襲名以降の演目などの懐かしい映像を海老さまと一緒に観たあとは、4人への質問コーナーと大抽選会がありました。

勸玄くん、来月の七月大歌舞伎で『外郎売』の早台詞に挑戦するんですが、MCさんから『ちょっと披露してみる?』と振られると、恥ずかしそうにイヤイヤ。かと思えば、パパが今後の予定を発表している横で、なんとエア外郎売を披露。。。[ひらめき] パパからも『やってみる?』と言われ、またまたイヤイヤとパパの後ろに隠れ。海老さまが話を続けると、今度はパパの後ろから顔を出したり隠れたりしながら、エア外郎売。。。あまりにも茶目っ気のある勸玄くんに会場が湧きに湧いて、めちゃくちゃ可愛かった~[わーい(嬉しい顔)]

けっこう一人で参加されている人が多く、私たちのテーブルも10人中6人がおひとりさま。なので、すぐに打ち解けて和やかな感じでした。特に隣りの方とは、どんなジャンルの歌舞伎が好きかとか好きな俳優さんとか、海老さまのブログのことなどなど、かなり会話が盛り上がりました。最近読んだ歌舞伎の本が一緒!で、同世代の女性で、歌舞伎の好みがよく似ている人だったので、ラインの交換とかすれば良かったなぁ~と思ったけど、ちょっと勇気が出ませんでした。
でも、七月大歌舞伎も8月の市川會も観に行くっておっしゃってたので、またどこかで会うかもしれないですね~ 

あっという間の2時間、とても素敵な時間でした。
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お土産は、オリジナルのフォトアルバムとバームクーヘンと花粉症用マスク。
来年も行きたいなぁ~[るんるん]






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六本木歌舞伎羅生門 [歌舞伎!!]

3月16日、大阪のオリックス劇場に海老さまの六本木歌舞伎『羅生門』を観に行ってきました。

海老さまの六本木歌舞伎は第三弾。昨年の『座頭市』は中日劇場へ部下を誘って行ったんですが、今回はおひとり様で。
席は後援会で手配してもらったので、4列目29番という良席でした(*^-^*)

六本木歌舞伎はいわゆる新作歌舞伎と言われるジャンルで、通常の歌舞伎には出演することのない俳優さんや女優さんが重要な役どころで出たり、映画や演劇の演出家による歌舞伎です。今回はV6の三宅健さん、昨年は寺島しのぶさんが海老さまのお相手を勤めました。これまでの3作とも三池崇史監督の演出です。

お話は芥川龍之介の羅生門と渡辺綱の鬼退治の話をミックスした創作で、羅生門のおどろおどろしい世界観と鬼退治の様子がよく描かれているなぁ~と思いました。

羅生門というお話は、人間のエゴイズムがテーマ。
主人公の下人(三宅健さん)は、荒廃した羅生門の楼上で、死人の髪の毛を集めていた老婆(海老さま)と出会う。生きるために死人の髪の毛で鬘を作るという。生きる気力をなくしていた下人は、老婆の話を聞いて奮起する。『生きるためならば、お前から着物を奪っても文句はないな』と追い剥ぎをした挙句、老婆を殺してしまう。。。
そこへ登場するのが、本物の鬼。歌舞伎の演目でも有名な茨木童子。下人もまた、この茨木童子に殺されてしまい...

さらにその後登場するのが、現代の市川海老蔵! 本人が本人役で出て、しかもいつもブログでお目にかかるジャージ姿[ぴかぴか(新しい)] 
ジャージ姿の海老さまと三宅健さんが絡むシーンは、完全に歌舞伎の世界とは違うファンサービスの時間になっていまして。。。
海老さまファンにとってはめちゃくちゃ盛り上がるシーンでしたが、歌舞伎役者としての市川海老蔵を観たいと思って来ているファンにとっては、ちょっと世界観が違い過ぎて引いてしまっていたかも。

第一幕はそういうゆるゆるシーンが満載でしたが、第二幕目は一転、歌舞伎独特の大立ち回りアリ、荒事の見せ場アリ、海老さまの睨みアリ・・・と、第一幕で引いてしまった方にとってもそれなりに満足出来る構成だったかも。
カーテンコールは7~8回、スタンディングオベーションで大盛況でしたが・・・

歌舞伎座に毎月通っている歌舞伎通の方からすると、内容が薄くて物足りない感じがするかもしれないですが、歌舞伎を観たことがない人が歌舞伎の演出の面白さを感じることが出来る舞台かと。。。歌舞伎に興味を持つきっかけ作りという立ち位置なのかも。

正直言って、歌舞伎の所作を全く勉強したことがない俳優さんが大立ち廻りや見得をするのには、違和感を感じてしまいました。けっして、三宅健さんがダメだという訳ではなく、かなり練習して奮闘されていたと思います。が、歌舞伎の面白さは、ほとんどの俳優さんが子供の頃から歌舞伎の所作を勉強されているので、花形スターじゃなくても、全員が半端なくカッコいいところなんです。それぞれの俳優さんたちが努力して培ってきた成果、技量のすごさを感じることが出来る楽しさがあります。
昨年の寺島しのぶさんは、生まれた時から歌舞伎の世界のことをよく知っている『歌舞伎女優』さんなので、全く違和感がなく、それどころか歌舞伎の厚みを増してくれる演技をされていました。男性しか歌舞伎俳優になれないしきたりの中、女性が歌舞伎俳優になる可能性を、充分見せつけてくれた気がしました。
でも、寺島しのぶさんはかなり特別な女優さん。歌舞伎について素人の俳優さんが出演するのなら、歌舞伎俳優さんと同じような歌舞伎ならではの演出をやるのではなく、現代劇や時代劇の演出をメインにした方が良いのでは?と思ったのでした。歌舞伎独特の演出はプロに任せるべきかと。

そういう意味では、賛否両論、受け止め方も色々あると思いますが、六本木歌舞伎は、海老さまが市川宗家当主としてこれからの歌舞伎界をどうしていくか、試行錯誤していく場の一つではと思いますので、これからも見届けて行きたいと思います。。。


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歌舞伎座 壽初春大歌舞伎2019 [歌舞伎!!]

最終日、とても嬉しくて興奮した朝を迎えました。そうですね~ 海老さまの十三代目市川團十郎襲名、勸玄くんの八代目市川新之助襲名の発表があったのです[exclamation]
この日は歌舞伎座近くのホテルに宿泊していたので、発表会見の終わった時間にホテルを出て歌舞伎座へ直行。何台ものTV中継車が停まっていて、TVクルーの人たちもたくさんいたので、『ほんの数分前まで、ここで海老さまが襲名発表会見をやってたんだ~』とメチャクチャ感慨深いものがありました。
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そして、歌舞伎座でのお芝居。翌日は仕事があり、夜の部までいるとさすがにハードなので、この日は昼の部だけです。
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席は1階16列10番。花道は良く見えたんですが、前の席のおじさんが前のめりになって観ていたので、かなりイライラ。。。
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一つ目の演目は『舌出三番叟(しただしさんばそう)』
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中村芝翫丈と中村魁春丈による舞踊です。二人ともベテラン俳優さんなので安定感がありますね。

二つ目、『吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)』
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前日の『壽曽我対面』では曽我兄弟が対面する仇討相手は工藤祐経ですが、こちらはその奥方である梛の葉御前との対面になります。この梛の葉御前を長い闘病生活から復帰された中村福助丈が勤め、舞鶴役の中村児太郎丈との親子共演が実現しました。
あれ?児太郎丈、新橋演舞場にも出てませんか~? 掛け持ちなんてスゴイですね~ 
曽我五郎を中村芝翫丈、曽我十郎を中村七之助丈が勤めているんですが、やはり二人とも華がありますね~ 特に芝翫丈の五郎は、血気盛んな様が素晴らしいデス。

三つ目は『夕霧 伊左衛門 廓文章(くるわぶんしょう)吉田屋』
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七之助丈の夕霧、ほんと~にキレイ[ぴかぴか(新しい)] 台詞がほとんどないのに、伊左衛門を想う気持ちがひしひしと伝わってきます。
対する松本幸四郎丈の伊左衛門も負けていません。可愛げのある落ちぶれた若旦那の役どころ、幸四郎丈はこういうナヨっとした愛嬌のある色男を勤めるのがとても上手ですね~ 
二人の痴話喧嘩の掛け合いがほんとに面白い。ほっこりとした気持ちになれる演目です。

昼の部の切りは『一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)』
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主人公の一條大蔵長成を松本白鸚丈が勤めます。一條大蔵長成が源氏再興を願っていることを平家に知られないように阿呆のふりをしている・・・というところがミソ。
昨年2月の高麗屋三代襲名では幸四郎丈が一條大蔵長成を勤めていたので、親子の芸を見比べることが出来るというのも乙です。個人的には、幸四郎丈の長成の阿呆ぶりが好きかも。

3日間を通して17演目、そのどれもが面白くて、あっという間に時間が過ぎました。
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新春浅草歌舞伎2019 [歌舞伎!!]

1月13日、この日は浅草へ。
新春浅草歌舞伎が公演される浅草公会堂は浅草寺のすぐ隣にあるので、せっかくだからということで、浅草寺&仲見世に行ってみました。浅草に来たのは…四半世紀ぶり(^^;
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仲見世通りの入り口には、歌舞伎俳優さんたちの招き看板がありましたヨ~
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浅草寺山門の宝蔵門と五重塔、とても美しいですね。
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スカイツリーとのコラボショット[ひらめき] 夜のスカイツリーも素敵。

さて浅草公会堂へ。こちらも『大入』です。
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新春浅草歌舞伎、第一部。
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席は1階し列21番。真正面なので、前の方の頭でちょっと見え辛い席でした。
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舞台始めは『お年玉』、尾上松也丈による年始ご挨拶です。この新春浅草歌舞伎は、若手俳優さんが大役に挑戦する登竜門的な意味合いがあり、将来の花形スター候補が勢揃いする公演です。このお年玉もメンバー9名が交代で勤めています。松也丈は今回のメンバーの中では最古参なので、さすがに口上も貫禄がありましたね~

一つ目の演目は『戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)』常磐津の舞踊です。
中村歌昇丈&中村種之助丈、さすがに兄弟だけあって息もピッタリ。
中村梅丸丈、『NARUTO』の春野サクラ役で初めて知った俳優さんですが、『実は本物の女性では??』と疑いたくなるくらいの可愛らしさです。素顔も超イケメン[ぴかぴか(新しい)]

梅丸丈は一般家庭出身で、中村梅玉丈の部屋子さん。部屋子というのは、いわゆるお弟子さんとは違って、幹部俳優さんに見込まれて我が子同然に行儀から芸まで教えてもらう子役さんのこと。歌舞伎は世襲の世界ですが、名跡を継ぐ直系の子供がいなかったり、いても歌舞伎役者としての才覚がなかったりすると、血縁者だけでは成り立たないのですね。そういう意味で、将来性や才能のある一般家庭出身の子役をスカウトして、エリート教育をしていく・・・というのが部屋子。ゆくゆくは芸養子となって名跡を継ぐこともあるそうです。
部屋子として有名な方は、坂東玉三郎丈や片岡愛之助丈などなど。この新春浅草歌舞伎にも出演している中村鶴松丈も、亡くなった十八代目中村勘三郎丈の部屋子さん。エリート候補生と聞くと、注目度[グッド(上向き矢印)]ですね~

二つ目の演目『源平布引滝 義賢最期(よしかたさいご)』義太夫狂言の名作。
眼目はなんといっても、松也丈勤める主人公義賢の壮絶な大立ち廻り・・・題名に『最期』とあるくらいに、スゴイのです。中でも『戸板倒し』&『仏倒し』がヤバすぎます[あせあせ(飛び散る汗)]
『戸板倒し』は、二枚の戸板のみで足場を組んだ戸板の上に素襖姿のままで立ち、そのまま倒れるというもの。『仏倒し』は仁王立ちのまま階段の上から前のめりに倒れ込む・・・文章で書くとなんだかよく分からないと思いますが、百聞は一見に如かず。あまりの物凄さに、客席からは『ワ~[exclamation] キャ~[あせあせ(飛び散る汗)]』という声があちこちで上がります。

三つ目の演目『芋掘長者(いもほりちょうじゃ)』とても楽しい舞踊です。
しばらく上演が途絶えていたのですが、坂東巳之助丈の父、亡くなった十世坂東三津五郎丈が新たな振付を施して当代中村芝翫丈と共演して復活させました。今回は二人の息子さんである巳之助丈と橋之助丈による共演です。
みっくんの本格的な舞踊を観るのは初めてでしたが、さすがに踊りの名手と言われた三津五郎丈の息子さんだなぁ~と。踊りが出来ないという設定のお役なので、わざと下手に見えるように踊らなければならない難しさ・・・『実は、踊りの名手なんだぜ~』ということは見せずに見事に踊っていました。
橋之助丈の踊りも素晴らしかったデス。

第二部の席は、1階た列19番。舞台の見え方は第一部とほぼ同じでした。が、4席ほど離れた席の女性客が上演中に隣り同士でよく話しをしていて、けっこう気が散ってしまいました。あまり歌舞伎を観たことがない人に、解説をしてあげているようでした。

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第二部のお年玉は、橋之助丈が登場。たった一人での口上なので緊張していたのか、ちょっとかんでました~(^^;

一つ目の演目『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』お正月に上演されることの多い、曽我物の定番です。私が初めて歌舞伎を観たのがこの演目なんですヨ。
曽我五郎を尾上松也丈、曽我十郎を中村歌昇丈が勤めます。実は翌日の歌舞伎座でも曽我物が掛かり、中村芝翫丈が曽我五郎を勤めるのを観たんですが、同じキャラクターなのにやはり勤める俳優さんによって全然違うんですね。芝翫丈の五郎は面白い位にキャラ立ちしていて、さすがに年季が入っているなぁ~と。比して松也丈の五郎は、まだまだおとなしいかも。

二つ目の演目は『番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)』岡本綺堂作の新歌舞伎です。
主人公の青山播磨を中村隼人丈、お菊を中村種之助丈が勤めます。
番町皿屋敷・・・怪談ものかと思っていたら、切ない恋愛のお話です。播磨と恋仲のお菊が、播磨の自分への気持ちが本物かどうか知りたいがために、割ってしまったら手討ちになる言われていた青山家の家宝であるお皿を割ってしまいます。本気なら許してくれるのではないかと思って。。。
お皿を割ったのがお菊だと分かった播磨は『粗相だろう』とお菊を許し、妻になろうとしているお菊を手討ちにするはずがないと言います。
ところが、お菊が自分の気持ちを試すためにわざとお皿を割ったことが分かり…お菊を手討ちにしたのです。自分の気持ちが本気ではないと疑われたことに失意して。
本気で好きだという気持ちを伝えるために、最愛の人を手にかける・・・播磨という男の純粋な気持ちが、胸にグッときます。心理描写が難しいお役ですが、隼人丈、とても見事に勤めておられました。

平成最後の新春浅草歌舞伎の切りは『乗合船惠方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)』
メンバー9人全員が一堂に会する舞踊です。一人一人がそれぞれ芸を披露してから、仲良く船に乗り込んで幕引きになります。
橋之助丈、大人になってから初めての女方に挑戦。新しいことに挑戦して芸の幅を広げる、そういう姿勢が大切なんですね~

今回の幕間でのお食事。
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お弁当は新春浅草歌舞伎特製のお弁当。出演者の好きな食べ物を集めたお弁当です。ネットで予約していたんですが、お腹が空いていなかったので、ホテルへお持ちかえりしました。美味しかったデス[るんるん]

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新橋演舞場 初春歌舞伎公演2019 [歌舞伎!!]

今年最初の歌舞伎公演は、やっぱり新橋演舞場の海老さまからスタートです。
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『連獅子』いつ観ても興奮します。

まずは、昼の部から。
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後援会でチケットを手配してもらったんですが、なんと最前列24番[exclamation×2] ほぼど真ん中の席で、オペラグラスなしでも海老さまの汗が見えた~[ひらめき]
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しかも。あの階段はなんじゃ?と思っていたら。。。[exclamation] 客席後方から海老さまが登場する演目があるんですが、私の真横を海老さまが~[るんるん] その距離、30センチ。ほんの1秒程度の瞬間でしたが、あまりの興奮に卒倒しそうでした(^^;
海老さまの匂いも。。。ウフフ[黒ハート] お化粧の匂い? お香のような匂いがしましたよん。

最初の演目は『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)鳥居前』
佐藤忠信実は源九郎狐を中村獅童丈、静御前を大谷廣松丈が勤めます。
この演目を観るのは昨年10月御園座での尾上松緑丈&尾上右近丈に続いての2回目。同じ演目でも演じる俳優さんが違うとやっぱり印象が変わりますね~
前回は2階席で花道が見え辛く引っ込みの狐六方が観られませんでしたが、今回はばっちり。獅童丈の狐六方、カッコ良かったです[るんるん]
廣松丈は、昨年10月大阪松竹座の記事にも書きましたが、女方と立役とのギャップがすごくていつも感心するんですが、今回も。女方と立役、どちらも素敵に演じることが出来る俳優さんは少ないので、極めて行ってほしいですね~

二つ目の演目『極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)「公平法問諍」』河竹黙阿弥作。
待ってました[ひらめき] 海老さまと勸玄くんの登場です。
お話の内容は、昨年10月大阪松竹座で観た海老さまの『め組の喧嘩』に似てます。め組の喧嘩は鳶と力士の対立、このお話は町奴と旗本奴の対立。どちらもいなせなリーダーが信念を持って敵に立ち向かう・・・というところがカッコイイ。
やっぱりカッコいいリーダーは、海老さまがやるとほんとに様になります。
そしてなんといっても一番の眼目は、勸玄くん勤める倅長松との涙の別れのシーン。かんげんくん、三役を勤めた昨年7月と比べても、目を見張るほどの成長ぶり。長い台詞も淀みなくしっかりと大きな声で言っていたし、やはり今回もお客さんの大歓声が収まる間を測って台詞を言うなど、とにかく堂々たるもの。
長台詞の後、上手く言えたことがうれしかったのか、勸玄くん、一瞬ニヤッとしてましたヨ~ 可愛すぎる~[ぴかぴか(新しい)]

昼の部の切りは『三升曲輪傘売(みますくるわのかさうり)』
眼目は海老さまの手妻芸、傘を体のあちこちから取り出すところ。5メートル位の至近距離から目を皿のようにして見ていたけど、衣装に隠されているはずの傘が全く見えず、ほんとに手品[ひらめき]
鮮やかな手妻芸、ほんとにお見事でした。
舞踊ですが、海老さま勤める傘売りは実は石川五右衛門なので、最後は五右衛門らしい幕引きとなるところも面白いです。

続いて夜の部。
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お席は1階8列8番。こちらは花道から2つ目の席。一般的に『とちり』の席が良席と言われますが、8列目は『ち』なので、こちらも良いお席を手配していただけたということですね~
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夜の部の一つ目の演目は『 鳴神(なるかみ)』 市川團十郎家に伝わる歌舞伎十八番の一つ。
昨年5月の團菊祭『鳴神不動北山櫻』で海老さまの鳴神上人&菊さま(尾上菊之助丈)の雲の絶間姫も観たので、お話しの内容は知っていましたが、とにかく面白い。
海老さま&菊さまのコンビの方が生々しくて面白かったけど、今回の市川右團次丈&中村児太郎丈も素敵でした。
それにしても児太郎丈、最近ますます女に磨きがかかっているようですね~

二つ目は『牡丹花十一代(なとりぐさはなのじゅういちだい)』
海老さま&麗禾ちゃん&勸玄くん、親子三人が初めて歌舞伎座で共演する舞踊です。
麗禾ちゃん、口上もしっかり述べて踊りも上手で、ほんとうにしっかりとしたお姉さんぶりでした。海老さまがブログで書いておられました。『我が家の要は麗禾です』と。麻央さんが亡くなって自分もとても寂しいのに、お父さんが寂しいだろうから自分がお父さんのために出来ることはやろう…と思っているそうです。
今回の襲名発表でお父さんと弟が脚光を浴びている中、『どうして、私だけ違うの?』と不貞腐れてもおかしくない状況ですが、海老さまと麗禾ちゃんの絆が、それだけ深いということなのでしょうね。

三つ目の演目『平家女護島 俊寛(しゅんかん)』近松門左衛門作。
島に流された僧が、恩赦で都へ戻れるチャンスを自ら手放して自分だけ島に残ることを決意し、他の流人たちを見送る・・・という至ってシンプルなお話ですが、ほんとうに悲しい切ないお話でした。
主人公の俊寛、海老さまにとって初役。俊寛が船を見送りながら涙する場面では、私も涙せずには見られませんでした。海老さまの俊寛、圧巻でした。
海老さまがこういうお役を勤めるのは、これまであまり観たことがありません。俊寛といえば中村吉右衛門丈の当たり役ですが、海老さまにとっては新境地のお役ではないでしょうか。
海老さまの舞台は荒事の豪快な役、長兵衛のような鯔背なリーダー役、助六のような華やかでカッコいい役、光の君のような繊細な美しい役・・・どちらかというと見た目にインパクトのあるお役が多いと思うのですが、俊寛のような感情をむき出しに表して魂が揺さぶられる役は、私がこれまで観た中では初めてだったかも。そして、こういう役の方がより海老さまの魅力が表現出来る役ではないのかなぁ~と感じたのでした。
この日のブログでは、 麗禾ちゃんも勸玄くんも『俊寛で泣いた』と言っていたそうですが、私も大泣きでした(^-^)

夜の部の切り『春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)』新歌舞伎十八番の一つ。
海老さまが女方で登場します[ぴかぴか(新しい)] 海老さまの女方、初めて観ました。元々のお顔立ちが美男子なので、女方もとてもキレイ。しかも女方の衣装で踊る舞踊もとっても新鮮でした。
かと思えば、獅子の精は勇壮、圧巻。ハードな毛振り、凄かったデス。さきほどの美しい小姓と同じ人がやっているなんて、ほんとにビックリ[exclamation] 
歌舞伎は、こういう驚きがたくさんちりばめられていて、やっぱり面白いなぁ~と改めて思ったのでした。

今回の公演、海老さまの新しい一面をたくさん発見出来たので、本当に観に来てよかったデス。
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幕間のお弁当と自分用のお土産で~す[るんるん]
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おめでとうございます!! [歌舞伎!!]

ついに待ちに待ち望んだ十三代目市川團十郎襲名と八代目市川新之助襲名が、今日発表されましたね~
本当に、本当に、おめでとうございます[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]

この発表の生中継、歌舞伎座近くのホテルで拝見しました。。。まさに歩いて5分ほどの場所で[るんるん] しかも、まだ海老さまがいるかもしれない歌舞伎座にも行きました~
TVの中継車が何台も停まってましたヨ~

実はこの三連休は東京へ。新橋演舞場の初春歌舞伎公演、浅草公会堂の新春浅草歌舞伎、歌舞伎座の壽初春大歌舞伎をハシゴして、5公演17演目、ぶっ通しで歌舞伎三昧の3日間を過ごしていました(^-^)
もちろん、一番のお目当ては新橋演舞場の海老さまと勸玄くんと麗禾ちゃん[ひらめき]

実は、今日の朝に襲名発表があるのでは??と、前日から予想してまして、海老さまのブログを逐一チェックしてました。というのも、前日夜のブログで『舞台中にもかかわらず、14日の朝に、みなさまにお知らせがあります』とありまして。。。14日といえば、この後22時から海老さまの密着番組『市川海老蔵に、ござりまする』があるので、もしかして、ついに今日襲名発表・・・?
今朝も、いつもよりも早くお出かけすると…しかも、到着したのが歌舞伎座と!!
『もしかして、もしかして~[ひらめき]』と思いながら、朝食から戻ってテレビをつけてみると。。。
なんと[exclamation×2] 朝のワイドショーで『これから、市川海老蔵さんの緊急会見が歌舞伎座で行われます!』という説明のあと、歌舞伎座の舞台上にいる海老さまと勸玄くんのお姿が~[るんるん]
『やっぱり、そうであったか[exclamation]

海老さまの口上に続いて勸玄くんの口上。勸玄くんのとてもしっかりとした口上に、本当に涙がでました。
この時の興奮と感動は、とても言葉に表せません。

私、このところなぜか、海老さまの團十郎襲名の時期について、いつも考えてまして。
一説には2019年では?という予想記事もありましたが、天皇即位の年には重ならないようにするのではと、そして海老さまが2020年東京オリンピックの文化・教育委員会委員でもあるということを考えると・・・2020年が濃厚。では何月かというと、これまで12代目の襲名も5月の團菊祭であることから、襲名は2020年5月、歌舞伎座での襲名披露公演は5,6,7月の3ヶ月では??と予想をしておりました。
ということは、予想が当たっていたということですね~
でも、オリンピックの開会式に海老さまが出るのでは??とも思っているんですが、7月の襲名披露公演と重なるし・・・どうなんだろう??

いずれにしても、海老さまが、いろいろと準備が必要だから襲名発表は1年以上前にはしないといけないと書いておられたので、発表はそろそろかなぁ~と思っていたのでした。

なので今日の発表は、驚きというよりも、『やっと発表になったのか~ 正式に決まって良かったなぁ~』という感じですね。

その頃には私自身、もしかしたら東京に住んでいるかもしれないし、もし東京に居なくても全国どこからでも必ずお祝いに駆けつけるぞ~[るんるん]

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歌舞伎座十二月大歌舞伎2018 [歌舞伎!!]

12月8日9日と、本社での会議に便乗して、歌舞伎座へ十二月大歌舞伎を観に行く予定でしたが・・・
11月末から会社も何日か休んでしまうほどにひどい風邪をひいてしまい、39度前後の熱と、咳が止まらず[あせあせ(飛び散る汗)] 会議も欠席、咳が止まらないのでは歌舞伎鑑賞もままならず、泣く泣く断念したのでした。

今回は、歌舞伎の世界ではちょっとした歴史的意味合いのある演目が掛かるので、むちゃくちゃ楽しみにしていたんです。
それは、夜の部の『檀浦兜軍記 阿古屋』。阿古屋は傾城、舞台上で筝・三味線・胡弓の3つの楽器を弾きこなす役で、女方としては最高難度のお役。あまりにも難しいお役なので限られた女方しか勤めることが出来ず、昭和時代は六代目中村歌右衛門丈、平成は坂東玉三郎丈しか勤めていません。

その阿古屋、今回はAプロでは玉三郎丈、Bプロでは若手女方のホープ、中村梅枝丈と中村児太郎丈のお二人が交互に勤め、敵役赤ッ面の岩永左衛門を玉三郎丈が勤めるという、なんとも夢のある公演なのです。
8日夜の部は最近の私の中での注目株中村梅枝丈の阿古屋。観たかったぁ~[たらーっ(汗)]

坂東玉三郎丈は現役の女方では最高峰の俳優さんで、女方の大役を常にトップで勤めてこられましたが、最近は自分のその地位に固執することなく、若手に大役をどんどん継承していこうとされています。お役を譲るということではなく、指導して継承するという姿勢が徹底されています。
特に舞踊などは体力的に完璧に踊りきれないということで、自ら勤めることが少なくなり、あと数年で引退する・・・ということも考えておられるようです。その前に自らの芸を若手に伝えていきたい、という強い意思がおありのようです。

十一月吉例顔見世での『助六』の揚巻を中村七之助丈が初役で勤め、今月は阿古屋を梅枝丈と児太郎丈が初役で勤める、これは本当に素晴らしいことだと思います。

NHKEテレのにっぽんの芸能での特集企画「伝心~玉三郎かぶき女方考」でも、この阿古屋や『伽羅先代萩の政岡』など、玉三郎丈が後世に語り継ぎたい役についての想いを語られています。

残念ながら今回は観ることが出来ませんでしたが、お二人がまた次に阿古屋に挑戦される時には、是非是非観に行きたいと思います。
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歌舞伎座吉例顔見世大歌舞伎2018 [歌舞伎!!]

11月17日と18日、歌舞伎座に行ってきました。
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名古屋からずっと良いお天気でしたが、富士山にだけ雲が掛かってました。でもこういう雲のかかり方は、意外と見ないかも。

11月の歌舞伎座は『吉例顔見世』。江戸時代、芝居小屋と役者は11月~10月までの1年の専属契約だったので、毎年11月にその年に出演する役者の顔見世が行われたそうです。『贔屓の役者さんはどの芝居小屋に出るんだろうなぁ~』という観客の期待をそそったり、『うちの芝居小屋にあの千両役者が出るぞ~』という宣伝の意味があったんですね。
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今はそういう意味合いは薄れましたが、それでも今でも顔見世興行は特別で、〇〇屋中心の座組ではなく、お家を越えて豪華な顔ぶれが揃います。

今回の演目はこちら。
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土曜日の夜の部、席は1階14列11番。花道からは5席目。

夜の部、一つ目の演目は『楼門五三桐(さんもんごさんのきり)』。
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天下の大盗賊石川五右衛門が南禅寺の楼門の上で、『絶景かな、絶景かな~』と。あまりにも有名な場面ですが、実はこの演目、この場面だけで終わるんですね~ なので上演時間も15分と、他の演目と比べてもかなり短め。
それでも、たった15分なのにものすごいストーリー性があって、面白い。
石川五右衛門がさきほどの名台詞を言った後、一羽の白鷹が何やら文を咥えてやって来る。それを読んだ五右衛門は、自分の宿敵が真柴久吉と知って怒ります。そこにやって来たのが当の真柴秀吉。この時に楼門がせり上がり、楼門の上の五右衛門と楼門の下の久吉が対峙する。。。というお話。
石川五右衛門は謎の多い人物ですが、庶民に人気があったので、いろいろな物語が作られました。その中でも豊臣秀吉との因縁が描かれたものが多いので、この出会いの場面が重要な意味を持つという訳ですね。
実は石川五右衛門を中村吉右衛門丈、真柴久吉を尾上菊五郎丈が勤める・・・これが今回の一番の面白さ。歌舞伎俳優の大幹部であるお二人が競演するのが、ファンにとっては堪らないのですね~

二つ目の演目は『文売り(ふみうり)』
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当代中村雀右衛門丈による舞踊です。清元連中の語りとの掛け合いが面白い演目。

三つ目の演目は『隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)法界坊』
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待ってました、四代目市川猿之助丈の登場~[ぴかぴか(新しい)] 今回の歌舞伎座では、猿之助丈はこの演目だけしか出ませんが、2時間40分もの長いお話なので見応えがありました。

さて「法界坊(ほうかいぼう)」というのは、色と欲に目がくらむ生臭坊主のこと。歌舞伎の主人公としては異色の汚さ。。。(^^; 猿之助丈も『こんなに汚い格好をしたことがない』と。
歌舞伎のお話では、初めは悪党として登場しても物語の最後にはぶっかえって良い人になる・・・というストーリーも多いし、大悪党ならそのままカッコよい大悪党で終わる…というのも多いデス。が、この法界坊は一つもカッコよいところがなく、かといって、善人になるということもありません。最後までどうしようもない生臭坊主のまま死んで、幽霊になります[ひらめき]
そんな目も当てられない主人公を猿之助丈が見事に演じます。生臭坊主ぶりも徹底しているし、幽霊になってもスゴイ。そして最後には、美しいお姫様に早変わり。。。
猿之助丈の立役、女方どちらも、今の歌舞伎界ではトップクラスの実力。それを一つの演目で同時に観られるなんて、かなりお得ですね~

ただちょっと今回感じたのは、あまりにも完璧な演技なので、観客からするとちょっと距離感があるというか、引いて観てしまうところがあるかなぁ~と思ったのでした。隙がないというか。自信に満ち溢れているというか。
歌舞伎の演目だけでなく、ドキュメンタリーやインタビューから拝察すると、猿之助丈は観客を喜ばせることだけを最優先に考えていて、『自分に出来る最高の演技で観客を満足させたい』と、他の俳優さん以上に思っておられるのが良く分かります。
そういう気持ちでおられることに、ファンとしても喜びを感じます。が、穿った見方をすると『こんなに素晴らしい演技をしているのだから、どうだ、面白いだろう~?? 面白くないはずがない』と暗に言われているような気もして。。。
なので、面白いと思った場面でも『あれ、今笑っちゃ、失礼かも...』という遠慮が生まれたり。今回の法界坊でも素の猿之助丈が垣間見えるアドリブや、法界坊の滑稽さが面白い場面がけっこうあったんですが、観客は割と静かでした。。。

比べるのもなんですが、海老さまとは真反対だなぁ~と。失礼ながら、海老さまは自分の演技や発声が完璧とは思っておられないようです。二人とも相当の鍛錬や努力をされていると思いますが、『自分はまだまだ・・・』と思い続けているのは、海老さまの方が強いように感じます。

もし台詞を間違えたとしても、海老さまならお客さんは『あらあら、まあまあ、がんばれぇ~』といって応援するけど、猿之助丈が間違えたなら『どうした?何があった?大丈夫?』という緊張感が生まれそうです。

とはいえ、決して猿之助丈を批判している訳でもなく、お二人ともどちらも個性があって、とても魅力的な俳優さんなので、これからもずっと応援していきたいと思います。


夜の歌舞伎座も雰囲気がいいですね~
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日曜日昼の部の席は、1階2列11番。花道の七三のほぼ真横、舞台上の俳優さんたちの表情も、オペラグラスなしでバッチリ見える席。
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昼の部一つ目の演目は『お江戸みやげ(おえどみやげ)』
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当代中村時蔵丈が勤めるお辻は、仲の良いおゆうと田舎から江戸に行商に出てきます。金勘定にシブいお辻と酒好きなおゆうとの掛け合いも面白いんですが、そんなお辻が初めて観た歌舞伎役者を見染めて・・・最後には、素敵な江戸みやげを持って田舎に帰るというお話。とてもほっこりとした、温かい気持ちになりました。
時蔵丈が見染めた歌舞伎役者はなんと、ご長男である中村梅枝丈。梅枝丈といえば十月の御園座の記事でも書きましたが、今注目の女方。が今回の役どころは、女方をやっている歌舞伎役者なので立役。立役だけど、やっぱりとてもキレイでした。

二つ目は『新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)』松羽目物の舞踊劇。
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当代尾上松緑丈が主人公の太郎冠者、お気に入りの巳之助丈が次郎冠者を勤めます。
とにかく、太郎冠者を勤める松緑丈の踊りがすごく素晴らしかったデス。松羽目物の舞踊劇といえば『棒しばり』が有名ですが、こちらの『素襖落』もそれ以上に難しい技術や表現力が要求される踊りだそうですヨ。
もちろん、巳之助丈の次郎冠者も良かったデス!

三つ目の演目は『十六夜清心(いざよいせいしん)』河竹黙阿弥の世話物。
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当代尾上菊五郎丈が勤めるお坊さんの誠心と、時蔵丈勤める遊女の十六夜が登場する心中物です。前半は二人の『もう、心中するしかない!』という悲壮な心情が清元の切ない唄で語られます。
後半は、心中したのに助かってしまったお坊さんが、誤って人を殺してしまい、愛する遊女も死んでしまったと思い込み自暴自棄になり、悪人として生きていく・・・というお話。

この前半の清元連中、実は清元栄寿太夫の初お目見得の舞台。清元栄寿太夫・・・そうです、二代目尾上右近丈です[ぴかぴか(新しい)] 
とても初お目見得とは思えないほど、高音域・低音域ともに張りのある美しい声音でした。清元は高音域を担う音楽ですが、俳優さんたちの心情をしっとりと唄いあげるという特徴があり、栄寿太夫丈の唄も、とてもしっとりと心地良い響きでした。

昨年のスーパー歌舞伎Ⅱワンピースで大怪我をした猿之助丈の代役として主人公ルフィを勤めたことで、一気に名が知られました。
実はこの時出待ちをしてしまって、右近丈から直筆サインを頂いてしまった・・・という不届き者ですが、それ以来、右近丈が勤める舞台はなるべく観に行っています。

今まで歌舞伎の音楽のことについてはほとんど無知でしたが、右近丈が七代目清元栄寿太夫を襲名されてからは清元などの歌舞伎音楽についても少し勉強しました。他の歌舞伎音楽も含めて、またの機会に書いてみます。







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古典への誘い『蛇柳』2018年11月 [歌舞伎!!]

今日は、海老さまの『古典への誘い』を観るために、東海市芸術劇場に行ってきました~ 

東海市芸術劇場のある太田川駅は、名古屋駅から名鉄線の特急で約15分。劇場は駅に隣接しているので意外と便利!
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なかなかきれいな劇場ですね。

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『古典への誘い』は、歌舞伎座のようにいつでも歌舞伎が観られる劇場になかなか簡単には行けないない地方の人たちにも歌舞伎を楽しんでもらいたいという思いで、海老さまが6年前から始めた自主公演です。
なので、全国各地の劇場やホールで上演されますが、普段あまり歌舞伎が上演されないホールもあるので、『花道はあるのかなぁ~』と心配しておりました。

が、そんな心配はご無用[るんるん]
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左側前方の客席2列分を外して、特設の花道が出来てました~[ぴかぴか(新しい)]
しかも私の席は、1階10列3番。。。チケットが手元に届いた時『3番って、花道よりも左側?それやったら後ろ姿しか見えへんやん[あせあせ(飛び散る汗)]』と思っていたら、特設花道と鳥屋(とや)のすぐ真横の席でした[るんるん]
なんとこの席、鳥屋の中で海老さまがスタンバイする時の足音や衣擦れの音、ひそかな会話が聞こえてくる[exclamation] 

さて、プログラムは。『古典への誘い』というだけあって、歌舞伎だけではありません。
一つ目は『和太鼓 響』。海老さまとの共演の機会も多い、和太鼓のプロ、辻勝さんによるもの。
とにかく、圧巻[ひらめき] 
お祭りやイベントで和太鼓集団が演奏しているのを映像で観たことはありますが、舞台の上の演奏を生で聴くのは初めてでした。たった一人で、その場を動くことなくただひたすらに太鼓を叩き続ける・・・メチャクチャカッコ良かったです。
複数ではなく単独での演奏なので、音やリズムの切れ目があってもよさそうなのにまったくそれがない。二本のバチだけで始終音が鳴り続けていて、しかもリズムが刻々と変化する。。。太鼓って、音の強弱はあっても音階がなく、リズムを刻むだけのもの…と思っていましたが、ちゃんと音楽、曲になっていました。
あんまりにもスゴイので、オペラグラスで辻さんの腕と肩の筋肉、ガン見してました[わーい(嬉しい顔)] 惚れ惚れするほど、美しい~[ひらめき]

ここでご挨拶ということで、海老さまが登場[ぴかぴか(新しい)]
通常の歌舞伎公演では考えられない、質問コーナーがありました[exclamation] 会場の観客に向かって『質問のある方は、手を上げてください』と。勇気ある4名の方が質問してました。
『歌舞伎をやっていて、一番楽しいと思うことは?』という質問に、『私は、歌舞伎が楽しいと思ったことがないです』と・・・(^^; この前OAされたプロフェッショナルの流儀でも、同じようなことをコメントされていたかも。この答えを聞くと、市川團十郎家を背負っている覚悟や責任が、海老さまにとっては半端ないくらい大きなものなんだなぁ~と思うのです。

二つ目の演目は、市川福太郎丈による『子守』、市川九團次丈と大谷廣松丈による『三社祭』の舞踊です。
どちらもこれまでに別の俳優さんの舞踊を観たことがありますが、三社祭は特に印象深い踊りです。アクロバティックでおどけた動きが多いので、楽しくなります。
歌舞伎初心者にとっては、踊りにストーリーがあって分かりやすい舞踊です。

三つ目『蛇柳(じゃやなぎ)』 成田屋のお家芸歌舞伎十八番の一つで、長らく上演が途絶えていたものを海老さまが復活させました。
お話し自体はとてもシンプルなんですが、海老さまがまったく異なる三役を勤めるところ、そして早変わりが見もの。
オペラグラスで観ると舞台上の細かな仕掛けや俳優さんたちの手元が良く見えるのですが、立ち回りの最中に一瞬海老さまの姿が見えなくなり、『あれ?今、なんかやったかも??』と思う場面がありました。そのお役は着物を頭に覆っているので、顔が見えないお役。でもその後もその前と変わらない立ち回りが続き...
すると突然、鳥屋の中から海老さまの声が。『舞台の上にいるのは海老さまではないの~?? いつの間に[exclamation&question]』と会場がどよめき。。。
見事な入れ替わりで、ため息が出ました。涙も出ました。大興奮[ぴかぴか(新しい)]

歌舞伎十八番の中には、上演が途絶えていて資料もほとんどないというものもいくつかありますが、海老さまは大切なお家の芸なので蘇らせたいと、少ない資料を基に復活に挑んでおられます。これからもそういった演目に出会えることを楽しみにしています。

今日の海老さまのブログで、カーテンコールの時の写真と動画がアップされてました。写真、よお~く見ると、私の右手が写ってました~(^^;
お土産はこちら。
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海老蔵サンダー、箱買い。海老さまのシールが、めっちゃカワ(・∀・)イイ!!
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芸術祭十月大歌舞伎2018年 [歌舞伎!!]

10月21日、歌舞伎座へ行ってきました。翌日の月曜と火曜日に東京本社での研修があるので、今回は交通費も宿泊費も掛からないで歌舞伎が観られる。3週間連続ですが、行かない訳にはまいりません。

日曜日はピーカンの[晴れ] 沖縄以外の全都道府県が[晴れ]マークなんて、なかなかあることではないですよね~
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絶好の富士山日和[ぴかぴか(新しい)] 

十月の歌舞伎座は、十八世中村勘三郎丈の七回忌追善公演でもあります。なので今回の演目は中村勘三郎丈にゆかりの深い演目が並びます。
御存命の時は歌舞伎には全く興味がなかったので、歌舞伎をなさっている勘三郎丈を観たことがありません。ほんとにそれが悔やまれる思いです。
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お父様の追善公演なので、もちろん当代の中村勘九郎丈と中村七之助丈の兄弟が主役を勤める演目が掛かります。そうそう、来月の9日、恒例の中村屋ファミリー密着ドキュメンタリーがOAされるそうですヨ。今回の十月の歌舞伎座と来月の平成中村座公演のことが披露されるとのこと。

昼の部は、1階16列13番。この席は花道の揚幕に近いので、揚幕が上がった瞬間から俳優さんたちをガン見することが出来ま~す[ひらめき]
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通常の揚幕はシックな紺や黒地に劇場の紋が染められた幕が掛かっていますが、今回はめずらしく五色の揚幕。昼の部の二つ目の演目で松羽目物が掛かるからですね~

昼の部一つ目は『三人吉三巴白波(さんにんきちさともえのしらなみ)』河竹黙阿弥作の七五調の名台詞が心地良い、有名な作品です。
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みっくん(坂東巳之助丈)、中村七之助丈、中村獅童丈、お気に入りの俳優さんたち揃い踏み[るんるん] 
出会いは喧嘩だったのに、三人とも同じ『吉三』という名前であることが分かったことで意気投合して、義兄弟の契りを結ぶ。。。白波として活躍する三人の出会いの名場面です。

二つ目の演目は『大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)』十七世中村勘三郎丈のために書き下ろされた松羽目物の舞踊劇。
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大江山というのは私の実家のある丹後地方を代表する連山で、私が大阪から実家に車で帰る時、高速道路が出来るまでは大江山越えをしていました。とても馴染みの深い山なので、歌舞伎の演目でこの大江山が舞台の演目があることを知った時、どうしても観てみたいと思っていました。
これが、メチャクチャ面白かった~[ひらめき][ひらめき]
とにかく、酒呑童子を勤める中村勘九郎丈が、ほんとうに素晴らしい。舞踊劇なので台詞はそんなに多くないのですが、あんな風に踊りで喜怒哀楽を表現出来るのはスゴイです。
全体的に激しい動きの所作事が続くので、とても迫力があって面白いんですが、足にものすごい負担が掛かっているんだろうな~と、ちょっと心配にもなりました。

そうそう、この演目の最中に、近くで小さな子供さんのくしゃみが止まらなくて。そちらの方を観たら、勘九郎丈の下のお子さん、長三郎くんでした(^-^) お母様の前田愛さんが長三郎くんを抱っこして、隣にはお兄ちゃんの勘太郎くんも。お父様の酒呑童子、『将来、僕がこのお役を勤めるんだ~』ってな感じで、一生懸命観ておられましたヨ~

昼の部最後の演目は『佐倉義民伝(さくらぎみんでん)』
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当代松本白鸚丈が、主役の名主木内宗吾を勤めます。貧窮に喘いでいる農民たちのために、直訴に及ぶことを決意します。直訴はご法度、すなわち死を覚悟しなければならないのです。そのために、七之助丈が勤める女房のおさんや四人の幼い子供たちと涙の別れをするのですが。。。この場面がとても切なくて悲しくて。
最愛の家族と別れなくてはならない、自分の死と引き換えに農民たちのために行動を起こそうとする宗吾の悲哀を、白鸚丈は見事に表現されていました。

夜の部は2階4列31番。本当は20日夜の部のチケットを取ろうとしたんですが、松竹歌舞伎会会員の先行発売日10時にログインしたのにもかかわらず、ほとんど完売。21日も2階席しか取れませんでした。。。(;'∀')
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やはり、2階席後方からだと花道がほとんど見えません。。。

夜の部一つ目の演目『宮島のだんまり』 
歌舞伎の様式美が面白い『だんまり』を代表する作品。『だんまり』とは、暗闇の中で善人と悪人が宝物を探り合う様子のこと。暗闇の中なのでたくさんの登場人物はお互いには見えていないという設定で、みんな黙ったまま、ウロウロします。
でも、もちろん実際の舞台は明るくて、誰かにぶつかって驚いたり、みんながあちこちと手探りで探している中、中村扇雀丈勤める主人公傾城浮舟太夫実は盗賊袈裟太郎がちゃっかりと宝物をGETする、鮮やかな盗みの様子を楽しむことが出来ます。
この『だんまり』は歌舞伎ならではの演出で、他の作品でもよく観ることがあります。
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この演目の最大の見せ場は、最後の主人公の引っ込み。
物語の始め、主人公は美しい傾城浮舟太夫として登場します。傾城とは太夫などの高級遊女のことですが、城が傾くほど国主を色香で虜にする絶世の美女という意味があり、例えば楊貴妃のような存在です。
ところが実は、この傾城浮舟太夫は盗賊袈裟太郎の仮の姿。途中で本性を表して、鮮やかに宝物を盗むことに成功して、追っ手もかわして、悠然と立ち去っていく。。。この引っ込みが面白い。上半身は力強い袈裟太郎の六方、足は傾城が花魁道中で八文字を踏む歩き方という、『傾城六方』と名付けられた独特の引っ込みです。
残念ながら、この時の席からは足元がほとんど見えなかったんですが、想像するだけでも楽しい動きですね~

二つ目は『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)吉野山』
義経千本桜は源義経の悲劇にまつわるお話で、歌舞伎の演目の中でも超メジャー作品ですが、実は初段から五段目まであるとても長いお話。オムニバスのように段ごとに主役が異なるので、歌舞伎では物語の全てを上演することは少なく、人気の段を単独で上演することが多いです。この『吉野山』は四段目の道行初音旅(みちゆきはつねのたび)のお話で、所作事(舞踊)です。 
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佐藤忠信実は源九郎狐を中村勘九郎丈、静御前を坂東玉三郎丈、早見藤太を坂東巳之助丈が勤めます。
源九郎狐は、義経が静御前に託した初音の鼓に張られた夫婦狐の子どもで、義経の愛妾である静御前を陰ながら見守っているという役どころ、早見藤太は頼朝方の追手で、義経を捕まえるために静御前も捕まえようと色々と頑張ります。
前半は、静御前と忠信が義経のことを偲ぶ場面で、清元連中の情緒溢れる浄瑠璃と三味線にのってしっとりとした所作事が続きます。後半は、二人が追手の早見藤太に捕まえられようとする場面で、竹本連中が加わって躍動感のある掛け合いが繰り広げられます。

何度も上演されている人気作品だけあって、全体を通して面白かったけど、私的に一番面白かったのが、みっくんの早見藤太。道化役なので面白いのは当然ですが、脇役にも拘らずその存在感がスゴイ。ワンピースのボン・クレーもそうですが、真面目な役よりも道化役の方が本領発揮出来る俳優さんだなぁ~と思ったのでした。

夜の部最後の演目は『助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)』
助六といえば、海老さま。成田屋のお家芸ですが、人気作品なので他の家の俳優さんが演じることもあり、今回の片岡仁左衛門丈の十八番でもあります。
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仁左衛門丈が勤める助六は吉原で大人気の伊達男。中村七之助丈が勤める吉原一の傾城揚巻は、間夫の助六にぞっこん、自分に入れ揚げる髭の意休が助六の悪口を言ったら、ものすごく辛辣な口調で言い返す・・・
そこへ助六本人が現れて、意休に喧嘩を吹っ掛けるところも見もの。通りすがりの人にもいちゃもんつけて、自分の股をくぐらせる始末。。。(^^; 伊達男なのに、なんでそんなに喧嘩っ早いの[exclamation&question] というみんなの疑問にお答えするのが、勘九郎丈が勤める白酒売り。
なんとこの白酒売りは、時代物でたびたび登場する曽我兄弟の兄曽我十郎。助六は実は弟の曽我五郎だったのです~[ぴかぴか(新しい)] 助六が誰彼構わずに喧嘩を吹っ掛けるのは、相手に刀を抜かせて、亡き父の仇討に所縁のある名刀友切丸を探すためだったということが分かります。
そしてその後、二人の母の満江が現れて喧嘩を窘められて兄弟が萎縮する件も面白いし、最後は探している友切丸を持っているのが、意休だった[exclamation]ということも判明して。。。
この『助六』はとても有名な演目で、助六の伊達男ぶりがとにかく印象的なんですが、お話自体もとても面白くて、2時間近くある長丁場の演目があっという間に感じられました。

題名だけは知っているけど観たことがない演目とか、初めて題名を聞く演目がまだまだたくさんありますが、『こんなに面白いストーリーだったのか~[ひらめき]』と、観るたびに興味が深まって、ワクワクさせてもらっています。
曽我物といえば荒事というイメージでしたが、仮の姿で過ごす主人公が実は曽我五郎だった・・・というお話もたくさんあるようですね。面白いなぁ~[わーい(嬉しい顔)]


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大阪松竹座十月大歌舞伎2018年 [歌舞伎!!]

10月13日と14日、お泊りで大阪松竹座へ行ってきました。今回は、実家の幼馴染二人を誘っての観劇。二人とも今回が初めての歌舞伎。楽しんでくれるといいんだけど[るんるん]

梅田でのヴァイオリンレッスンの後、なんばへ。友達との待ち合わせまで時間があったので、6年半前まで働いていた職場のあるビルまで行ってみました。
よく考えると、大阪松竹座からは歩いて1、2分位のところに毎日通ってたのでした。当時はまったく歌舞伎に興味がなかったので無縁の場所でしたが、こんな近くにあったなんて。。。とちょっと感慨深いものが。

そういえば名古屋に転勤してから、なんばへは一度も来たことがなかったかも。なので、道頓堀の人の多さにびっくりでした。というより、ここはどこの国[exclamation&question]ってなかんじで、インバウンドMAXですね~

大阪松竹座、今回私も初めてで劇場内の勝手が分からず、クロークにヴァイオリンを預けたり、二人の分のイヤホンガイドを借りたり、売店でお弁当を買ったり…開演までの30分が慌ただしく過ぎました。
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なので、最初は気付かなかったけど、2日目の公演が終わった後にやっと気付きました。歌舞伎十八番『暫』の鎌倉権五郎[ひらめき] 1階玄関を入った真正面にいましたヨ
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今回は、市川右之助改め二代目市川齊入と市川右近改め三代目市川右團次の襲名披露公演です。お二人とも大阪出身なので、地元での襲名披露公演が出来ること、ほんとうに感慨深いとおっしゃってます。

市川齊入丈は、十二代目市川團十郎丈の元で長年修行をされていたので、海老さまが小さい頃からよく知っておられる方。そして市川右團次丈が澤瀉屋から高嶋屋の屋号を名乗り、上方ゆかりの名跡である市川右團次を襲名することを勧めて取り持ったのが、海老さまだそうです。
なので、二人の襲名は海老さまにとっても関わりが深いことから、今回の襲名披露公演にも出演しています。
そして右團次丈が長年市川猿翁丈の弟子として修行をしてきた縁で、四代目市川猿之助丈率いる澤瀉屋一門も、この公演に華を添えています。

ということは、現在の歌舞伎界の二大スターが大阪で同時に観られる。。。これはもの凄くレアな出来事なのです[ひらめき]
実は歌舞伎座でも二人が同じ公演に出ることは滅多にありません。前回二人が同じ演目に出ていたのが、今年二月の高麗屋三代同時襲名披露の『壽三代歌舞伎賑 木挽町芝居前』。これは襲名披露祝いの演目なので、他の幹部俳優たちもたくさん出ている中での顔揃え的な共演。
なので、本当にこの機会を逃すと、次にいつまた同じ舞台で観られるかわかりません[exclamation×2]

今回の演目のラインナップ。
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1日目、夜の部は通し狂言『雙生隅田川(ふたごすみだがわ)』。
市川右團次丈と息子さんの市川右近ちゃん、そしてなんと市川猿之助丈三人が宙乗り相勤め申し候~[ぴかぴか(新しい)]
この演目は澤瀉屋のお家芸で、三代目市川猿之助丈の跡を継いで右團次丈が昨年1月新橋演舞場での襲名披露公演で主役を演じた演目。近松門左衛門作の名作です。
双子の子供に襲い掛かる悲劇を中心に、我が子を失って物狂いとなった母親、主君の子供の命を奪ってしまい、ぶっかえって天狗になった人買いの男の悲哀が見どころ。

かといって、悲しいだけの物語ではないのが歌舞伎の面白さ。最後には離れ離れになった親子の対面が叶ったり、失われた宝を取り戻して、ハッピーエンドになります。
そのハッピーエンドに繋がるのが『鯉つかみ』。本水での大立ち回り、これが本当に面白かった~[わーい(嬉しい顔)] いやぁ~、ほんと、その面白さ、言葉では言い表せません。。。

夜の部が終わって、日本橋のホテルへ向かう途中、大阪には滅多に来ないという二人のために、せっかくなので戎橋には行っときましょう~ということで。
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その後、ちょっと飲めるお店を探しつつ道頓堀筋を東に向かいましたが…夜も9時過ぎというのに大混雑。しかもほとんど外国人。。。凄すぎる[あせあせ(飛び散る汗)] ほんとにここは日本??
メイン通りのお店は人がいっぱいで入れず、脇の通りで見つけた居酒屋さんで、しばしおしゃべりタイムを楽しみました。
二人とも主婦で、こんなに夜遅く繁華街で飲むことも滅多になく、しかもその日のお宿の近くだったので、時間を気にすることなく飲めることに、とても開放感があるようでした。たまには、イイよね~って。

さて、2日目、昼の部の最初の演目は『華果西遊記(かかさいゆうき)』。こちらも雙生隅田川(ふたごすみだがわ)と同じく三代猿之助四十八撰の内の演目で、右團次丈が何度も演じているお家芸です。
この演目でも、右團次丈と右近ちゃん、飛びます[るんるん] 
このお話は西遊記の蜘蛛の妖怪と闘うお話。どこともなくたどり着いた三蔵法師たちを待っているは、美しい姉妹の姫君たち。ところがこの姉妹は実は・・・蜘蛛の妖怪[あせあせ(飛び散る汗)] 
姉蜘蛛を勤めたのが市川笑三郎丈、妹蜘蛛が大谷廣松丈。右團次丈と右近ちゃんの演技もさることながら、一番面白くてワクワクさせてもらったのがこのお二人。
笑三郎丈は、ワンピースやNARUTOでも書きましたが、女方が多いですが立役も素晴らしい俳優さん。廣松丈は、私のイメージでは女方専門の俳優さんと思っていたんですが、今回の公演では見事に立役も勤められています。
物語の始めは完璧に美しくて妖艶な女方なのに、妖怪であることがバレてからはめちゃくちゃ恐ろしい声で凄む悪者になるので、そのギャップが凄すぎて面白い[るんるん] とても同じ人が演じているとは思えないので、本当にワクワクしました。
歌舞伎の面白さは、花形スターさんだけでなく、すべての俳優さんたちの力量の凄さに圧倒される、というところにもあるんですよね~

二つ目は、襲名披露口上。
襲名披露口上というのは、歌舞伎俳優さんたちにとっては一生のうちに1回か2回くらいしか経験出来ない、ほんとうに貴重なもの。新名跡を継いだ決意と支えてくれるファンや関係者への感謝の気持ちが、本当に伝わってくる口上です。その瞬間に立ち会えることの喜びが、お客さんたちにも感じられて、とても温かな拍手や大向うが掛かります。
一方で、お祝いを述べる幹部俳優さんたちの口上も、とても楽しくて温かい言葉が並びます。
普段の演目では歌舞伎俳優さんたちの素の姿を観ることは少ないですが(自分ネタのアドリブで楽しませてくれる俳優さんたちもいますが(^-^))、口上は歌舞伎俳優さんたちの素の姿を観ることが出来る数少ない場でもあるのです。歌舞伎ファンにとっては、本当に興奮する一幕ですよね。
なので、「口上なんて、単なる挨拶じゃないの? つまんなそう~」って思っている方、騙されたと思ってご覧になっていただければと。
しかも今回はなんと[exclamation×2] 海老さまと猿之助丈が同じ舞台に同時に居並ぶ[ぴかぴか(新しい)] 
海老さまを始め、他の幹部俳優さんたちはみんな、二人に向けて温かく楽しいエピソードを披露してお客さんたちを大いに笑わせていましたが、猿之助丈だけはめちゃくちゃ本気のきりっとした挨拶で、『やぁ~、性格出てるなぁ~[わーい(嬉しい顔)]』と思ったのでした。

口上のあとの幕間、私は急いで大阪松竹座お隣のはり重さんへ。友達二人はその間に売店でお土産探し。
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開演前に注文しておいたビーフサンドイッチです。二人は松竹座界隈の美味しいお店を事前に予習してきたようで。『はり重~[るんるん][るんるん] せっかくだから食べてみたいよね~ でも終わった後にも今井のうどんとたこやき食べたいし。。。』ということで、サンドイッチ一つだけ買って、三人でシェアすることにしました。
お値段の割には、かなり少量でしたが、美味しさはバツグン[るんるん] 普通のカツサンドとは全く違う美味しさでした。

三つ目の演目は『神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)め組の喧嘩』
海老さま勤めるめ組の頭辰五郎が率いる鳶達と、右團次丈が勤める四ツ車が率いる力士たちの喧嘩を中心とした世話物。
江戸時代、鳶という職業は粋でいなせ、江戸っ子の象徴のような存在でした。一方で、力士も人気の職業でしたが、強い力士たちは侍たちからもちやほやされて、鳶という職業を見下すかのような言動も・・・
最初は喧嘩の仲裁に入った辰五郎でしたが、力士たちにバカにされて悔しい思いをします。闇討ちをしようとしますが失敗に終わり、そのあとはもう仕返しを諦めたような振舞い...
辰五郎の妻お仲や周りの鳶連中からも『このまま引き下がるのか[exclamation]』と言われても、辰五郎は動きません。
が、相撲の場所がそろそろ終わるかという頃、辰五郎はお仲に離縁状を渡して、まだ小さな倅の又八を連れて別れてくれと。その理由が、死を覚悟で四ツ車たちに仕返しをするつもりだったことを知ったお仲は、涙を呑んで辰五郎を送り出す・・・
そして鳶たちと力士たちの壮絶な喧嘩が始まります。この喧嘩がめちゃくちゃ面白い[ひらめき] 面白いなんて言ったら、決死の覚悟で挑んだ辰五郎に失礼ですが(^^; 大人数の威勢の良い鳶たちが一斉に掛け声を掛けると、ほんとに迫力があります。大立ち廻りも見どころ満載。

世話物狂言は、江戸時代の庶民の暮らしぶりや風俗が細かく再現されているので、江戸文化に興味がある人にとっては、とてもワクワクさせられる演目ですよね。
TVドラマの時代劇での映像ではどうしても人物中心のカメラワークになるので、例えば家の中にある小道具などはあまり目に留まりません。でも歌舞伎の舞台では、人物以外の大道具や小道具、着物などなどを自由にじっくりと観ることが出来るんですね。

ところで、海老さまの出番の前に、鳶の藤松を勤める市川九團次丈が登場します。。。実は九團次丈、とっても海老さまによく似ておられる・・・前日夜の部でも悪者の勘解由兵衛景逸役で九團次丈が海老さまより先に登場するんですが、こちらもそっくり。後ろの席の方が『あれが、海老蔵よ』と言っているのが聞こえたほど(^^;
素顔はぜんぜん似ていないのに…不思議[るんるん]

そして最後の演目は『玉屋清吉(たまやせいきち)團十郎花火』。
海老さま主役の新作歌舞伎舞踊で、初演の作品。海老さまの舞踊はあまり観る機会がないので、とても楽しみでした。
自主公演などで次々と新しい歌舞伎のスタイルに挑戦し続けている海老さまらしく、この演目も単なる舞踊だけではなく、映像を駆使しての目新しさ満載の演目でした。
最後はドバァっと。とっても華々しいフィナーレでしたよん[るんるん]

今回は夜の部、昼の部ともにあっという間に終わったって感じ。それほど一つ一つの演目が面白くて、楽しかったってことですね~
友達二人も『ほんとに面白かったぁ~ 誘ってくれてありがとう[exclamation×2]』と、大喜びでした。歌舞伎鑑賞はやっぱりお金が掛かることなので、そうそう気軽に誘えないなぁ~と思っていましたが、二人とも家族のことで色々と大変なことがあるようなので、『年に一度くらいは、歌舞伎を観に行きたい!!ストレス発散出来たわぁ~[わーい(嬉しい顔)]』と言ってくれたので、第二弾があるかも。。。今度は彼女たちが行きやすい南座かな??

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大阪松竹座近く、今井の鴨なんばうどん[ぴかぴか(新しい)] めちゃくちゃ美味しかった[exclamation×2] たぶん今まで生きてきて食べたうどんの中で、一番美味しかったかも。やっぱり関西風のお出汁のうどんが、一番美味しいわあ~

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御園座吉例顔見世 [歌舞伎!!]

10月7日、御園座に行ってきました。吉例顔見世興行です。
今月は他にも大阪松竹座と歌舞伎座に行く予定があるし、「ぜったい観たい」という俳優さんも出ないし、御園座は他の劇場と比べてチケット代が高いので、今回はやめておこう…と思っていたのですが。
それでも2週間ほど前に、せっかく交通費も宿泊費も掛からない名古屋で歌舞伎が観られるのにもったいないし、観てみたい演目も掛かるので、せっかくだから行こうと思い立ったのでした。
さんざん迷いましたが、結果的に観に行って良かったデス。

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玄関入り口が吹き抜けなので、俳優さんたちの名前看板、ずいぶんと見上げなければよく見えないのが、ちょっと残念。下の方にはチラシと同じ立て看板もありましたが、こちらもあまり目立たないところに掲げられていたので、誰が出るのか分かりにくいような。。。
地下鉄出口から御園座までの動線上に、大きくて目立つ看板があると、もっとワクワク感が出るのになぁ~ 御園座は歌舞伎以外の公演の方が多いので、そういう演出はなかなか出来ないのかな?

絵看板も、歌舞伎座は通りから良く見える場所に派手に掲げられていますが、御園座では2階ロビーにあります。2階へのエスカレーターを上がった先にありますが、よく探さないと分からないです…
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歌舞伎座は一つの演目ごとに描かれた絵看板ですが、こちらでは昼の部と夜の部ごとに、全ての演目の登場人物が一枚に描かれています。
今じっくりと見てみてみて気が付いたんですが、この集合体の絵看板の方が面白いかも。演目ごとの絵看板は、この演目に出るのはこんな登場人物と一目でわかるんですが、集合体は一目では分からない。芝居を観終わった後にじっくり見てみると、『ああ、これが義経千本桜の主人公狐忠信だ』『これは右近ちゃんのお賤かなぁ~?』『魁春さんの女暫、面白かったわ~』などなど、それぞれのお話を思い出させてくれて楽しめる訳です。

今回のラインナップ。
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音羽屋さんと萬屋さんを中心とした座組です。

昼の部のお席は、2階7列37番。B席。
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実はB席はS席の半額。歌舞伎座と比べると舞台から2階席までの距離が近いので、B席後方でもあまり遠さを感じません。S席とのお値段を考えるとお得感があります。
ただ、花道はすっぽん辺りしか見えないので、引っ込みの六方が面白い演目だと、ちょっと残念感があります。今回の演目、狐六方で有名な義経千本桜鳥居前。。。しまったぁ~[あせあせ(飛び散る汗)]事前に予習してからチケットを取らなかったので、狐六方、一瞬しか見れませんでした~(;'∀')

一つ目の演目は、『義経千本桜 鳥居前』。
主人公の佐藤忠信実は源九郎狐、四代目尾上松緑、静御前は二代目尾上右近。どちらも好きな俳優さんです。
歌舞伎の演目の中でも超メジャーな演目ですが、実はまだ一度も生で観たことがなかったのでした。今回この演目見たさにチケットを取ったのですが、さっきも書いた通り、このお話の肝の部分、狐六方を見逃してしまいました[たらーっ(汗)]

二つ目、『二人椀久(ににんわんきゅう)』。
長唄の舞踊作品として人気のある演目ですが、内容はよく知らず、勝手に何となく、二人でおもしろ楽しく踊る舞踊だとイメージしていました。が、全く違ってました。
人を愛しすぎた男の切ない物語。。。幻想の中で愛おしい人と踊り過ごす、とても美しくて切ない舞踊でした。
主人公の椀屋久兵衛を五代目中村時蔵、松山太夫を四代目中村梅枝が演じます。。。って、親子です、お二人は!! 中村時蔵丈の女方はこれまでにも何度も観ていますが、立役も素敵ですね。それ以上に目に留まったのが、御長男中村梅枝丈の美しさ。この松山太夫も妖艶で美しかったですが、この日はあと二役を務めていて、その存在感もとても良かったので、私の中での注目度がアップしたのでした。

三つ目、『野晒悟助(のざらしごすけ)』河竹黙阿弥作の世話物。
当代尾上菊五郎が主人公野晒悟助を勤めます。悟助のモテモテぶりと大立ち回りがとびっきり面白い作品です。
悪人に絡まれているところを助けてもらった二人の女性から、ほぼ同時に(!?)求婚されるんですが。。。この二人の女性がお茶目なお嬢様小田井役の中村梅枝丈とけなげな娘お賤役の尾上右近丈。
結婚を断ったのに「私と結婚してくれなければ死ぬぅ~[exclamation]」と小田井に迫られて祝言を上げた悟助、『え、そんなに簡単に結婚するんかい!!』と突っ込みたくなる展開。その祝言中に尋ねてきたお賤にも求婚されて「やって来る順番が遅かった」と宥める悟助。。。現実世界にもそういう話ありそう。。。(^^;
一足遅れで結婚出来なかった娘を不憫に思うお父さん侘助が、「そんなら、半月交代で妻にしてくれませんか」なんて~[わーい(嬉しい顔)] 大爆笑でした。
他にも笑いを誘う会話が満載。そんな物語の展開の面白さと、音羽屋と描かれた傘を使っての大立ち回り、半端なくカッコ良かったデス。

ところでこの作品、幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎狂言作者河竹黙阿弥の作。名前は歌舞伎を知る前から聞いたことはあった。なんといってもインパクトのあるお名前ですもんね。しかしながら、歌舞伎狂言の作者さんとは知りませんでした。
調べてみると、たくさんの数の作品を書いていて、現在の歌舞伎公演でも、毎月必ずどこかの公演で上演されているそうです。そう言われて私が今まで観た歌舞伎演目を見返してみると、『雪暮夜入谷畦道』『土蜘(つちぐも)』『弁天娘女男白波』が河竹黙阿弥の作品でした。今回の『野晒悟助』と『連獅子』も彼の作品です。

さて今回昼の部、幕間はお弁当ではなくて、御園座1階にある御園小町で買ったサンドイッチにしました。
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アボカドとサーモンのサンドイッチ。これだけでは足りなかったので、2階売店で買ったミックスサンドも食べました~

昼の部が15時過ぎに終了して、夜の部が始まるまで約1時間。昼と夜を通して観る時、歌舞伎座では外に出ずにロビーで過ごすことが出来ます。中にいるスタッフさんにチケットを切ってもらいます。
が、御園座は・・・? よく分からなかったので一旦劇場の外に出て、近くの喫茶店で時間を潰しました。御園座の周辺、あんまり喫茶店がないんですよね~

夜の部。お席は、2階1列25番。こちらは2階席ですがA席、S席よりは安いですが、歌舞伎座の桟敷席と同じ値段。。。やっぱり高い(^^;
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2階席の一番前列なので眺めが良く、舞台全体を見渡すことが出来ます。ただこちらの席も、花道は半分ほどしか見えないので、揚幕が上がるチャリンという音が鳴って、1階席の方から拍手が聞こえても、誰が出てきたのかが分からず、2階席はほとんど手を叩いていない。。。これは歌舞伎座でも同じなんでしょうが。
しかしながらそれでも、チャリンと音が鳴ったタイミングで、2階後方席から大向うさんが声を掛けるのがスゴイです。誰が出てきたのか見えないのに、です。
ところで、歌舞伎座は3階席があって大向うさんたちはだいたい3階席の一番後ろの方におられますが、御園座では2階席までなので、2階席にいると大向うさんの掛け声がけっこう大きく聞こえて、ちょっとびっくりしてしまいました。
もうひとつ、大向うさんのことでびっくりしたのが、『待ってました!』の掛け声があったこと。もう既に30公演ほど歌舞伎を観に行っていますが、この掛け声は初めて聞きました。大向うさんの掛け声、屋号だけかと思ってました…

さて、昼の部の一つ目は『女暫(おんなしばらく)』。二代目中村魁春が巴御前を勤めます。
この『女暫』も今回観たかった演目の一つ。だって、大好きな海老さまの歌舞伎十八番『暫』の女性バージョンなんですヨ[るんるん] あの面白い作品がどうなるのか、興味津々。
・・・期待通りの面白さで、「やっぱり歌舞伎ってほんとに面白い」と改めて思わせてくれました。
『暫』とは舞台設定が変わるので、鎌倉権五郎は巴御前、悪役も違う人物に変わりますが、なぜか鯰坊主や赤っ面の成田五郎らの濃いキャラクターが同じように出ていて、居並ぶ場所も同じ。もちろん揚幕から聞こえる「し~ば~ら~く~」や、ストーリー展開やツラネ、「アーリャー、コーリャー」という化粧声も一緒。完全に『暫』のパロディー版。
でもそこはやっぱり巴御前という女性が主人公なので、単に強い正義の味方だけではない、女性らしさが出る演出も面白さに華を添えています。最後の引っ込みも、「こんな引っ込みの仕方があったのか~[exclamation]」と、面白さ全開でした[ひらめき]
なので、『暫』を観たことがあると、その違いも面白さに加わり、何倍も楽しめる感があります。

二つ目は『連獅子』、四代目尾上松緑が親獅子、萬屋中村萬太郎が仔獅子を勤めます。
連獅子は昨年7月、海老さまの親獅子、みっくん(坂東巳之助丈)の仔獅子を観たことがあり大感激しましたが、違う俳優さんがやっても、とても迫力があって見応えバツグンな演目です。
連獅子といえば後半の毛振りの場がとても印象的ですが、実は三部構成。
最初は、狂言師右近と左近が、清涼山の石橋の景色とそこに現れる獅子の様子を舞います。この舞踊は凛とした雰囲気の踊りです。
狂言師たちが立ち去った後は、間狂言とよばれる狂言舞踊。異なる宗派の僧二人による、面白い掛け合いが続きます。さきほどの狂言師による舞踊とはまったく趣が異なるので、「なんでいきなりこの展開になるの~?」と思うんですが、間狂言とは、狂言師が獅子の姿に変わる間の繋ぎのこと。まったく違うキャラクターが出てきて、違うお話が展開するんですが、最後にはちゃんと獅子の登場に繋がっていきます。
そして、親獅子と仔獅子の登場。。。紅白の毛を左右に振るう「髪洗い」、回転させる「巴」、舞台に叩きつける「菖蒲叩き」という所作が満載の、激しく踊り狂う勇壮な獅子たちの競演が圧巻です。
さて、今回の仔獅子は中村萬太郎丈、さきほど登場した五代目中村時蔵丈のご次男。中村梅枝丈の弟さんですね~ 初役だそうですが、とても元気のよい仔獅子でカッコ良かったです。もちろん、尾上松緑丈の迫力もすごかったデスヨ。。。体力的にはなかなかキツそうでしたが…

今回のオーラスは、『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』。こちらも有名な世話物の一つ。全部で九幕もある長編ですが、このうち今回の『木更津海岸見染の場』と『源氏店妾宅の場』の二場のみの上演が多いようです。
主人公の切られ与三郎を四代目中村梅玉、相手役のお富を五代目中村時蔵が演じます。
中村梅玉丈、二代目中村魁春丈の実のお兄さんですが、屋号が違うのは、歌舞伎界ならではの複雑な事情のせいでしょうか・・・
お話そのものは、男女の恋愛がメインストーリーの分かりやすいお話ですが、市川左團次演じる和泉屋多左衛門の登場で、ほっこりとした温かい余韻を残します。

夜の部の幕間はこちらのお弁当。
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とても美味しいお弁当でした。

…が、御園座に来たらいつも気になるのが1階にある鰻うおか冨士さんの鰻弁当。お弁当としてはよいお値段ですが、お店で食べるうな重と比べるとお得。なにより、美味しそう[ぴかぴか(新しい)] いつか食べるぞ~
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2018年八月納涼歌舞伎&NARUTO [歌舞伎!!]

8月18日から3日間、東京へ行ってきました。
歌舞伎座八月納涼歌舞伎と、新橋演舞場の新作歌舞伎NARUTO、めっちゃ楽しみにしてました~(^-^)
ホントは土日で行くつもりが・・・歌舞伎座の土日第二部のチケット、松竹歌舞伎会会員の先行販売日10時同時にログインしたにもかかわらず、ほぼ完売。。。慌てて平日月曜日の第二部を何とか抑えることが出来て...休みを取って行ってきたのでした。

土曜日は歌舞伎座第三部、日曜日は歌舞伎座第一部と新橋演舞場の夜の部、月曜日は歌舞伎座第二部と、合計4公演7演目を一気に楽しみました。
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歌舞伎座の八月納涼歌舞伎は、いつもの昼と夜の部というのとは違って三部制。これは、以前にも書きましたが、十八世中村勘三郎と十世坂東三津五郎が存命の頃、若手俳優の活躍の場を増やすことと、お客さんが仕事帰りに観られるように・・・ということから提案したのが始まりだそうです。
とはいえ、それぞれの部の演目の数や公演時間は盛りだくさんで、第一部は11時から14時半、第二部が15時から17時半、第三部が18時から21時と、昼の部夜の部の二部制と比べると、幕間や入れ替え時間がかなり短くなってます。
なので、一日で第一部から三部まで通しで観ると、かなり疲れるかも。。。今回は結果的に1日1部というスケジュールだったので、ゆったりとしてました。でもほぼ出ずっぱりの俳優さんたちにとっては、かなりハードなんでしょうね。。。

歌舞伎座では、毎年この月は○○屋の座頭が勤める月、この月は△△屋中心の座組・・・と、主役級の俳優さんがどの月に出るのかということが、ある程度決まっています。襲名披露公演があると、普段はその月には出ない俳優さんも、襲名祝いのために出演することもあります。

で、この八月納涼歌舞伎には、歌舞伎を観たことがない人でも知っている人気俳優さんが勢ぞろいするので、メチャクチャ人気があります。市川猿之助、松本幸四郎、中村獅童、市川中車、中村七之助・・・しかもさらにその子供たちの世代、若手のホープと言われる市川染五郎と市川團子の名コンビも...[ぴかぴか(新しい)] 注:名前はすべて当代です。

まあそんなことは常識ヨという声も聞こえてきそうなので、演目のことを。
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1日目、歌舞伎座の第三部。かぶりつき、3列10番の席。
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花道から4席目なので、スッポンで演技をする俳優さんをガン見することが出来ます~[ぴかぴか(新しい)]

演目は、通し狂言『盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)』
四世鶴屋南北の作品で、『東海道四谷怪談』と『忠臣蔵』と『五大力』が盛り込まれたお話。一言でいうと、登場人物たちがそれぞれ誰かのためにと思って百両のお金を工面するのですが、巡り巡ってその百両のために運命が狂わされてしまう…というお話。
五人斬りと小万殺しという凄惨な場面が有名ですが、主人公薩摩源五兵衛を勤める松本幸四郎の鬼気迫る表情と、源五兵衛をだまして恨まれる役どころの小万を勤める中村七之助と三五郎を勤める中村獅童の、根っからの悪人ではないのについ犯してしまった罪のために命を落とす二人・・・この三人の心理描写が非常に分かりやすく、リアルで切ないお話でした。

実は、話の本筋は怖いですが暗いお話ではなくて、笑いを誘う場面がたくさんあります。
なんといってもその筆頭は市川中車。役どころはお金にゴウツクな家主の役で、家賃を催促された店子から『虫の好かない人だねぇ~』と言われると・・・[exclamation]
『虫の好かないだってぇ~?? おれがぁ~??』と。お客さん、大爆笑[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]でした。
『カマキリ先生』、御健在~!

中車さんだけじゃなく、獅童さんもお客さんを沸かせる俳優さん。失礼ながら、その演技が素晴らしくて惹きこまれるというタイプではないと思いますが、お二人が登場した瞬間、お客さんが笑顔になるのです。何か、楽しませてくれるのではないかという期待から。そしてその期待に、見事に応えている。これも人気俳優さんに必要な要素ですよね。

おっと、今回は長丁場なので、もっとシンプルに演目のことを書こうと思っていましたが、ついつい語りだしてしまいました。。。(^^;

2日目、歌舞伎座第一部。席は12列9番。こちらも花道から3席目となかなか良い席。
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一つ目の演目は『花魁草(おいらんそう)』
主人公のお蝶を中村扇雀、その想い人である幸太郎を中村獅童が勤めます。
女郎と役者の悲しい恋の物語。。。扇雀さんのお蝶は初役だそうですが、とても初役とは思えないほどにぴったり役にはまっていました。松本幸四郎の役どころも、舞台に良い味を添えていましたね~

二つ目の演目は『龍虎』、当代松本幸四郎と市川染五郎の親子競演による舞踊です。
見事な毛ぶりと、毛ぶりをしながら衣装を引き抜くという趣向。二人ともメチャクチャカッコ良かったですヨ~ まだ中学生なのにこんなにスゴイとは...染五郎さんの成長ぶりにため息が出ました[ひらめき]

三つ目の演目は『心中月夜星野屋(しんじゅうつきよのほしのや)』、古典落語の『星野屋』を基にした新作歌舞伎です。
主人公のおたかを中村七之助、その母親お熊を中村獅童、おたかと心中する照蔵を市川中車が勤めます。
これが、メチャクチャ面白いお話で、始終笑いっぱなしでした。昨年観た『らくだ』もそうですが、やっぱり古典落語が基になったお話は面白いですね~
しかも配役がドはまり[るんるん]
先ほど書いたように、お客さんの笑いを誘うのが秀逸な中車と獅童が出ているんだから、面白くない訳がない[ぴかぴか(新しい)]
女役の獅童さんもなかなかアリでしたが、個人的にはやっぱり七之助の美しさと芝居の旨さに参りました~

2日目は歌舞伎座から新橋演舞場夜の部へハシゴ。
今回一番楽しみにしていたのが、こちら『新作歌舞伎NARUTO』で~す[ぴかぴか(新しい)]
ワンピース歌舞伎でファンになった坂東巳之助と中村隼人のW主演。ワンピースと同様に広く世界で人気を得ている漫画NARUTOが今回初めて歌舞伎になりました。
ワンピースもNARUTOも、原作漫画やアニメは一度も観たことはありませんが、そういうお客さんでも楽しめるとみっくんが言ってましたので・・・
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アクションあり、本水でのシーンありと、舞台演出も楽しめましたが、俳優さんたちの演技にも惹きこまれました。

ラスボス、うちはマダラ役は昼の部が片岡愛之助、夜の部が市川猿之助。
・・・あれ??猿之助さん、歌舞伎座の第二部にも出てませんか~[exclamation&question]
第二部は15時から17時半、NARUTOの夜の部は16時半から20時半。…ラスボスなので、実際に登場するのは第二幕からなんですが、歌舞伎座から新橋演舞場まで歩いて5分も掛からないとはいえ、そのタフさには頭が下がりますね~
今回は、残念ながら愛之助さんのマダラを観ることが出来ませんでしたが、ツイッターで囁かれていたのは、お二人のマダラが全然違うってことのようで。説得の愛之助、洗脳の猿之助、だとか(^-^) 猿之助のうちはマダラは、人間ではありません[exclamation] 物凄いオーラで、物語の最後の最後で、『なにかすごいものを観た』という感覚になりました。

巳之助のナルト、全然強くないんだけど、すごく可愛かった。アラサーなのに少年のよう。その可愛さがファンの心を掴んでいるんだろうなぁ~
隼人のサスケもはまり役ですね~ カッコよすぎ。でもワンピースのサンジとちょっとかぶっている感じがしたのは、私だけ? 次は是非、歌舞伎の古典もので観てみたいかも。

主役級以外の俳優さんたちも、素晴らしかったデス。
なんといっても注目は、大蛇丸役の市川笑三郎。ワンピースのニョン婆が・・・こんなにおどろおどろしい忍術使いになるとは。。。見事な立役。
もう一人好きな俳優さん、綱手を勤める市川笑也。ワンピースでのニコ・ロビンと綱手、キャラクター的には似ている感じだけど、今回はけっこう男勝りな女役で、ドスの利いた男の声で凄む場面もあったりして。
実はこのお二人、前回の俳優祭で中村芝翫さんの舞踊二つ巴に出ておられてまして。素踊りだったので、お化粧をしていない素のお姿を拝見したことがあるのでした。お二人とも素顔は優しい綺麗なお顔立ちで、踊りもとても御上手で印象に残っていたのでした。
何がスゴイかというと・・・笑也さんのお歳が…私の元上司と同い歳。ギャップがあり過ぎ~(^^;

NARUTO、来年6月に京都南座で再演決定だそうです[exclamation] また観たい[exclamation×2]

今回は幕間でお弁当食べました。
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NARUTO弁当、美味しかったデス。うずまきがいっぱい[台風] サスケ弁当もありますヨ~

3日目、歌舞伎座第二部。席は2階6列25番。
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土日の第二部チケットが取れなかったうえに、平日でも2階席しか取れず。でも25番はド真ん中で、スッポンも良く見えたので良かったかも。

一つ目の演目は『再伊勢参!?(またいくの!?)YJKT(こりないめんめん)東海道中膝栗毛』3年前の八月納涼歌舞伎から続くシリーズもの。松本幸四郎の弥次さんと市川猿之助の喜多さんの珍道中の旅です。猿之助さんが演出と脚本も手掛けます。

毎回、奇想天外なストーリーとアッと驚く演出の面白さに話題沸騰。
今年は、弥次さん喜多さんコンビと市川染五郎の梵太郎と市川團子の政之助コンビによる四人同時宙乗り[ぴかぴか(新しい)]というスゴイことをやってくれます。

もう一つの見どころは、中村獅童、市川中車、中村七之助の六役早変わり[exclamation]
これが、大爆笑[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)] 三人が同じタイミングでそれぞれ別人として一緒に出てくる演出は、これまでに見たことがない楽しさ。これを考えた猿之助さんの才能、凄すぎ。
中車さんは早変わりは初めてだそうで、『ハアハア(*´Д`)』言いながらの挑戦だそうです。七之助の立役も観ることが出来て、ちょっと新鮮。

他にも見どころ満載。
『籠釣瓶花街酔醒』のパロディー仕立てになっていたり、大勢でのだんまり、猿之助の喜多さんと赤尾大夫の早変わり、見事な舞踊のシーンや、市川右團次&市川右近の親子競演などなど、一時も目を離せない中身の濃いお話でした。小ネタもいっぱいだったし。

3年前の第一弾は観ていませんが、おそらく今回の第三弾は一番面白い作品になったのではないかと思います。喜多さんのお葬式が発端となるなんて、ほんとに良く考えられた話だなぁ~と。
初めからストーリーがあるお話ではないので、自由に場面設定が出来る強みを活かした演出。お客さんを楽しませるために、ありとあらゆる面白い場面をてんこ盛りにしたうえで、上手く繋ぎ合わせたというところでしょうか。『これでもかっ[exclamation]』というくらいに、面白い台詞や演出が盛りこまれているので、むちゃくちゃ面白いお話になったんでしょうね。

今回の歌舞伎三昧の3日間、ほんとに幸せなひとときになりました。

ところで、第二部でのお隣の方はたぶん歌舞伎はお初で、お友達から色々と解説してもらってましたが、みんながどっと笑っている場面でも、ちょっとついて行けていないようでした。
宙乗りや大立ち廻りなどは見た目そのままに面白いけど、早変わりは俳優さんの役どころを知らないとそのすごさが分かりにくいし、古典のパロディーや親子ネタや俳優さんネタになると、知らないと??ってなりますもんね~
歌舞伎は、観れば見るほど、知れば知るほどに、面白くなるということが分かりつつある今日この頃ですが、お隣の方にもそれを伝えてあげたいなぁ~と思ったのでした。

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素敵な事件になりました [歌舞伎!!]

昨日、歌舞伎座七月大歌舞伎昼の部で勸玄くんに起きたハプニング、今日は大丈夫だったかな?と心配で、終演時間後に海老さまブログをチェック。

『しっかりと 起きてました!』とのことで、ほんとに安心しました~
しかも台詞もしっかりと言えていたそうです。
終わった後に、心配していたパパに向かって『僕起きてたよ!』という笑みをプレゼント。

自分のお勤めの大事さをしっかりと分かっていて、自分でリカバリーする能力が、こんなに小さい時から備わっているなんて。ほんとに、いったいどんなに素敵な歌舞伎俳優さんになるのだろうと楽しみです。彼が成長して14代目市川團十郎として活躍する姿を観てみたい・・・[るんるん] あと30年位先??まで、生きるぞ~[exclamation]

海老さまと勸玄くんにとってのこの『事件』、ほんとに素敵な事件になりましたね~
昨年の宙乗りしながらの投げキッスといい、今回のこの事件といい、毎年何かしらの伝説を生み出す勸玄くん。歌舞伎俳優になるということ、市川宗家の後継者になるということ、これからたくさん辛い思いをするかもしれないけど、いつまでも臆せず伸び伸びと育っていってほしいものですね。
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七月大歌舞伎2018 [歌舞伎!!]

久しぶりの更新です。毎日暑いので、このところにしては珍しく三週間連続で土日は家におこもりしてました。
が、ようやく活動再開!昨日と今日は東京へ。新国立劇場での『レインマン』と歌舞伎座七月大歌舞伎、観劇三昧の二日間でした。

土曜日はまず『レインマン』。
『レインマン』といえば、トム・クルーズとダスティンホフマンの映画が有名ですが、今回は椎名桔平さんと藤原竜也さんのW主演での舞台。11年前にも桔平さんのレインマンを観に行きましたが、その時は弟役。自閉症の兄役は橋爪功さんでした。今回は桔平さんは兄のレイモンド、藤原竜也さんが弟のチャーリーを演じます。
桔平さん、刑事の役やドクター、バリバリの金融マンといったような、きりりとしたカッコ良くてシブい大人の男っていうイメージが強いですが、今回の舞台では、純粋無垢な心を持った子供のような人物に見事になりきっていて、さすがというしかありません。
若くして蜷川幸雄さんの舞台主演を何度も務めている藤原竜也さんの名演も相当なものですが、やはり桔平さんのあの演技には叶わない・・・ほんとうに素晴らしい舞台でした。

興奮も冷めやらぬ中、歌舞伎座の夜の部へ。
なんたって七月の歌舞伎座は、昨年に引き続き、市川海老蔵が座頭を勤める大舞台。なんと、チケットは完売~!! 
昼夜25日間のチケットが完売するって、実は歌舞伎座ではそれほど多くありません。しかも興業が始まる前の時点で完売なんて、やっぱり海老さま人気はスゴイです。
今回は、勸玄くんが昼夜三役を勤めるということもあり、注目度もかなりの高さ。

夜の部は、源氏物語。
源氏物語は成田屋さんのお家芸と言ってよい演目で、海老さまの初お目見得も源氏物語。これまでにも海老さまは自主公演で源氏物語を興行してきました。
今年の3月には大阪へ観に行ってきました。歌舞伎にオペラと能をコラボさせて、さらにプロジェクションマッピングの映像技術を駆使した、何とも幻想的な舞台でした。
そして、今回海老さまは歌舞伎座でこの源氏物語を通し狂言で興行することとなったのです。

3月の自主公演は物語の一部分のみで、いわゆる歌舞伎というよりも歌舞伎とオペラと能の演劇舞台といった感じでした。
が、今回は通し狂言、演出も3月とは違ったし、配役も名のある歌舞伎俳優さんたちが固めているので、やはり自主公演よりも歌舞伎らしさが良く出ているなぁ~と感じました。
でも3月と変わらないのは、やっぱり海老さまの光源氏の美しさ[ぴかぴか(新しい)] こんなに綺麗な歌舞伎役者は今までに見たことがない[exclamation]とつくづく思います。
海老さまの代名詞でもある目力を封印した、切れ長のシュッとしたまなざし。でも、心の闇を抱える光源氏の憂いを見事に表現しておられます。伏し目がちな物悲しい表情が観える度に、『えびさまぁ~[ぴかぴか(新しい)]』となってしまいます。

そうかと思えば、龍王となってカっと目力全開で迫力のある宙乗りで飛んでいく様は、ゾクゾクもの[ひらめき] この龍王は今回の源氏物語で新たに登場した役どころ。古典の源氏物語ファンからすると邪道とも言われかねない気もしますが、歌舞伎は観客を喜ばせてなんぼ、この宙乗りする龍王はぜんぜんアリと思います。

翌日は昼の部へ。通し狂言『三国無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)出世太閤記』。
海老さまは羽柴秀吉と孫悟空。そして勸玄くんは三法師を勤めます。中村獅童も重要な役どころ。

・・・お話の内容はいろいろ語りたいところですが、事件が[ひらめき]
勸玄くんが・・・寝た[あせあせ(飛び散る汗)]
勸玄くんが出るのは物語の大詰、秀吉の天下統一を決定付けた重要な場面。信長の直系の孫である三法師を秀吉が頂いて、柴田勝家らのライバルに引導を渡す信長の法要の場面です…名だたる武将が勢ぞろいする中、舞台の中央、一段高いところに三法師がおわします。。。
幕が開いて10分近く、武将たちがあれやこれやと議論している中、三法師はずっと黙っているのですが。。。そろそろ勸玄くんの台詞が近づいてきた頃、勸玄くんの瞼が落ちてきて、必死で耐えようとしては、コクッと。
もう、観客席も静かに見てられません。ざわざわと笑いが[あせあせ(飛び散る汗)]
海老さまは勸玄くんの真横にいるので、勸玄くんの瞼が落ちそうになる様子は見えないのでしょう、それでも観客の笑いで、海老さまも気が付かれたようで。勸玄くんに目を配りながらも、自分の台詞を言わなければならない・・・海老さまの汗が、一気に。
それでも一瞬寝落ちした後に、勸玄くんは自分の台詞の時には何とか気力を振り絞って、しっかり台詞を言ってました。

海老さまの舞台では、毎回何かとお話の内容とは関係のない時事ネタを挟んで観客を笑わせる場面があります。今回も獅童さんとの場面で、そういったやり取りがありました。
でもそういう場面はありながらも、お話の内容の肝の部分は、やはり真剣ムード。締める所は締める。。。まさに、大詰はその真剣モードの場面。
それだけに、海老さまの焦りは、微笑ましいながらも、すこし気の毒というか。。。こちらもちょっと辛かったです。

さっそく今日の海老さまのブログでは、そのことについて、海老さまがコメントされてます。この2,3日前から、同じように寝落ちしそうな感じはあったらしいですが、たぶん今日の状況にはさすがに海老さまは焦っておられたようです。昼の部直後のコメントでは『私の中では事件です。いつも以上に、大量の汗をかきまして・・・』と。
今日の舞台を観たお客さんからのコメントには、一瞬寝落ちした後にしっかり台詞を言っている勸玄くんはスゴイとか、舞台で寝るなんて大物過ぎるとか、微笑ましかったとか。みんなが温かく勸玄くんを見守っているんだなぁ~と。

確かに5歳の子供が、照明で熱い舞台の上で、重い衣装を着て10分以上もじっとしているのは、なかなか出来ることではないですよね。実は、私もその10分間はけっこうウトウトしてました(^^;
それでも見事に台詞を言って物語を締めくくるなんてスゴイ。ほんとに将来が楽しみですね~

だけれども。ブログでは勸玄くんのことを叱ったと、海老さまは書いておられましたが、そこは『寝るな』といっても眠気をコントロールすることは、大人でもなかなか出来ません。実際私自身、こんなに楽しみにしている歌舞伎を観ている間にも、なんどか船を漕いでしまいました。平日会社でも、お昼を食べた後の2~3時間は、忙しくても書類に目を落としながら寝落ちする瞬間がほぼ毎日(これは薬、ホルモン剤のせいだと、私は思っているのですが)。大人でも眠さに抗えない。
ましてや5歳の子供、眠さをコントロールすることを求めるのは。だとすれば、何か改善策を考えるべきなのでは?と思います。大詰めの幕が開いてから、早々に海老さまに抱かれて勸玄くんが登場しますが、そのタイミングをもっと後にずらすということもありではないかと。
あのシチュエーションでは、勝家や一益が最後のあがきを言い終わった後に三法師がでで~んと登場する、という演出であったとしても、物語の進行に何ら影響もなく、それどころか伝家の宝刀の役割をより醸しだすことが出来るかも、と勝手に思ったりしています。
あと七日間、今更演出を変えるのは難しいかもしれませんが、寝落ちして椅子の上から落ちてしまうようなことがあっては。
微笑ましい事件ではあったものの、やはり海老さまと勸玄くんには良い舞台を演じてほしいから。
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御園座スーパー歌舞伎Ⅱワンピース [歌舞伎!!]

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5月の御園座は、スーパー歌舞伎Ⅱワンピース。
名古屋で歌舞伎が観られる貴重な機会なので、歌舞伎に興味を持っている会社の部下たちにも声を掛け、総勢8人分のチケットを手配しました。でも人気公演なので、チケット発売日の11時頃には、市川猿之助がルフィを演じる土日公演のほとんどが完売に近い状態。2階B席やC席の端っこしかないほど。予約出来る席をとりあえず抑えたので、日にちも席もバラバラになってしまいました。

私は5/20夜の部のA席、1階の16列36番。この日は後2人分チケットが取れたので、部下2人と観に行きました。
2人のうち1人は歌舞伎はお初、その代わり2人とも原作漫画を全巻読んでいる。。。という強者。原作のストーリーやキャラクターを分かっているので、余計に楽しめたようです。2人によれば、かなり原作に忠実なキャラクターとのこと。『白ひげの場面は原作でも泣けるんですヨ~』と。右團次の白ひげにグッと来たって言ってました(^-^)

スーパー歌舞伎Ⅱワンピース、昨年11月の新橋演舞場で観てあまりに面白かったので、御園座にも絶対行こうと決めてました。
10月に猿之助が大怪我をしてしまったので、11月は尾上右近がルフィとハンコックの代役を勤めました。当初から若手中心のマチネ『麦わらの冒険』で右近がルフィを勤めることになっていましたが、10月11月の残りの全公演を右近ルフィや若手メンバーが頑張りました。
そして4月の大阪と5月の名古屋での再演では、4つのパターンの配役が組まれ、猿之助ルフィと右近ルフィのダブルキャストという、なんとも贅沢な組み合わせが実現したのでした。

とはいえ、4パターン全部を観ることも出来ないので、けがから復帰した猿之助ルフィが出演する公演を最優先で抑えましたが、観終わった後、あまりの楽しさに。。。席が取れたらもう一回観たい[exclamation]と。すると右近ルフィの出演する26日土曜日の予約が出来た~[ぴかぴか(新しい)]
ということで、1週間後、再び御園座へ。。。(^^;

昨年11月に観たのは、主役のルフィとハンコックは尾上右近、イワンコフが浅野和之、サディちゃんが坂東新悟、マルコが中村隼人、シャンクスが平岳大という配役でした。

5/20夜の部は、Bパターン。ルフィとハンコックを市川猿之助、イワンコフを下村青、サディちゃんとマルコを尾上右近、シャンクスを平岳大が勤めます。

5/26の昼の部はDパターン。ルフィとハンコックは尾上右近、イワンコフは浅野和之、サディちゃんは坂東新悟、マルコを中村隼人、シャンクスは市川猿之助という配役です。

けっきょく3回観て、ダブルキャストになっている配役を全部観ることが出来たのでした。なんともラッキー[ひらめき]
というのも、それぞれ同じ役なのに、演じる役者さんが変わると全然違う~[ぴかぴか(新しい)] 
それぞれの役者さんの個性を生かして演出が変わるので、例えば同じニューカマーランドのイワンコフなのに、浅野バージョンと下村バージョンでは全く違う面白さになるのです。浅野和之さんは歌舞伎役者ではありませんが、初回のワンピースからずっとイワンコフを勤めておられて、超絶早口言葉やその強烈なキャラクターが、すっかりワンピースの見どころの一つとなっているほど。
それが今回の大阪と名古屋から、下村青さんとのダブルキャストに。下村青さんは、正直名前を存じ上げませんでしたが、知る人ぞ知る、劇団四季で活躍されていた俳優さん。若い頃はバトントワリングの世界大会で銅メダルに輝いたというスゴイ経歴も。なので、バトントワリングと四季を彷彿とさせる美声を披露してくれました。。。と言っても舞台を観た時は下村さんのことを全く知らなかったので、面白さにちょっと乗り遅れてしまいましたが。。。

当然、猿之助ルフィ&ハンコックと右近ルフィ&ハンコックも全く別人。猿之助が上手いのは定評があるけど、右近も全然見劣りしません。2人は親子ほどの年齢差がありますが、落ち着いた安定感のある猿之助ルフィと、若々しくて元気な右近ルフィ、どちらも素敵でした。
どちらも観れて、本当に幸せ~[るんるん]
猿之助さん、怪我は全快ではないそうですが、そんなことを全く感じさせないほどの完全復活。『治ったぁ~[exclamation×2]』ルフィの台詞、ほんとに涙が出ちゃいました。

ということで、同じ演目を3回も観たのにどの上演も新鮮で面白くて、3倍楽しめました。

そうそう、今まで名前が出なかった役者さんたちも、とても良かったですヨ。
なんといっても、イチオシは坂東巳之助。ゾロとボン・クレーとスクアードの三役、初演からずっと変わらずに勤めておられます。それほどまでに当たり役ということなんですね。中でも、オカマちゃんのボン・クレー、前回11月に初めて観た時も衝撃的でしたが、彼から目が離せませんでした。この舞台の一つの見せ場、本水での戦闘シーンがあるんですが、私は全体を観ずに、オペラグラスでボン・クレーの表情や動きばかりを追っていました。。。
私の中での注目度、一気にアップ。なので8月の新橋演舞場での『NARUTO』のチケット、さっそく取りました。NARUTOも原作漫画を一度も観たことがないけど、巳之助が主人公のナルトを勤めるので、是非観たいと。

他にもまだまだたくさん素敵な役者さんがいて、もっと書きたいけど際限がないので、ここらで。

今回の公演でのサプライズ。5/5の夜の部に会社の部下が家族と観に行ったんですが、カーテンコールの後、なんとルフィの誕生日ということで、バースデーのお祝いと写真撮影タイムがあったそうです。歌舞伎美人でのニュースにもありましたね~ 『羨ましいなぁ~』と彼女に言っていたら。

なんと、私たちが観に行った5/20夜の部の公演でもサプライズがありました。アバロ・ピサロ役の市川寿猿の米寿のバースデーのお祝いが[ひらめき] なんと88歳[exclamation] 澤瀉屋の最長老で現役バリバリ。歌舞伎は基本的にはマイクを使わないので、3階席の一番後ろまで聞こえるような発声が求められますが、寿猿さんの声もしっかり発声されていて、とても88歳とは思えないほど。
バースデーソングをみんなで歌って、ケーキのろうそくを吹き消して、猿之助さんが寿猿さんにインタビューしたり。役者さんたち、それぞれスマホでその様子を撮ってました(^-^) 
いつまでもお元気で、現役歌舞伎役者として頑張っていただきたいですね。

11月に買ったスーパータンバリン、もう使わないだろうなぁ~と思っていたら、しっかりリピートしてました[わーい(嬉しい顔)]
とりあえず今後予定されているワンピース公演はないけど、たぶん、必ず再演があると思うので、また絶対行くぞ~[ぴかぴか(新しい)]

演出家としての猿之助、回を重ねるごとにどんどん進化させている。40代を迎えても充分華のある役者さんですが、300年以上も続いている歌舞伎の世界に今、身を置いている者として、10年先、30年先の歌舞伎界を見据えて若手を育てることが大事だということを分かっていて、後世まで歌舞伎を伝承するという自分の役割をしっかりと果しておられること、ほんとうに素晴らしい事だと。
猿之助だけでなく、伝承と進化をしっかりと考えておられる歌舞伎役者さんがたくさんいるってこと、そしてその役者さんたちのおかげで、私たちは幸せな瞬間を共有できることに、感謝です。


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團菊祭五月大歌舞伎2018 [歌舞伎!!]

5月12日、前日に本店で課長会議があったので、そのままお泊りして歌舞伎座へ行ってきました。私が提案した課長会議、今回で3回目ですが、まるですっかり私が歌舞伎座へ行くために・・・というようなことになってます(^^;

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この日の富士山、全景バッチリ[晴れ]

五月の歌舞伎座といえば、團菊祭五月大歌舞伎。團菊祭という名の通り、成田屋の市川團十郎家と音羽屋の尾上菊五郎家が共演する吉例の公演です。今年は十二世市川團十郎五年祭と銘打たれています。
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私が歌舞伎を初めて観たのが、奇しくも昨年、2017年の團菊祭なんですね~ 歌舞伎の世界にハマってから、早いもので、もう一年が経つんですね。。。

今回昼の部の演目は『雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)』。成田屋のお家芸である歌舞伎十八番『毛抜』『鳴神』『不動』が織り込まれている通し狂言です。
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成田屋と縁の深い成田山新勝寺の開基1080年記念祭がこの4月にありました。勸玄くんが『歌舞伎の道に進みたいと思います[exclamation]』と決意表明したことで話題になりましたね~[ぴかぴか(新しい)] 
この成田山新勝寺の御本尊が不動明王。330年前、子供がなかなか出来なかった初世團十郎がこちらの不動明王に子授け祈願したところ、見事に二世團十郎を授かることが出来たそうです。その有り難い不動明王を、二世團十郎が歌舞伎に登場させちゃったんですね。この演目は、成田屋にとっては、これまでに何度も上演を重ねてきた思い入れの強い演目の一つなんです。
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歌舞伎座の2階に不動明王様が鎮座しておられます。ちゃんとお参りしてきましたヨ。

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1階ロビーエレベーターの前に、大好きな『暫』の絵が飾ってあるのを発見[ひらめき] 前からあったのかしら???

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この日は昼の部と夜の部を通しで見るので、10時間以上も歌舞伎座で過ごします。

まずは昼の部、最初の演目は『雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)』。
口上では、海老蔵がユーモラスにこの演目の五人の登場人物について紹介してくれます。そしてその五役を海老蔵が務めるのです。一つの演目で五役とは。。。スゴイ。しかも五人の登場人物はそれぞれ個性的、まったく同じキャラクターはありません。とはいえ、同じ役者が演じるのだから、どこか似てるんじゃないか。。。と思うところですが、まさに五人とも別人でした。さすが、海老さま[るんるん]
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全部海老さまですヨ。一番手前が毛抜の『粂寺弾正』、その右後ろは悪役の『早雲王子』、左後ろが色好みの陰陽博士『安倍清行』、その後ろは純情な『鳴神上人』、そして『不動明王』・・・それぞれ五人のキャラクターが、見事に演じ分けられています。

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こちらは『毛抜』の粂寺弾正。
毛抜なんて変な題名だなぁ~と思っていたら、ほんとうに毛抜きが宙を舞う[exclamation] 江戸時代にも毛抜きがあったのか[exclamation&question] 
粂寺弾正がこの毛抜きを手掛かりに、事件を解決するんです。毛抜を重要アイテムとして物語を紡ぐとは、この奇抜なアイデアには脱帽です。
お話の面白さだけでなく、やぱり荒事の市川宗家、歌舞伎十八番の一つだけあって、様式美が面白い。見得も堪能出来ます。 

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『鳴神』の鳴神上人と雲の絶間姫。女人やお酒を断ち、修行一途だった鳴神上人が、雲の絶間姫の色気に絡めとられていく様が何とも...[あせあせ(飛び散る汗)] 歌舞伎で、みんなの見ている前で、『あ、そんなこと、やっていいの~[exclamation&question]』なんて場面も。この際どい場面を、海老蔵と菊之助が演じていることがスゴイ。っていうか、やっぱり尾上菊之助、美しすぎる~[ぴかぴか(新しい)]
もちろん色香だけでなく、見得や立ち回り、六方などの見せ場、満載です[ひらめき]
『不動』、不動明王が登場する時間はめちゃくちゃ短い[わーい(嬉しい顔)] なのに、物語を締めくくるには充分過ぎる存在感でした~

次の演目は『女伊達』。中村時蔵が女伊達の木崎のお光を演じる舞踊です。
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『女だてらに・・・』と男勝りな女性に使われるこの言葉、この『女伊達』が由来になっているのかな。小粋な江戸の情緒を感じることが出来る演目ですね。

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今回は幕間にお弁当食べました。幕間で食べるのは忙しないので、普段はあまり食べないんですが、軽めのお弁当なら、意外と時間に余裕があることが分かりました。
昼の部と夜の部の待ち時間には、珍しく甘々の歌舞伎もなかも食べました。

夜の部、一つ目の演目は『弁天娘女男白波(べんてんむすめめおのしらなみ)』。江戸時代の人気歌舞伎作家河竹黙阿弥の名作です。弁天小僧菊之助や日本駄右衛門が登場する、歌舞伎ではお馴染みの人気演目。あまりの人気ぶりで、ほぼ毎年上演されています。
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今回、弁天小僧は尾上菊五郎、日本駄右衛門を海老蔵が勤めます。弁天小僧は菊五郎の当たり役、若い頃からもう何度となく勤めています。『菊五郎といえば弁天小僧、弁天小僧といえば菊五郎』と言っても言い過ぎではないほどの代名詞になっているんですね。
『知らざぁ言って聞かせやしょう』、七五調の心地良い流れに乗って繰り出されるこの台詞は、歌舞伎を観たことがない人でも知っている名台詞です。
正直言ってこれまで、尾上菊五郎ってそんなに名優さんなの~??と思ってました。でもこの弁天小僧を観て、その名優たる所以を感じることが出来ました。
もちろん、海老さまの駄右衛門も良かった~[るんるん]
白波五人男の花道でのツラネや屋根がひっくり返る『がんどう返し』という大仕掛け、捕手との大立廻り・・・他にも見どころがいっぱいのワクワクするような演目でした。
面白かった~[わーい(嬉しい顔)]

二つ目の演目は『鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき) 菊畑』
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源氏に仕えながらも敵味方に分かれた吉岡三兄弟の物語です。尾上松緑が勤める奴知恵内実は吉岡鬼三太と、市川團蔵勤める吉岡鬼一法眼の心理戦が見どころの一つ。
そしてもう一つの見どころは、中村児太郎勤める皆鶴姫の存在。皆鶴姫は鬼一の息女ですが、なんと、牛若丸に恋をします。その乙女心が何とも可愛らしい…(^-^) 

三つ目の演目『喜撰(きせん)』尾上菊之助による舞踊です。
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菊之助の舞踊、昼の部の雲の絶間姫や大河ドラマの月照のように美しい姿を拝める[ぴかぴか(新しい)]と期待しておりましたが・・・
私、知りませんでした。。。喜撰とは喜撰法師のこと。『えっ、お坊さん[exclamation&question]
かなり意表を突かれましたが、コミカルな舞踊でとっても面白い。菊之助ってこういう役も出来るんだ~と感心しきり。
ところで、女方では坂東玉三郎の美しさは飛び抜けていますが、私個人的には、尾上菊之助が一番美しいと思っています。でも、菊五郎の長男なので、近い将来音羽屋の大名跡を継ぐことになる・・・ということは、立役での出番が多くなるってことなのかなぁ~

さて今回の席は、昼の部が16列13番、夜の部がそのお隣16列12番でした。
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花道に近くて、角度的にも見やすい席でした。ほんとはあと5列ほど前辺りがベストだと思うんですが、松竹歌舞伎会の一般会員ではこれ以上の良席はムリかも。。。でも今年はほぼ毎月のように歌舞伎を観ているので、来年は特別会員に昇格しそう[ひらめき]

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夜の部の幕間はお弁当は食べずにホテルにお持ち帰り。すき焼き弁当[るんるん] 美味しかった[わーい(嬉しい顔)]
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御園座 杮落葺四月大歌舞伎 [歌舞伎!!]

日曜日、会社の部下と一緒に御園座に歌舞伎を観に行ってきました。

旧御園座は5年前に閉鎖後、タワーマンション一体型の商業施設として建て替えられ、今年4月1日に開業。もともと名古屋での歌舞伎公演はここがメインでしたが、建て替え中は中日劇場や名古屋市民会館が代替劇場となっていました。
そして杮落公演は、松本白鸚、松本幸四郎の高麗屋襲名披露公演。高麗屋さんの三代同時襲名は1月2月の歌舞伎座で行われましたが、正にグッドタイミングで杮落公演にふさわしい演目になりました。
ちなみに、松本染五郎は学校があるので、地方公演には出演しません。。。が、口上では幹部役者さんがしっかりと染五郎さんの美少年ぶりをアピールされてました(^-^)

伏見駅の改札前で待ち合わせ。御園座は地下鉄東山線伏見駅から徒歩2分ほど。
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久しぶりにこの辺りに来ましたが、以前工事中だった所に、見事なタワーマンションが建ってました。
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御園座は赤一色。歌舞伎座や京都南座のような雰囲気ではない、近代的なビル。やはり劇場ってかんじですね~
1Fにお土産屋さんやお弁当を売っている売店があります。お惣菜やお酒も売っていて、スーパーのようなかんじ。。。マンション住人のためのお店でもあるようですが、歌舞伎を観に来たお客さんでごった返してました。
カワイイ歌舞伎の隈取りのクリームパンとか、なかなか楽しそうなお土産がいっぱいありました。が、お弁当を買うだけでも長い行列だったので、お土産は後で買おうと思って終演後にもう一度お土産を物色しに行ったんですが。。。歌舞伎のクリームパン、見事に売り切れでした[たらーっ(汗)]

劇場の中のロビーや売店も大盛況。歌舞伎座よりも狭い感じです。
歌舞伎座には何度も行っているので、どこになにがあるか、自分のしたい事や欲しいものをゲットするための動線に無駄なく開演前や幕間の時間を有効に使えるんだけど、御園座は初めてなので、何がどこにあるかをチェックするだけで時間があっという間に過ぎてしまいました。
この経験は、5月のワンピースに活かそう!

絵看板、歌舞伎座では演目ごとに描かれていますが、こちらでは昼の部の全演目の登場人物がごったに描かれています。よく見ると、それぞれのお話の人物の特徴が良く分かるように描かれているので、これはこれで面白いですね~
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緞帳も、さすが、名古屋バージョン[わーい(嬉しい顔)]
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今回は2階10列33番。B席ですがオペラグラスさえあれば、全然OK。しかも2階席は傾斜が急で、前の座席の人に視界を遮られることもなく。S席が24,000円、B席はその半額の12,000円なので、かなりお得かも。
椅子のクッションが適度な硬さでゆったりとしているので、なかなか快適でした。

昼の部の最初の演目は『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』。
実は昨年5月の歌舞伎座團菊祭で、私が初めて歌舞伎を観た最初の演目がこの『寿曽我対面』。その時は尾上菊五郎の音羽屋さんの演目、今回の高麗屋さんの演目と、同じ演目でも印象が全然違いました。

次に『口上』。
一緒に観ている部下の女性は歌舞伎を観るのが初めてですが、人生お初の歌舞伎で口上に立ち会えるのは、とてもラッキーなことですよね~ 

三番目の演目は『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』。新松本幸四郎が主人公の佐野次郎左衛門を務めます。
このお話、私が今読んでいる『歌舞伎の解剖図鑑』というイラスト解説本の最初のページに出てくるお話。このお話を現代風のストーリーに置き換えて、分かりやすく解説しています。
松本幸四郎が前半の人の好い次郎左衛門とラストシーンを見事に演じ分けていて、とても面白かったです。一緒に観ていた部下も『松本幸四郎って、上手ですよね~』と言ってました。

幕間ではお約束のお弁当。以前の御園座では座席での飲食出来なかったようですが、新御園座では解禁です。
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部下の女性が『歌舞伎を観てみたい』というのでチケットを予約したんですが、歌舞伎が初めての彼女もちゃんと楽しんでくれたようです。



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幻想的な世界へ [歌舞伎!!]

海老さまの源氏物語、3/4の大阪フェスティバルホール公演行ってきました~
大阪支店時代の後輩を誘って。彼女との再会については・・・のちほど。

市川海老蔵特別公演『源氏物語』は、2014年4月に京都南座での初演に続き、2016年4月にその続編として『第二章~朧月夜より須磨・明石まで~』が上演されました。今回はその続編を最先端の舞台効果技術を取り入れての再演。

この『源氏物語』、歌舞伎とオペラと能とのコラボレーションというだけでもワクワクしますが、最先端の舞台効果技術って・・・『いったい、どんな舞台なの~[ぴかぴか(新しい)] 』

その答えはプロジェクションマッピング。物語の導入や場面転換で使われ、臨場感がたっぷり。
プロジェクションマッピング費用捻出のためのクラウドファンディングに参加して、少しだけお手伝いさせていただきました。。。そのリターンとして公演パンフレットに、私の名前がありましたヨ[るんるん]

プロジェクションマッピングの演出もさることながら、何が凄かったかというと、『オペラと能』。
優しい音色のリュートやリコーダーの伴奏とカウンターテナーの物寂しげな声音が、物語の場面にぴったりはまっていました。

そして『能』。能はこれまでちゃんと観たことがなく『何が凄いんだろう~?』と思ってました。が、実際に舞台で能を観て、正直、鳥肌立ちました。シテ方の動きと能楽囃子が一体となって畳みかけてくる、独特の世界観がありました。
顔の表情はその時の立場を表す能面で表現していますが、『能面のような(無表情)』と使われるように、生身の人間の顔に敢えて表情に変化のない能面をつける。なのにとても感情的に観えるのです。体全体を使って踊ったりする訳でもなく、小さな動きや静かな動きなのにとても感情が表現されているのでした。
能のことはまったく無知なので少し調べてみると、能の感情表現は、上半身を動かさずに歩くすり足などの『運び』や面をすこし伏せるなど顔の向きによって、喜怒哀楽を表現しているそうです。
一緒に行った後輩も『薪能、観てみたいですね~』と盛り上がりました。

そしてオペラと能、プロジェクションマッピングの演出効果が、恋する情熱と自らの運命に翻弄されるはかなさを持った光源氏を表現する海老さまに、何とも言えずぴったりとはまっていました。
古典歌舞伎と比べると、海老さまの台詞はかなり少なく動きもほとんどないので、『し~ば~ら~く~』や『六本木歌舞伎の座頭市』など、沸き立つような台詞や立ち廻り、存在感を期待していくとなんだかちょっと物足りない感じもありましたが、この静かな透明感のある海老さまも、これはこれで素敵だな。。。[ぴかぴか(新しい)]

本当に美しい時が流れました。

2時間弱の公演なので、歌舞伎座の長丁場と比べるとほんとにあっという間。それでも2700人収容の大ホールに満員の観客が、スタンディングオベーションのカーテンコールになりました。しかもカーテンコールは4回ほど[ひらめき]
歌舞伎座はカーテンコールはありませんし、他の幹部役者さんたちも出演されているので、観客が一体となって海老さまだけに拍手を贈るというのはそうそうありません。。。なので、海老さまを観るためだけにこれだけの観客が集まり、カーテンコールで熱い声援を贈るというのはスゴイことだなぁ~と。
この日のブログで海老さまは『大阪公演の昼の部、とても感動した』と書いておられました。市川宗家当主であるにもかかわらず、歌舞伎座への出演は年に3回ほどしかなく、その他は全国各地での自主公演・・・と歌舞伎界の色々な事情があるようですが、このような特別公演や自主公演の方がより近くに海老さまを感じられて、海老さまファンにとってはうれしいかもしれません。


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二月大歌舞伎、千穐楽~ [歌舞伎!!]

2月24日と25日、歌舞伎座へ行ってきました。
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恒例の富士山。この日は小春日和のせいか途中の山々が霞んでいたので、『今日は富士山見えないだろうなぁ~』と思っていたら、上空は霞みがかっておらず、冠雪の山頂あたりがぽっかり宙に浮いているような感じでした。

先に定宿のホテルにチェックインしてから、夜の部へ。
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一月の壽初春大歌舞伎に続いて、二月も高麗屋三代同時襲名披露の歌舞伎座です。主役の松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎だけでなく、海老蔵をはじめ豪華な顔ぶれ。配役を見ているだけでもワクワクです。

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こちらの祝幕、EテレのSWITCHインタビュー達人たちで松本幸四郎と対談した芸術家草間彌生さんの書下ろし作品。

夜の部の一つ目の演目『熊谷陣屋』、松本幸四郎が主人公を務めます。
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二つ目は『壽三代歌舞伎賑 木挽町芝居前』
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白鸚、幸四郎、染五郎の襲名を祝うために幹部俳優が勢ぞろいする演目で、襲名披露口上とはまた違った形式のお祝いの演目です。襲名を祝うために芝居小屋にやってきたお客さんたち(幹部俳優たち)が、口々にお祝いの言葉を述べるというもので、とても華やかでした。

三つ目の演目は『仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場』。とても有名な人気のある演目なので、楽しみにしていました。
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主人公は白鸚演じる大星由良之助、その息子である大星力弥を孫の染五郎が演じます。
このお話、御存じの通り『赤穂事件』を題材とした有名なお話ですが、登場人物の名前は微妙に変えてあります。これは江戸時代に歌舞伎で初演されたのは実際の事件の50年くらい後ですが、まだまだ江戸幕府の権勢が隆盛の頃、実名ではあまりにもリアルだったためだそうです。
この祇園一力茶屋の場は、大星由良之助が祇園で遊興三昧・・・だが、実は討入の準備を着々と進めているという有名なシーン。そして討入に加わりたいという熱い思いを持った足軽寺岡平右衛門とその妹お軽との切ないやり取りが見もの。
平右衛門とお軽はダブルキャストで、偶数日が海老蔵と菊之助、奇数日は仁左衛門と玉三郎という、これまたワクワクするような組み合わせです。
どちらも観た~い[exclamation] でもやっぱり、海老様。

25日昼の部へ。千穐楽です。
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一度は千穐楽に行ってみたいと思っていたので、念願叶いました。25日間同じ演目を毎日演じる歌舞伎座、千穐楽はオーラス。色々と感慨深いもんです。

この日の席は15列目6番、なんと花道の真横。花道の西側は通路がなく、超きわきわの所を役者さんが歩きます。。。1メートル以内[ひらめき]
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しかもすぐ後ろに花道への出幕があるので、そこで役者さんが待機している気配を感じることが出来ました[ぴかぴか(新しい)] 角度的にも視野が開けているので、この席かなり興奮しました。
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昼の部の一つ目の演目は『春駒祝高麗』、お祝いの舞踊です。
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二つ目は『一條大蔵譚』。平清盛から譲られた常盤御前を妻に迎えた一條大蔵卿、阿呆で有名ですが、実は…だったというお話。松本幸四郎が見事に演じ分けていて、とても面白かったです。
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三つ目は『歌舞伎十八番 暫(しばらく)』。今回一番楽しみにしていた演目です。歌舞伎十八番といえば。。。海老様。荒事の様式美が素晴らしい演目で、とにかく面白い[exclamation]
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すぐ後ろの花道への出幕の向こうで、『し~ば~ら~く~』。
『えっ、えっ、この声は、えびさま~[exclamation&question] ち、ち、近~い[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]
ダイナミックな衣装を纏った海老様が、私の座っている所から1メートルも離れていない花道を闊歩します。
この『し~ば~ら~く~』、悪者が弱い者いじめをしている時に、どこからともなく聞こえてくるのです。海老様は・・・この主人公鎌倉権五郎は正義の味方。悪者たちをやっつけに来るのです。今で言うと『ちょっとまったぁ~[exclamation×2]
でもまだ元服前の子供なので、何か言われても『い~や~だ~』[わーい(嬉しい顔)]
ほんと、面白かった。話の内容は悪者を正義の味方がやっつける、ただそれだけですが、これぞ歌舞伎[exclamation]という面白さ。
『し~ば~ら~く~』と『い~や~だ~』、リフレインして頭から離れません(^^; 
ちなみに勸玄くんが2、3歳位の時に『し~ば~ら~く~』を真似している動画、むちゃくちゃカワイイです。
歌舞伎通の方からすると『それは、どうよ??』と思うかもしれませんが、やっぱり海老さまのこの十八番、観客の反応は他の演目とは明らかに違うものでした。今回の二月大歌舞伎の主役は高麗屋さん三代、だけれども、一番観客が沸き立ったのがこの『暫』でした。さすがに『歌舞伎十八番』というだけあって江戸時代から綿々と受け継がれてきただけあるように、演目自体が傑作。ただそれ以上に、やっぱり海老さまのオーラというか、市川宗家たる所以を見せつけられたというか。演技が上手くないとか、発声が悪いとか。。。海老さまを批評する声もいろいろありますが、そういったことを全部ひっくるめて、『居るだけで、観ているだけで幸せ~[ぴかぴか(新しい)]』…と言いますか、とにかくスゴイのでございます。
・・・いくら語っても尽きないので、この位にしておきますが。圧倒的過ぎて、それがかえって歌舞伎座での海老さまの出番を少なくさせている…というジレンマがありますが、もう少し歌舞伎界の世代が変われば、そんなことも気にならなくなるでしょう。。。

4つ目の演目『井伊大老』、白鸚の実弟である中村吉右衛門が主役の井伊直弼を演じます。
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桜田門外の変が起きる前の日、愛妾としんみりとお酒を飲みながら最期の夜を過ごします。自分が暗殺されることを悟って覚悟を決めたものの、お国のためにやってきたことがなぜ報われないのか・・・という虚しさ、揺れる心情を見事に表現されていました。
それにしても、やっぱり吉右衛門さん、白鸚さんによく似ていますね~

今回昼の部が終わったのが15時40分と長丁場でしたが、あっという間でした。やっぱり歌舞伎は面白い[わーい(嬉しい顔)]

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源氏物語クラウドファンディング [歌舞伎!!]

海老蔵さんの地方巡業自主公演『源氏物語』が3月から始まります。3/4大阪での公演に、大阪時代の後輩を誘って行く予定です。彼女は歌舞伎を観たことがないそうなので、どんな風に感じてもらえるかなぁ~

今回の『源氏物語』は、オペラと歌舞伎、能と歌舞伎のコラボとのことでそれだけでも楽しみなんですが、そこに『プロジェクションマッピング』を使った映像舞台演出という、新しい試みが行われるそうです。

そしてこのプロジェクションマッピングの費用を、クラウドファンディングで募っているということを知りまして。
2/1に目標額の2000万円を達成したと海老蔵さんのブログでも報告がありました。

クラウドファンディングって、何となくはどういうことかは知っていましたが、実際に参加することはありませんでした。
でも、海老蔵さんの新しい試み、そしてそれを実際に観ることが出来る!!それならば私も応援しよう!!ということで、些少ですがお手伝いさせていただきました。

お手伝いする金額によって、リターンがいろいろとあります。今回私が応援した金額のリターンは、源氏物語の公演パンフレットに応援者の名前が掲載される、公演のフォトブックやポストカードがもらえるというもの。
それ以上の金額では、なんと、通し稽古の見学だとか、公演時に舞台袖(黒御簾の中)から舞台を観られる権利とか、実際に舞台に出演する・・・!!権利、海老蔵さんと楽屋で写真撮影出来るなどなど、ファンにとっては垂涎もののリターンがあるそうです。
通し稽古は月末平日の夕方に首都圏で行われるため、残念ながら行くことが出来ませんが。。。

プロジェクションマッピングと歌舞伎、どんな舞台になるのかとても楽しみです!




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初春歌舞伎公演と壽初春大歌舞伎 [歌舞伎!!]

1月20日と21日、新橋演舞場と歌舞伎座に行ってきました。

1日目は歌舞伎座の昼の部へ。
1月と2月の歌舞伎座は、高麗屋松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎、松本金太郎改め八代目市川染五郎三代同時襲名披露ということで、出演される役者さんたちも豪華な顔ぶれです。
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一つ目の演目は『箱根霊験誓仇討』。中村勘九郎、中村七之助、片岡愛之助。
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二つ目は『七福神』。中村芝翫ほか、ベテラン役者さんたちの舞踊です。
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三つ目は『菅原伝授手習鑑』のうち『車引』と『寺子屋』。どちらも人気の高い有名な演目ですね~ 
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車引の主役松王丸を松本幸四郎、梅王丸を中村勘九郎、桜丸を中村七之助が演じます。『寺子屋』では何といっても松王丸の子供を亡くした悲しみの演技が見どころ。松本白鸚が演じます。
そして・・・昨年10月に舞台で大怪我をされた市川猿之助の復帰公演でもあります。役どころは『寺子屋』の涎くり与太郎、ユーモラスな子供の役です。お役の中で復帰を報告する台詞もあって、観客は大きな拍手を送っていました。元気なお姿をみて、ほんとうに安心しました。

夜の部も口上や勧進帳など、観たい演目がありましたが、今回のメインは新橋演舞場[ぴかぴか(新しい)] 昼の部が終わった後いったんホテルにチェックインして、今度は新橋演舞場へ。
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新橋演舞場の夜の部は、新作歌舞伎『通し狂言日本むかし話』。海老蔵が自主公演ABKAIで上演したむかし話を、全部一つのお話にしたもの。『竜宮物語』『桃太郎鬼ヶ島外伝』『疾風如・白駒怒涛之花咲物語。』『一寸法師』『かぐや姫』、それぞれのお話はみんなが良く知っている主人公が活躍するストーリーではなくて、別の登場人物の視点で描かれていてテーマもそれぞれにあって面白いお話でした。そしてこの五つのお話が実は繋がっていて・・・

海老蔵がメインキャストですが、市川右團次、中村獅童も重要な役どころです。そして今回は海老蔵の娘さんれいかちゃんがかぐや姫役で出演するので、話題になってましたね~
映像を駆使した舞台演出があったり、海老蔵の宙乗りもあって、ワクワクする舞台でした。
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あらら? この様子はいったい・・・?? すごいことになってますね~[わーい(嬉しい顔)]

楽しくて温かくなった気持ちに包まれて、ホテルで晩ご飯。歌舞伎座で買った『高麗屋三代襲名記念弁当』です[るんるん]
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翌日は、築地のすし三昧で朝から握りずし[わーい(嬉しい顔)] 糖質ダイエット中で最近握りずしから
遠ざかっていたので、反動のように食べまくりました~(^^;

そして新橋演舞場の昼の部へ。
一つ目の演目は『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』。がんで闘病していた中村獅童が初めて宙乗りと三役早変わりを披露します。年末の金スマで獅童さんの闘病生活と復帰へのお稽古の様子が紹介されてました。復帰までの壮絶な闘病生活を送られていたことを感じさせないほどに、元気ではつらつとした獅童さんを観て、ほんとうに胸が熱くなりました。
中村獅童というと映画やドラマではちょっと強面の役柄が多いせいか、とんがっているイメージでしたが、実は歌舞伎役者としては、愛嬌があって温かく、みんなから愛される存在。出てきただけで笑いが取れるというか。歌舞伎の血筋に生まれながらも、お父様が廃業をしたことでかなり苦労をされてきたとのこと。今回初めて宙乗りに挑戦すると聞いてちょっと意外でしたが、色々な努力が実を結んで、花形役者さんの仲間入りをしたということなんですね。

二つ目の演目は『壽初春 口上』。市川海老蔵の『にらみ』の披露です。
実は今回一番楽しみにしていたのがこの『にらみ』です。市川團十郎の成田屋にしか許されない『にらみ』、にらまれるとその年は無病息災で過ごせると言い伝えられているそうです。
・・・鳥肌が立ちました。そして涙も出ました。感無量でございます。。。

三つ目の演目は『鎌倉八幡宮静の法楽舞』、新歌舞伎十八番の一つを海老蔵が復活させたもの。海老蔵が七役を務めるのもスゴイですが、歌舞伎で初めて音楽が五重奏で演奏されます。歌舞伎の音楽というと、『河東節』『常磐津』『清元』『竹本』『長唄』といろいろな種類がありますが、今回はこの5つを一緒に演奏する・・・というもの。歌舞伎の音楽には詳しくないので、それぞれがどういう特色のものかわかりませんが、重厚で聴きごたえのある音楽でした。
そして・・・海老蔵の静御前がむちゃくちゃ綺麗でした[ぴかぴか(新しい)] 海老蔵は男前の立役という印象が強いので、女形の海老蔵はとても新鮮でした~

今回の新橋演舞場初春歌舞伎は、昼も夜も海老蔵三昧、ほんとに素敵な時間を過ごすことが出来ました。
ちなみに夜の部は6列29番、昼の部は13列11番という席。11番という席は花道から5席位の位置、舞台中央も良く見える席でした。

帰りの新幹線、とても良いお天気だったので、三島あたりからは夕陽に照らされた富士山がキレイに見えました。
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その分期待して新富士を通過・・・[exclamation&question] 富士山が全く見えませんでした。こんなこともあるんですね~
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2017年 十二月大歌舞伎すごかった! [歌舞伎!!]

12/23と24、世間はクリスマスイブですが、私は歌舞伎三昧。
今、私はものすごい充実感に包まれてます。
何という贅沢な時間を過ごすことが出来たものかと。。。

この日の富士山は・・・
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全景がばっちり!でも冠雪が少ないですね~

以前行った銀座カリー堂のカレーが食べたくなったので、歌舞伎座の前に銀座へ。
ビーフカレー、美味しい(^^♪
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歌舞伎座は大入り[るんるん]
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十二月大歌舞伎は三部制で、第二部は15時開演。今回の歌舞伎座は市川中車、片岡愛之助、尾上松緑、坂東玉三郎・・・この4名が主役を張られるのでとても楽しみにしていました。それに役者さんだけでなく、今回は歌舞伎の演目の中で一番見たいと思っていた演目が掛かるので、非常に楽しみ。
それは、梯子を使った大立ち回りで有名な『蘭平物狂』。音羽屋の四代目尾上松緑が演じます。YouTubeで初代尾上辰之助の蘭平物狂を観たんですが、スケールの大きい大立ち廻りに圧倒され、是非本物の舞台をこの目で観たいと思っていました。

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第二部の一番目の演目は、中車と愛之助の『らくだ』。上方落語の名作を歌舞伎にした上方世話物です。中車演じる気の弱い紙屑屋久六と愛之助演じるやたけた(遊び人)の熊五郎の、死体を巡っての掛け合いが面白いお話です。
これが、お腹を抱えて笑えるほどとても面白い演目でした。二人の掛け合いが面白いだけでなく、なんと言っても『死体』がいい味を出してまして。この『死体』を演じるのは片岡亀蔵。物語の前半はひたすら死体役として、全く動かずに舞台上に横たわったまま。ところが物語の後半、彼はものすごい活躍をします。一言も喋らないのに、観客の心を鷲掴み。
今まで観た歌舞伎の演目の中で、一番笑いました。

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二番目の演目は、お待ちかねの『倭仮名在原系図 蘭平物狂』。四代目尾上松緑演じる奴蘭平実は伴義雄の迫力満点の大立ち廻りが有名な演目です。
追われる蘭平と捕手のアクロバティックな立ち廻りは20分以上もの緊迫した長丁場で、目が離せません。そして見せ場は5メートルほどもある大梯子を花道に立て掛け、捕手の一人が一番上まで駆け上り、その後を蘭平が追いかけての梯子の上での立ち廻り。討たれた捕手はそのまま梯子のてっぺんから逆さまに落ちていく・・・しかもこの大梯子を支えるのはわずか4、5本の熊手のようなつっかえ棒だけなのです。
その後の蘭平が梯子に乗ったまま上下一回転するところもスゴイです。
それから、20人ほどの捕手がいっせいにとんぼを返る場面も圧巻。五人飛びとか、屋根の上からとんぼを返りながら落ちる所とか。『わぁ~!』『おぉ~!』を連発してました。若手役者さんたちの身の軽さに惚れ惚れします。そういえば、8月に中日劇場に海老蔵さんの座頭市を観に行った時にロビーを徘徊(^^;していた『亀』さんこと市川新八さんも捕手として出ておられたようですね。

実は第二部の席は2列目をGET出来たので、かなりの至近距離で大立ち廻りを観ることが出来たんですが、蘭平の出で立ちは着物の裾をたくし上げた奴の衣装。お御足がばっちり見えるのです。尾上松緑のインタビューで、この蘭平を演じるのは年齢的に最後かもしれないと語っておられるほどに、この『蘭平物狂』は強靭な体力が必要な演目。この演目のために体力づくりをしっかりされているようですが、お御足のケアもされているとのこと。均整の取れた美しいお御足でした。
この大立ち廻りを間近で観られたのには本当に大興奮で、感激過ぎて涙が出たほど。
とにかく凄かったんですが、大立ち廻りだけでなく、親子の情を描いたお話でもあるので、そちらでもほろりとさせられました。蘭平の息子も物語の重要な登場人物なんですが、この役を演じるのは四代目尾上松緑の本当の息子さんである尾上左近ちゃん。まだ小学生ですが、一生懸命に演じてましたね~
お話自体は実は○○…という設定が多くて、誰が味方か敵かが分からないややこしいお話でしたが、よく分からなくても大立ち廻りや様式美がスゴイので充分楽しめました。

第二部の二つの演目に片岡愛之助が出ていたので・・・奥様の藤原紀香さんもいらしてました。幕間に3階に移動中、控えめな感じだけどものすごくオーラのある綺麗な人がいるなぁ~と思ってみたら、紀香さんでした。美しすぎる!! エスカレーターのところで皆さんにご挨拶されていました。
この日の夜、EテレのSWITCHインタビュー達人たちに愛之助さんが出ておられましたね。半沢直樹に出ていた強烈なおねえキャラで愛之助さんという方を初めて知ったのでちょっと偏見がありましたが、実は愛之助さんは一般家庭の出身でありながら見事な歌舞伎役者さんだなぁ~と、今回の舞台を観て改めてファンになりました。

第三部は、市川中車と坂東玉三郎が主役。
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一つ目の演目は『瞼の母』。舞台や映画でも上演される股旅物の名作です。中車演じる忠太郎と生き別れになっていた母おはまの対面の場が見せ場です。おはまを演じるのは坂東玉三郎。中車さん、実体験でも親との生き別れを経験されています。お父様の猿翁さんと幼い頃に別れて以来疎遠だったところ、忠太郎とおはまの対面のごとく切ない対面を経験されたそうです。そしてその結果として歌舞伎の世界に身を置くことになられました。そういう経験をお持ちなので、それはそれはほんとうに切ない忠太郎を表現されています。
以前にも書きましたが、中車さんは香川照之さんとしての実力は周知の如くスゴイですが、歌舞伎役者さんとしても、こういう世話物はとても観客を惹きつける素晴らしい歌舞伎役者さんだと思います。
話は脱線しますが、中車さん、何度も言いますが、『昆虫すごいぜ!』のカマキリ先生。お正月元旦1月1日朝9時より、Eテレで『昆虫すごいぜ!』の初の海外編がOAされました。その前の大晦日には、これまでの『昆虫すごいぜ!』がいっきに再放送!歌舞伎に興味がある方もない方も、俳優香川照之ってどうよ??と思っている方も、是非観てほしいデス。見逃した方もEテレのサイトで動画を見ることが出来ますヨ。
・・・ムム[あせあせ(飛び散る汗)] いつの間にか、『昆虫すごいぜ!』の番宣になってしまっている・・・
とにもかくにも「昆虫すごいぜ!」の香川さんもすごいけど、まったく別人にしか思えない市川中車さんの演技、初めて歌舞伎界に挑んでから間がないにもかかわらず、どんどんすごくなっている…という印象です。

玉三郎も、どうみても女性にしか見えない!!

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二つ目の演目は『楊貴妃』。夢枕獏が玉三郎のために書き下ろした舞踊の作品で、玉三郎の、玉三郎による、玉三郎のための作品です。
御歳65歳を過ぎたとはとても思えない美しさ[ぴかぴか(新しい)] 本物の楊貴妃と比べても甲乙付け難いんだろうな~

お泊りは歌舞伎座から歩いて5分の京急EXイン。シングルルームでも広いし、バスタブも広い。アメニティや備品も整っているしキレイ。何よりも安い!!なんとこの立地で1万円。。。ってすごくないですか? とても気に入ったので、1月2月に歌舞伎座に行く時も、こちらのお宿を予約しました。
晩ご飯は歌舞伎座で買ったお弁当。幕間に食べるのはせわしないので、ホテルに帰ってから食べました。
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美味しかった~[るんるん]
こちらのホテル、築地へもすぐなので、次回の朝ごはんは築地にしようっと。
翌朝は10時半までお宿でゆっくりしてから歌舞伎座へ。この余裕な感じがすごくイイです。

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第一部の一つ目の演目は『源平布引滝 実盛物語』元源氏方の武将だった武将実盛が、今は平家の武将でありながら源氏の味方をするお話ですが、物語の登場人物すべてが忠義心や親子愛を切なく表現していて、本当に悲しいお話でした。
愛之助演じる実盛が、忠義のために小万という女性の腕を切り落とした時のことを小万の両親と子供に物語る場面が見せ場の一つ。
そしてもう一人の平家の武将瀬尾十郎兼氏、源氏の跡継ぎを亡き者にしようとしていた敵役だったところ・・・死んでいった小万が実は自分の娘であったことを知り、小万の忘れ形見である孫に手柄を立てさせるために自ら孫に討たれる…という壮絶な最期を遂げます。この場面が悲しすぎて、泣いてしまいました。この悲しすぎる最期を遂げる瀬尾十郎兼氏、このあと『らくだ』では死体になります・・・(^^; 片岡亀蔵さん、やってくれますね~

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二つ目の演目は『土蜘』。こちらも音羽屋のお家芸の一つで四代目尾上松緑の当たり役、千筋の糸が繰り出される立ち廻りが有名な演目です。
この演目もかなりハードな立ち廻りで、松緑さん、この後に『蘭平物狂』もこなすなんて、ほんとにタフですね~
『土蜘』は松羽目物と言われる演目で、舞台に居並ぶ長唄囃子連中が物語の場面を語っていくという演目。背景のセットは建物の中とか外の景色とかには変わらず、松の描かれた幕の前で登場人物が演じます。長唄で場面や時を説明しているんですが、見た目がずっと変わらないので・・・前半はかなり眠ってしまいました(^^;
でも後半は、蜘蛛の精となった松緑さんの不気味な演技と立ち廻りに目が釘付けに。畜生口の見得が見どころでもあります。
ちなみに、蜘蛛の糸は綺麗に大きく広がるように工夫されていて、1年も前から音羽屋のお弟子さんたちが準備しているそうです。

今回、第二部は1階2列目25番、第三部は1階6列目28番、第一部は4列目17番という前方席で観ることが出来ました。
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2列目で観る大立ち廻りは迫力がありましたが、2列目は花道が見えにくいことが判明。花道で見得を切る位置がちょうど2列目あたりで真横から見ることになるので、人の頭で見えにくかったです。
4列目17番辺りは花道にも近く、舞台からの距離も近くちょうどいい感じの席でした。

1月は久しぶりに海老蔵の舞台を観に行きます! 新橋演舞場で市川海老蔵、中村獅童、市川右團次がそれぞれ主役を務める舞台です。海老蔵さんの『にらみ』の口上があるそうです。そして私を歌舞伎の世界に誘ってくれた獅童さんの歌舞伎を初めて観ることが出来ます。右團次さんは10月と11月はワンピース、合間をぬって陸王、そして1月も舞台で大忙しですね~
新橋演舞場での三部と、歌舞伎座の昼の部も行きますヨ。高麗屋さんの三代同時襲名披露公演なので、是非行きたいと。市川猿之助の復帰舞台でもあります。菅原伝授手習鑑『寺子屋』はテレビで観たことがありますが、こちらもとても悲しいお話ですよね。

2月は海老蔵さんの6ヶ月ぶりの歌舞伎座の舞台。高麗屋さんの襲名披露公演第2弾ですが、歌舞伎の十八番『暫』を海老蔵さんがやるそうなので、こちらも是非見たい!
次から次へと観たい役者さんや演目が出てくるので、ほんとに毎月東京に通うことに・・・
出費、ものすごい勢いで・・・(;’∀’) 東京に転勤したい。。。

しつこいようですが、こちらは帰りの新幹線から見た富士山。
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行きも帰りも、見事な富士山でした。 良いことありそう[るんるん]
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歌舞伎役者さん [歌舞伎!!]

歌舞伎に馴染みがあまりない方は、名前は知っているけど、どういう立場、どういうステータスの人かは分からない…という人も多いと思います。

私自身も、今年5月に初めて歌舞伎を観た新参者なので、今はたくさんいる歌舞伎役者さんの名前と顔を覚えること、どんなお家柄の人なのか、どんな役をやってきたのか、役者さん同士の関係はどんななのか…そういったことをいろいろと情報収集をしているところです。

もっと以前から歌舞伎世界、歌舞伎役者さんたちのことを見守ってきた人や御贔屓さんとして応援されてきた方からすれば、当たり前に知っているようなことも私は知らないですし、歌舞伎役者さんたちのことを語るのはおこがましいことではありますが、実際、私の身の廻りで歌舞伎を観たことがない、でもちょっと興味がある・・・という人はたくさんいます。
そういう人たちに歌舞伎のことを語る時に、ある程度自分の中でも正しい認識をしておくべきかと。

そういうことで、私自身が考える2017年11月時点での歌舞伎役者さんたちのことを分類してみたいと思います。あらかじめお断りしておくと、好みや知名度など素人が考える要素が大きいので、実際とは違うかもしれませんが。そこはお含みおきくださいませ。
これは、私が知っている歌舞伎役者さんの中でのお話です。
それぞれの上下関係を判断する材料が私にはありませんので、ただ名前を知っているというレベルで、順不同です。
最初に誰の名前を書くべきか・・・ちなみに歌舞伎役者の人気度は、屋号の格式によっても左右されます。ただ、実力がある方なのか、人気のある方なのか、屋号とは関係ないご本人の実力や人気によっても違います。でも私はそういったことを全部わかってはいないので、あくまでも素人のレベルで、今認識していることを根拠に書いてみました。

ちなみに歌舞伎の屋号は100以上あるそうです!
それぞれの屋号の歴史や格式はいろいろと奥深い話のようですので、私が知っている知識レベルでは、市川海老蔵さんの屋号成田屋さんが、一番歌舞伎界で由緒ある家柄ということだけは知っています。

歌舞伎の世界でけっこうなお歳になられても現役で舞台に立たれている重鎮たち。
舞台でも有名で、来年1月に二代目白鸚を襲名する予定の九代目松本幸四郎(高麗屋)、

その実弟であり人間国宝の二代目中村吉右衛門(播磨屋)、

女優寺島しのぶや五代目尾上菊之助の父である七代目尾上菊五郎(音羽屋)、

扇千景さんの旦那様であり中村珠緒さんのお兄さんである四代目坂田藤十郎(山城屋)、

かつては片岡孝夫さんとして名を馳せた十五代目片岡仁左衛門(松嶋屋)、

そして、御存命ならば、
十一代目市川海老蔵のお父さん、十二代目市川團十郎(成田屋)。歌舞伎界の一番古い大名跡です。4年前に66歳という若さで早世されましたが、御存命ならば今でも歌舞伎界の大重鎮のおひとりです。

『破天荒』『粋な旦那』『革命児』という言葉が似合っていただろうと思う十七代目中村勘三郎(中村屋)。

二年前に急逝された十代目中村三津五郎(大和屋)。

世代は若干若くなりまして、現在の歌舞伎界を担っておられる花形役者さんたち。
その筆頭は、やっぱり十一代目市川海老蔵(成田屋)。いわずもがな、です。ちなみに成田屋は歌舞伎の創始から活躍している花形役者さん市川團十郎さんの家筋です。海老蔵さんも、後何年か後、たぶんオリンピックイヤーに合わせて十三代目市川團十郎を襲名するとのこと。大名跡だけでなく、彼のお芝居は本当にゾクゾク身震いするほどカッコよくてスゴイのです。

そして海老蔵さんと人気を二分しているのは、スーパー歌舞伎Ⅱワンピースでお馴染みの四代目市川猿之助(澤瀉屋)。猿之助さんのストイックな感じが、とても好きです。大河ドラマ『風林火山』の亀次郎さんの時からけっこう気になっていましたが、今年の八月歌舞伎座納涼歌舞伎で観たお福の踊り、堪らなく魅せられました。
ちなみに私自身は、彼ら二人が今の歌舞伎界を背負っているトップⅡと思っております。

続くのは、来年1月に十代目松本幸四郎を襲名する予定の七代目市川染五郎(高麗屋)。海老蔵さんと同様、いろいろな浮名を流して有名ですが、実際に舞台を観た感想としては、若い頃の染五郎さんのイメージとは全然違います。

今人気がある、ということで次にあげるとすれば、九代目市川中車(澤瀉屋)。皆様ご存知の俳優香川照之さんですね。二代目市川猿翁の実子でありながら、46歳にして初めて歌舞伎の世界に。俳優としての実績にはとても定評がある方ですが、歌舞伎役者としてはどうなのよ?と思うかもしれませんが、やはり華があるし人気もあるので、今では主役を務めることも多いです。
ちなみに私は、香川照之さんのEテレ『昆虫、だいすき!!』の大ファンです。歌舞伎に関係なく、身の回りの人たちみんなにお勧めしています。たぶん、俳優香川照之、歌舞伎役者市川中車以上に人気があるのは、『カマキリ先生』です(^^♪
EテレのHPで過去番組を視聴出来ますので、是非、是非ご覧くださいませ。

その他に一線で活躍されているのは、池井戸潤作品のお姉キャラでお馴染みの六代目片岡愛之助(松嶋屋)。藤原紀香さんの旦那様ですね~ 十三代目片岡仁左衛門のお部屋弟子として一般家庭から入門された方で、十五代目片岡仁左衛門の弟二代目片岡秀太郎の養子として、歌舞伎役者だけでなく、俳優としても注目されるようになりましたね。

忘れてならないのは、三田寛子さんの旦那様、八代目中村芝翫(しかん)(成駒屋)。昨年襲名されたばかりなので、中村橋之助さんという方が馴染みがあるかも。

すこし年齢が下がりますが、こちらの兄弟も人気があります。
十七代目中村勘三郎の遺子、六代目中村勘九郎と二代目中村七之助(中村屋)。どちらもテレビなどのメディアにも出られていて知名度ありますね。七之助さん、あまり酒癖が良くないようですが、女方としては超一流。

七代目尾上菊五郎の長男であり寺島しのぶさんの弟さん、五代目尾上菊之助(音羽屋)。女方を得意とする役者さんです。

おっと、この順番になってしまいました。昭和を代表する銀幕の大スター萬屋錦之助を叔父さんに持つ二代目中村獅童(萬屋)。今年、ガンの治療のためにしばらく舞台を休演されていましたが、現在は巡業公演、来年1月には新橋演舞場で海老蔵さんや右團次さんとの出演が決まっています。
私が歌舞伎に直接興味を持ったきっかけは、獅童さんのEテレ『中村獅童のいざ歌舞伎へ』という番組を観たこと。歌舞伎初心者にもわかりやすく歌舞伎の魅力を伝える番組で、やんちゃなイメージだった獅童さんのしっくり落ち着いた歌舞伎役者さんらしい所作や話し方を観て、興味を持ったのでした。ありがとー獅童さん!私を歌舞伎の世界に導いてくれて[ぴかぴか(新しい)]

今年1月に襲名したばかりの三代目市川右團次(高嶋屋)。それまでは澤瀉屋の市川右近さんとして活躍されていましたが、色々なご事情があってか、澤瀉屋から高嶋屋へ屋号替えされました。現在OA中の話題の池井戸潤さんのTVドラマ『陸王』の、シューズフィッター役として名演されてます。右團次さんは海老蔵さんと共演することもあって、お二人の対談を観たことがあるんですが、とても実直な方という印象です。息子さんの市川右近ちゃん、むちゃくちゃ可愛いです。

今書いた方々は、今の歌舞伎の主役を張る花形役者さんたちです。
でも、それより若い世代も目覚ましい活躍をされています。

思いつく若手の筆頭としては、やっぱりサインをもらった二代目尾上右近(音羽屋)。曾祖父が六代目尾上菊五郎、母方の祖父はなんと、鶴田浩二さん!!歌舞伎だけでなく浄瑠璃の清元節宗家として清元永寿太夫というすごい名跡を来年2月に襲名される予定。ワンピースで観た歌舞伎役者としての才能だけでなく、お唄もスゴイんですね~ 実際にお話しした感じでは、どこにでもいる普通の25歳のお兄ちゃんという感じでしたが、その控えめさとか気品とか、顔の小っちゃさとか。もう、おばさまはメロメロでございます(^^♪

ワンピースのオカマちゃんボン・クレーと麦わらの一味ゾロ、白髭海賊の一味スクアードの三役を見事に演じ分け、しかもボン・クレーでは観客の気持ちを鷲掴み。早世された十代目坂東三津五郎の長男二代目坂東巳之助(大和屋)。歌舞伎役者になることを悩んだとも聞かれますが、ボン・クレーのはじけ方を観て歌舞伎の世界に惹きこまれた人がたくさんいます。最近ご婚約されたばかりですヨ!

すいません。
ここまで書いてきて気が付きました。まだまだたくさん注目の役者さんを書きたいのですが、際限がないと。魅力的な歌舞伎役者さんたちは、今書いた他にもたくさんおられます。
これからも歌舞伎を観ていく中で、目に留まる役者さんもたくさん出てくると思います。

すごいな~と思う役者さんがたくさん出来るってことは、実は、私自身の生活にも直結する問題でして。好きな役者さんが増えるほど、観たいと思う歌舞伎の演目も増えるので、当然その分出費がかさむ訳です。
幸いなことに、今の収入を自分の趣味に使う余裕が一般家庭の人よりはある方なのですが、毎月旅行との掛け持ちは、そろそろキツイかも。
歌舞伎座は毎月新しい演目になりますし、昼の部と夜の部や三部制もあって、それぞれに1等席なら15,000円~18,000円位のチケット代になります。三部制だったら、5万円近くにも。
しかも名古屋からの新幹線代とホテル代を合わせると1ヶ月8~10万円の出費。
歌舞伎座だけでなくて新橋演舞場、その他の舞台もあるので、ヤバいです。
自分なりの選択基準を設けないと、破滅ですね・・・


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2017年吉例顔見世大歌舞伎 [歌舞伎!!]

歌舞伎のハシゴ2日目。この日は歌舞伎座で、昼の部と夜の部を観る予定。

八丁堀にあるホテルに連泊していたので、歌舞伎座までは20分ほどで移動出来るので、ゆったり朝を過ごしてから10時過ぎにホテルを出発。
東銀座駅で荷物をコインロッカーに預けてから、いざ歌舞伎座へ。

昼の部の席は8列10番という、花道に近い席。舞台の役者さんの顔も裸眼で見える席。オペラグラスを使うと、汗まで見えます。

一、鯉つかみ 
市川染五郎さんが演じる二役が本水で立ち廻りる早変わりと瞬間移動が見ものです。本水というと、本物の水の中で演じるということ。なので、客席の2列目くらいまではビニールシートが用意されています。前日のワンピースにも本水の場面がありましたが、派手に水しぶきを客席に散らしながら立ち廻るのは、本当に圧巻です。

二、奥州安達原 環宮明御殿の場
二代目中村吉右衛門さんが主人公を務めます。中村吉右衛門さんは歌舞伎界の重鎮ですが、鬼平犯科帳でテレビドラマにも出ておられたので顔は知っていましたが、歌舞伎を観たのは初めてでした。九代目松本幸四郎さんの実の弟さんなんですね。。。
舞台上で衣装を着替える場面があるのですが、オペラグラスで観ていると、吉右衛門さんも台詞をしゃべりながら着替えるのが大変そうでしたが、黒衣さんがすごく大変なのが良く分かりました。吉右衛門さんが最後に襟元のボタンを掛けるのが手間取ってしまっていたのには、やっぱりお歳なんだなぁ~と。。。
何重にも重い着物を着こんでいて、本当に体力的にも大変だろうなぁ~と思って観てました。

三、雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち) 直侍
こちらも重鎮七代目尾上菊五郎さんが主人公。菊五郎さんも吉右衛門さんとほぼ同じ年代ですが、面白くそしてカッコよく粋な悪党を演じておられました。お話の内容としては切ない恋物語といった内容で、恋人役の中村時蔵さんとの掛け合いも、観ていてこちらが恥ずかしくなるくらいにラブラブでした(^^♪

昼の部が終わったのは15:45。夜の部が始まるのは16:30。前回ハシゴした時はこの間1時間以上ありましたが、今回は舞踊がないせいかけっこう長かったです。
前回と同じようにこの間におでん弁当を食べましたが、夜の部の開場まで15分しかなかったので、幕間よりも短い時間で大急ぎで食べました。
それよりも気になったのが、午後の部の終演時間。なんと21:05!
実は品川発の新幹線、21:30を予約していたので、もう一本遅い新幹線に予約しなおしました。名古屋に着くのが24時前。。。

というよりも、昼の部の途中から眠気が襲ってきたのと、お尻が痛くなってきたので、万全な観劇態勢ではなくなってきていたのでした。でもせっかくチケットを取ったのだから、夜の部も最後まで観るぞ~と臨んだんですが。

夜の部は、
一、仮名手本忠臣蔵 五段目 六段目。
こちらも歌舞伎界の重鎮、十五代目片岡仁左衛門さんが主役。この演目は歌舞伎の中でも人気の高い有名な演目なので、一度は観てみたいと思っていたし、仁左衛門さんも人気のある役者さんなのでとても楽しみにしていました。
主人公の最期はとても切なくて、泣けてきたんですが。。。この頃には、お尻の痛さがピークでお芝居に集中出来なくなってました。

この後、二、新口村 坂田藤十郎さんが主役、三、元禄忠臣蔵 大石最後の一日 九代目松本幸四郎さん、染五郎さん、仁左衛門さんという豪華メンバーの演目が残っていましたが、リタイアしてしまいました。
新口村は50分、大石最後の一日は1時間50分ほどの長丁場。これはとてもお尻が持たないと。
しかもその後新幹線で1時間半座り続けて、自宅に着くのが午前様というのはとても耐えられそうになくて。
ということで、泣く泣く一部が終わった後に、猛ダッシュで品川に向かいました。

今回学んだのは、歌舞伎を一日見続けるのはすごく大変だということ。
東京近郊に住んでいたら、昼の部夜の部を違う日に観たり、幕見席で一演目ずつ観るということが出来るのですが。。。
次回からは、名古屋→夜の部→ホテル泊→昼の部→名古屋というスケジュールにしようと。
今回は前日のワンピースで3時間、昼の部で3時間半、夜の部で3時間半、合計10時間も座り続けることになるところだったんですが、お尻や腰が痛くなるということを全く考えていませんでした。

お尻が痛くならない方法ってあるのかなぁ~

それでも今回は、歌舞伎界の重鎮の役者さんたちの歌舞伎を初めて観ることが出来て、それぞれの方の演技に惹きこまれて、何だかお得な感じでした。



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スーパー歌舞伎Ⅱワンピース [歌舞伎!!]

11/3、課長会議で東京出張したついでに、歌舞伎を観に行ってきました。週末の会議で東京までの交通費が会社から出るタイミングで、行かない訳にはいかないでしょう~[るんるん]
しかも今回は3連休。1日で帰るのはもったいないので、2泊して新橋演舞場と歌舞伎座をハシゴしました。

1日目は新橋演舞場、スーパー歌舞伎Ⅱワンピースで~す[ぴかぴか(新しい)]
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新橋演舞場は初めて。歌舞伎座から近いんですね。

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そして、桟敷席も初めて。桟敷席の感想としては…人の頭に邪魔されず、舞台が良く見える。でもちょっと窮屈。。。
そしてもう一つマイナス面が。桟敷席は二人で一つのブースになっているので、おひとり様だとちょっと冒険です。今回は同年代の女性だったんですが、私よりも前方側の席。この方が身を乗り出して机に膝をついてのご鑑賞だったので、けっこう視界を遮られてしまいました。桟敷席でも背もたれに背中をつけないと、その後方の人の視界を遮ることになるんですね。知り合いだと注意することが出来ますが、見ず知らずの人なのでやはり言えませんでした。
一等席でも前乗りになってみている人が多くてストレス溜まりましたが、桟敷席でもそういうことがあるんだ…という発見が一つの収穫でしょうか。
ちなみに桟敷席の後ろには棚が用意されていて、予約しておけば幕間に食べるお弁当が運ばれてきます。幕間のお食事、ゆっくり出来ないのでいつも取らないですが、連れの人がいる時に桟敷席でお弁当を食べるのも乙な感じでいいですよね。

チケットを予約した時は、四代目市川猿之助さんが主役のルフィと女帝ハンコックを務める予定でしたが、10月9日に大怪我をされてしまいました。。。
10月30日のカーテンコールで、猿之助さんがサプライズ登場されたとのことで、ほっと一安心。出来ればこの11月の公演中に復帰したいとおっしゃっているようですが。。。
猿之助さん、1月の壽初春大歌舞伎や二月大歌舞伎にも出られる予定なので観に行くつもりですが、無理はしないでほしいですね。。
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猿之助さん直筆のメッセージです。

猿之助さんの代役は尾上右近さん。もともと若手育成のためのマチネ公演として右近さんがルフィとハンコックの二役をしていたのですが、本公演もすべて右近さんが務めることに。
まったくゼロからの代役ではないにしろ、猿之助さんを観たいと思ってチケットを買ったお客さんをどれだけ満足させられるか。これはものすごい重圧だと。

今回のワンピースは再演なんですが、これまでに猿之助さんルフィとハンコックを観たことがない私は、比較することなく右近さんルフィとハンコックに会うことが出来ました。
右近さんルフィとハンコック、とにかく良かった。25歳の右近さん、元気で若々しくて、カワイイ[ぴかぴか(新しい)] もちろん歌舞伎役者としての実力は評判通り。

右近さんだけでなく、他の役者さんたちもスゴイ。役者さんたちのことは後で書くとして、その前に『スーパー歌舞伎Ⅱワンピース』の全体的な感想としては。。。

通常の歌舞伎とは違って舞台演劇の要素もあるのですが、立ち廻りや所作などいろいろな所に歌舞伎の様式美を感じられる演出になっていて、すごくカッコ良いのです。
歌舞伎の様式美を楽しむことが出来るだけでなく、プラスα、驚きと楽しさが加わっています。
本水での立ち廻りや宙乗りはもともと歌舞伎の演出にもありますが、照明、音楽、舞台装置など演劇の舞台効果を取り入れているので、スケール感が圧倒的です。
歌舞伎と舞台演劇の良い所取りといった感じで、とても贅沢。

それと衣装もスゴイです。
歌舞伎の面白さの一つに衣装の豪華絢爛さがあります。客席の後ろからも見栄えするように、細部まで作り込まれた上にデフォルメされています。
このワンピースの原作は漫画アニメなので、もともとデフォルメされた容姿のキャラクターが勢ぞろい。漫画の原作ものの実写化って、映像にしろ舞台にしろ、原作に忠実に造りこむのはとても難しいことです。漫画のイメージが強ければ強いほど、実写化すると批判が多いというのもギャップが大きいからなんでしょうね。
でも、このスーパー歌舞伎Ⅱワンピースのキャラクターたち、見事に原作漫画通りにデフォルメされているんです。ほんとにこれがスゴイ。
歌舞伎の技術が活かされて、かつら、メイク、衣装、小道具・・・どれも見事です。

って、熱く語っていますが、実は私、これまで一度もワンピースの原作漫画を観たことがありません。主人公がルフィっていう名前だということも、まったく知りませんでした~(^^ゞ
しかも今回は観るための予習も全くしていかなかったのですが、知らなくてもほんとに楽しめました。

各キャラクターの面白さは、衣装だけでなくて役者さんたちの力量によっても際立たされています。しかも一人二役、三役をこなしているんです!
一つの歌舞伎の演目で一人何役もすることはよくあることで、早変わりや瞬間移動も見どころの一つ。ミュージカルや舞台演劇でも一人で何役もすることがありますが、何役も兼ねることで出来る舞台効果が一番スゴイのは、やっぱり歌舞伎ではないでしょうか。
右近さんのルフィとハンコックの早変わりも目を見張るものでしたが、違う場面に出てくる強烈なキャラクターの役者さんが、こっちのシーンでは全く別人になっていて、同じ役者さんが演じているなんて信じられないとか。それだけ一つ一つのキャラクターが半端なく演じられているということで、そういう面白さもあります。

歌舞伎役者さん、主役クラスの方は当然舞台の上でも注目を浴びるので、どんな役になっても顔と名前が一致するんですが、その他の方は何役も出ておられても、御贔屓にしていなければよく分からないものです。
でも今回のワンピースでは、それぞれの場面でそれぞれが強烈なキャラクターなので、主役でなくても注目されるのです。名前だけは知っているという役者でも、このキャラクターを演じているのは誰??と、筋書の配役と写真を見比べて、私の頭の中の歌舞伎役者図鑑にインプット。今回、新たにファンになった役者さんがたくさん出来ました。

終演後、帰り際に何やら人が集まっている所を通りかかりました。。。どうも楽屋出口のところで、出待ちをしている人たちのようでした。20人近くいたかな。
出待ちって、あまり好ましくないのは分かっているんですが、ここにいると好きな役者さんに生で会えるかもしれない、サインもらえるかもしれない、話が出来るかもしれない・・・という誘惑にはなかなか逆らえないものがあります。
猿之助さんに会えるかも・・・!と思ったら、すぐには立ち去れず、留まってしまいました。

カーテンコールが終わってすぐでしたが、早々に市川右團次さんが息子さんの市川右近ちゃんを連れて出て来られました。まだ小さな右近ちゃんがいるので、立ち止まらずにすぐに車を拾われてましたが、右團次さんは好きな役者さんなので素の右團次さんを観ることが出来てうれしかったです。右近ちゃん、車の窓を開けてみんなに手を振ってくれましたヨ~ 立派に可愛く元気よく、トニートニーチョッパーを務めていましたね~  

楽屋口からは、その後もたくさん出て来られたんですが、大体一人か二人くらいで出て来られました。たくさんの役者さんもいるし、長唄三味線、竹本連中のみなさんやスタッフさんたちもいるし、誰が誰だかよく分かっていないんですが、やはり名前の通った役者さんが出てくると出待ちしている人たちがソワソワしだします。そういった役者さんたちは、嫌な顔をしないでサインしてくれたり写真を撮ってくれたり。みんなも取り囲むのではなくて、騒がずに1列に並んで待っているんですよね。写真を撮るのもちゃんと役者さんに断ってから。
出待ちは良くないというのが分かったうえで、みんな静かに控えめにってかんじでした。

そんな中、そろそろ帰ろうかな~と思っていたところに、尾上右近さんが~[ぴかぴか(新しい)] そこにいるほとんどの人たちが筋書にサインをもらうべく、並んでいました。さすがに私も!! って思ったら、サインペン持ってない。。。カバンの中を探すとボールペンが1本。無謀にも、右近さんにボールペンでサインしてもらいました[exclamation] 『ボールペンですいません』『いいですよ。ここでいいですか?』『名古屋も大阪も観に行きます!がんばってください』『ありがとうございます』 たったこれだけですが、会話した~!
他の人は写真を一緒に撮ってもらったり、握手したりしている人もいたんですが、とても私にはそれ以上の勇気がなく。。。
帽子を目深に被って、黒メガネとマスクといういわゆる芸能人の変装スタイルでしたが、みんなの前ではマスクは外してくれましたヨ。顔が小っちゃくて。身長も170センチということで、舞台やテレビでは背の高い方だと思ってましたが、それほど大きくないんですね。。。
とても控えめな感じで、みんなにありがとうございますと声を掛けてくれていて、とても好印象でした。一気に、ファンになっちゃいました~

猿之助さんには会えませんでしたが、禁断の出待ちは今回限りにしようと思いました。役者として過ごしておられる時間以外、つまりプライベートな時の役者さんと接触すると、『好きな役者さん』という気持ち以上の感情を持ってしまいそうになるのではないかと。それほどにすべてがカッコ良いのですが、そこは境界線が必要だと思うのでした。
歌舞伎役者さんのカッコよさは、歌舞伎の舞台で感じる!!

4月には大阪、5月には名古屋御園座のこけら落とし公演でワンピースが再演されるので、こちらにも足を運びたいと思っています。






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猿之助さんの怪我 [歌舞伎!!]

10月9日、市川猿之助さんが『スーパー歌舞伎Ⅱワンピース』の公演中に、左腕開放骨折という大怪我を負って病院に運ばれました。
すっぽんと呼ばれるセリの機械に衣装が巻き込まれたとのことです。
開放骨折というのは、骨が皮膚の外に出てしまうほどの重症の骨折ということで、全治6ヶ月だそうです。。。[たらーっ(汗)]

実はこのワンピース、11月4日午後の部のチケット、しかも初めての桟敷席を予約したところなのでした。
若手役者さんを中心としたマチネ『麦わらの挑戦』に主演していた尾上右近さんが猿之助さんの代役を務めるとのこと。
ちなみに代役での公演となった時はマチネと同じチケット代にするとのことで、2千円が払い戻されます。

尾上右近さんは猿之助さんが可愛がっている若手役者さん。猿之助さんはこのワンピースの宣伝のために、バラエティ番組にたくさん出ておられましたが、右近さんと一緒に出ていることが多かったですね。
猿之助さんがマチネの主演を任せたくらいなので、右近さんの実力は充分なんでしょうね~

全治6ヶ月ということは、11月の公演で猿之助さんを観ることが出来ない・・・でも、4月には大阪松竹座、5月には名古屋の新御園座での公演が決まっているので、どちらかでは観られるかな~と思っておりました。
が!!なんと、その後のニュースでは、猿之助さんは新橋演舞場での11月25日の千穐楽までには復帰したい!!とおっしゃってるそうです。
まったく、何てお人だろう。。。タフ過ぎます。それほどこのワンピースに賭けておられるんですね~

猿之助さんを観てみたい!でも無理はしないでほしいですね…
ちなみに私、アニメのワンピース、一度も観たことがありません。。。
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八月納涼歌舞伎 [歌舞伎!!]

8月11日と12日、1泊して東京に行ってきました。先週に引き続き、歌舞伎の世界へ。
今回は海老蔵さんは出ないけど、現在の歌舞伎界で活躍する名だたる役者さんたちが勢ぞろい。ほんとに豪華な顔ぶれなんですヨ。今までTVドラマなどでは観たことがある役者さんたちが、本業である歌舞伎役者としてどういう演技をするのか、とても楽しみにして観に行きました。

名古屋から歌舞伎座に行くには、新幹線で品川まで行き、品川で都営浅草線に乗り換えて東銀座まで。名古屋駅から約2時間弱で到着。乗り換えは1回なので、とても便利です[るんるん]

歌舞伎座B1Fの木挽町広場でランチ、『歌舞伎うどん』。豚肉とごぼう、大根おろしがはいったうどんです。美味しい[るんるん]
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歌舞伎座では通常、11時からのお昼の部と16時半からの夜の部の二部制なんですが、平日の夜に仕事帰りの人でも見られるようにと、時々三部制となる時があります。
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第一部は11時から、第二部は14時15分から、第三部は18時30分からです。
二部制の時と比べると、それぞれ若干チケット代は安くなっていますが、全部観ようと思うと割高になってしまうんですね~

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以前書いたように、値段の安い幕見席を求めて並んでいる人がたくさんいました。

1日目は第二部と第三部を観ます。
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『修善寺物語』
父・夜叉王(坂東彌十郎さん)の恐ろしいまでの技への拘りと、娘・桂(市川猿之助さん)の悲劇のお話。
夜叉王は腕の良い面作師で、将軍源頼家(中村勘九郎さん)から頼家そっくりのお面を造るよう依頼されていますが、なかなか良い出来栄えのものが出来ずにいました。作っても作っても、生気のないお面になってしまうのです。業を煮やした頼家が訪ねて来て、夜叉王の煮え切らない返答に腹を立て、夜叉王を手にかけようとします。それを救おうと桂が差し出したのが、夕べ出来上がったお面。頼家はそれを受け取って喜んで帰りました。ところが夜叉王はその出来に満足しておらず、『あんな出来損ないの面が世に出るのは、自分にとっては最大の恥、後世まで自分の不名誉な作品が残ることが耐えられない』と憔悴します。
そして桂はというと、職人の家に生まれて平凡な相手と結婚するのは嫌だ、高貴な人に見染められて、高貴な人生を送りたいと常々言っていましたが、この時頼家に見染められて、愛妾として頼家と行動を共にすることになったのでした。
ところが、頼家は北条家に命を狙われており、桂と共にいるところを襲われます。桂は頼家の身代わりになるために夜叉王の作った頼家そっくりのお面をつけ、刀傷を負いながら、夜叉王の元まで逃げてきます。そして娘である桂が絶命寸前にも拘らず、夜叉王は頼家のお面を凝視して悟ったのでした。自分が何度作っても頼家のお面に死相が現れていたのは、頼家が死ぬ運命だったからだと。それは自分の腕が究極の域に達しているからだったのだと喜ぶのです。
そして自分の腕をさらに高みにしたいと思い、若い女の断末魔の顔のお手本にするために、死にかけている桂の顔を上げさせて一心不乱に描き留める・・・という恐ろしい結末でした。

このお話は、明治以降に造られた新歌舞伎というジャンルです。古典歌舞伎は勧善懲悪がはっきりとしていたり、武家の主従関係や親子、夫婦の固い絆を描いているものが多くて、観る方の受け取り方もだいたい同じ・・・なような気がしますが、新歌舞伎は明治以降の作家によって作られたお話が元になっていることが多いので、観る人によって受け取り方が様々かもしれません。
このお話も、夜叉王の究極の職人魂が素晴らしいと思う人、分不相応に高望みをしていた桂の願いが叶ったと思ったら死ぬことになってしまう運命の皮肉さを、自分への戒めと捉える人、桂の悲劇を可哀そうだと思う人、死相の表れたお面を自分への警告と捉えずに喜んで持ち帰った頼家の浅はかさを憂う人・・・観る人の価値観によって感じ方が変わるという不思議な感覚のお話でした。

第二部の二つ目の演目、『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)』
昨年に引き続き、市川猿之助さんと市川染五郎さんの弥次喜多コンビが宙乗りに挑戦[exclamation]
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江戸時代のベストセラー、十返舎一九の東海道中膝栗毛を元に、昭和初期から弥次さんと喜多さんが全国を旅するお話を歌舞伎でも上演されるようになりました。主人公は不変だけど、物語はその時々の演出家や脚本家によっていろいろ楽しく作られているようです。今回の演出・脚本は、猿之助さんです。
猿之助さんと染五郎さんコンビの弥次喜多道中は、時事ネタも取り入れたり、あり得ない場所へ旅したり(なぜかラスベガスまで宙乗りで飛んで行ったり・・・[わーい(嬉しい顔)])、笑いで満載の楽しい演目となっています。今回のお話は第二弾。全国を旅するのがお約束のはずが、なんとこの歌舞伎座が舞台となるのです。
昨年の結末で一文無しとなってしまった弥次さん喜多さんは、お金を稼ぐためにこの歌舞伎座で黒子のアルバイトを始める!ところから、物語は始まります。歌舞伎座が舞台なので、歌舞伎の有名な演目『義経千本桜 四の切』が劇中劇として登場します。この演目は狐忠信が宙乗りするところが一番の見どころなんですが、実は、この狐忠信は猿之助さんの十八番中の十八番のお役なんです。この舞台中では別の役者さんが狐忠信になるんですが、黒子の喜多さんが『狐忠信』の所作をなぜか良く知っている・・・という、なんとも面白い演出がありました。

そして、その義経千本桜の舞台稽古中に殺人事件が起こり、2人は犯人にされそうになり・・・。疑いを晴らすために、これまた昨年の舞台でも弥次喜多コンビと一緒に旅をした梵太郎と政之助と共に、犯人捜しをする…というお話。梵太郎は染五郎さんの息子松本金太郎さん、政之助は中車さんの息子市川團子さんという配役です。

金太郎さんと團子さんは同じ中学に通う仲。来年1月に親子三代(松本幸四郎さん、市川染五郎さん、松本金太郎さん)同時襲名をする予定で、松本金太郎さんは八代目市川染五郎さんを襲名することが決まっています。金太郎さんは高麗屋の大名跡を継ぐ跡取りであり、4歳で初舞台を踏んでいます。クールなイケメンくんです。
團子さんの方はといえば、お父さんの中車さん(香川照之さん)が色々な事情で46歳で歌舞伎デビューした時に、一緒に歌舞伎の世界に飛び込んだのでした。團子さん8歳の時だそうです。金太郎さんとは対照的に、おしゃべりで人懐っこい男の子だそうです。ちなみに猿之助さんは團子さんの叔父さんにあたります。。。。
この2人は将来の歌舞伎界を担って立つ人材として期待されています。この舞台でも2人の台詞はかなり多かったんですが、團子さんの方が良く通る声でハキハキとしてました。金太郎さんはほっそりとしたイケメンなので、女方が向いていそうだなぁ~と思ったのでした。團子さんは、叔父さんの猿之助さんは結婚していないし、するつもりもないらしく(!)、中車さんが歌舞伎界に飛び込んだのも、團子さんに澤瀉屋(おもだかや)の大名跡を継がせるため…という思惑があったりと(このことについては賛否両論あるそうですが)、色々な複雑な事情があるようですが、いずれにしても二人とも歌舞伎界の若手ホープということは間違いないようですね。

そして第三部は『野田版 桜の森の満開の下』。劇作家・演出家の野田秀樹さんの演出による新作歌舞伎です。
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主人公は中村勘九郎さん、染五郎さんや勘九郎さんの弟七之助さんがメインキャスト。
お話の内容は…正直言って、よく分からなかったというのが感想...(^^;
第二部の『修善寺物語』と同じように現代劇をベースにしたお話なので、『けっきょく、何が言いたかったんだろう・・・?よく分からない話だったなぁ~』という感想でした。

第三部が終わって歌舞伎座の外に出た時に、他のお客さんが話していたのが聞こえました。『これを歌舞伎座でやる意味があるの~?』と。特に第三部は演目はこのお話だけだったので、歌舞伎を観たいと思ってきたお客さんからすると『???』と思ったのは当然かなと。先週の海老蔵さんの六本木歌舞伎を観に来たおばあちゃんに『これって、スーパー歌舞伎っていうんですかねぇ~』と話し掛けられたのと同じですね。私も、歌舞伎座でやる演目じゃないなぁ~と思いました。
歌舞伎を観たい人は、荒事の見得を切るところや独特の所作立て、分かりやすい勧善懲悪や美しい絆の物語が面白いと思って、それを楽しみに観に来ている気がします。
スーパー歌舞伎のように、若い世代にも歌舞伎の面白さを知ってもらうために工夫された演目もそれはそれで面白いでしょうが、それを分かって観に行くのと、歌舞伎を観るために歌舞伎座へ行くのに演劇のような歌舞伎を観ることになるのとでは、観終わった後の満足度が違うと思います。
役者さんの芸達者ぶりはどんな演目でも変わらないんですが・・・役者さんをはじめ歌舞伎界の人たちは、ずっと歌舞伎をやっているので、たまには新ジャンルの演目をやってみたいと思うのかもしれませんが。。。
もちろん、自分でチケットを買うのだから、演目を選べばよいということなんですが、歌舞伎の魅力は話の面白さだけでなく、贔屓の役者さんが出ているから…と役者さんで判断することも多いんじゃないでしょうか。
…と長くなってしまいましたが、チケット代も高いので、演目の内容も良く判断してから買うことにします(^^;

ここで、歌舞伎座の小ネタをいくつか。
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歌舞伎の幕といえば『定式幕』が有名ですね。この後の写真にも出てきますが、黒→柿→萌黄の三色の配列の幕。これは一目見て『歌舞伎座だっ!』と分かります。実はこの定式幕も長く伝承されているもので、幕の始めや終わりに引き手が手で開け閉めする『引幕』と言われるもの。この引幕は『江戸三座(中村座・市村座・森田座)』という江戸幕府から許しを得た特別な芝居小屋にしか使用を許されていませんでした。それぞれに色や配列が異なっており、現在歌舞伎座に常設されているのは、森田座で使われていたものだそうです。
ただ、時々は、どういう事情なのかは分かりませんが、中村座で使用されていた配色のものも歌舞伎座に登場するようです。
定式幕は舞台の始まりと終わりに開閉されるのですが、他にもいろいろな意味を持つ『幕』があります。その一つが『緞帳(どんちょう)』。歌舞伎以外の舞台など、劇場に入ると目にする幕ですね。
この緞帳、シンプルな定式幕とは違って見事な絵柄の刺繡が施された立派な幕なので、明らかにお金が掛かってそうです(^^; ちなみに調べてみると・・・なんでも一幕5000万円也~[ぴかぴか(新しい)] 幕間の時間にこの緞帳が紹介されるのです。それも一つではなくて、何種類か。協賛や広告として企業がお金を出しているのです。TVや映画館ならCM、歌舞伎座なら緞帳、という訳ですね。

最初の幕間の時間はだいたい30分ほど。今回は三部制でそれぞれの演目の時間が短めだったせいか、最初の幕間は25分でした。この間に皆さんが何をするかと言えば…食事[exclamation]
歌舞伎座の中にもいくつか食事処があったり、お弁当を買って自分の席で食べることも出来ます。ただ、30分というとご飯を食べるにはけっこうハード。なのでこれまで私は幕間にお弁当を食べるのではなくて、もなかアイスなどデザート系しか食べたことがありませんでした。が、今回第二部と第三部の間、約1時間の待ち時間があったので、その時間にお弁当を買って食べてみました。『おでん弁当』、1000円だけど、けっこう美味しかったです。
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そしていつも行列が出来ているもの、それがこちらのたい焼き。歌舞伎座の名物です。普通のたい焼きに見えますが、中に紅白のお餅が入っているんですヨ~
幕間の時間の限定販売なので、ふと見るといつも売り切れ。ですが、この日は第二部と第三部の間、売店あたりをウロウロしていたので、たい焼き並ばずに買えました。
おでん弁当でお腹いっぱい、糖質ダイエット中にもかかわらず、思わず買ってしまいました~(^^;
出来立てで、めちゃくちゃ美味しかったですヨ~

こちらが、さっき書いた『定式幕』。注目は花道との距離感[ひらめき] 1日目の第二部と第三部は二階席の後ろの方でしたが、2日目の第一部は1階11列目。花道から4席目というなかなか良い席をGETすることが出来たのです。
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花道の脇はこんなふうになっていて、役者さんが花道から登場する時は、飛行機が夜に着陸する時に点灯される誘導灯のように光るんですヨ。

2日目、第一部の最初の演目は『刺青奇遇(いれずみちょうはん)』。
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中車さん演じる半太郎と七之助さん演じるお仲の夫婦の愛の物語。
実は、中村七之助さん、数年前に亡くなった中村勘三郎さんの次男ですが、お兄さんの勘九郎さんと比べて線が細いなぁ~と思っていました。
ところが、この演目を観て、それはまったく見当違いだということに気付いたのでした。七之助さんは女方ですが、前日第三部でも重要な役どころで女方を演じていて『存在感あるなぁ~』と思っていたところ、この刺青奇遇の舞台での七之助さんの演技が素晴らしくて実力派だ!と思ったのでした。
お兄さんの勘九郎さんは、勘三郎さん、中村屋の跡目としての役割をきっちりと果している印象なんですが、演技力は七之助さんの方が上だなぁ~と。
どう見ても、女性にしか見えない。素顔も元々ほっそりとした女性っぽい顔立ちなんだけど、台詞回しや所作がほんとに女性らしい…ほんとに意外な発見といった感じでした。

中車さんの方も、歌舞伎役者としての経歴は浅いけど、さすがにプロの俳優さんと思える演技。
歌舞伎界に入った経緯から他の歌舞伎役者さんからの風当たりが強いようですが、中車さんが出る演目はチケットが即完売となるほど、人気はかなりなものだそうです。歌舞伎役者としての実力は未知数だけど、抜群の知名度と人気があるので、この演目のように主役に抜擢されることが多いようですね。そのことを良く思わない役者さんや梨園関係者も多いでしょうが、興行的にはお客さんを呼べる役者さんをメインキャストにするのはもっともなことですし。
ただ、この演目のように世話物と言われるジャンルでは、歌舞伎独特の所作や踊りなど、長い鍛錬や経験が必要な演技は少なくて、感情移入や台詞回しが重要。そういう意味では、俳優として数々のドラマや映画に出て圧倒的な存在感のある演技が定評の中車さんにとっては、充分その力を発揮出来るのではないかと。実際に、歌舞伎の舞台上でもかなり存在感ありました。

第一部の次の演目は『玉兎』。勘九郎さんの長男、勘太郎くん6歳の踊りです。
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6歳にして一人で一つの演目を演じる・・・物凄い重責であろうことは誰が見ても思います。まだまだおぼつかない感じはあったけど、とにかくカワ(・∀・)イイ!!
10分ちょっとの演技時間、舞台上にはただ一人なのに、堂々と務めていました。勘太郎くんも中村屋の大名跡を継ぐ跡取りとしての仕事を立派に成し遂げていましたヨ。

歌舞伎界は大ベテラン、重鎮の役者さんたちも脇をしっかりと固めておられますし、現在主役をはる花形役者さんたちはそれぞれの屋号を引っ張るように活躍されています。そしてその息子さんたちも将来のスターであることを小さな頃から自覚させられるように重要な役どころについてとても良い演技をしてくれていて、将来がとても楽しみです。

第一部最後の演目は『団子売り』。勘九郎さん演じる杵造と猿之助さん演じるお福、仲の良い団子売りの夫婦の踊りです。
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今回の八月納涼歌舞伎すべての演目の中で、一番良かったかも。特に猿之助さんが素晴らしい[ぴかぴか(新しい)] 名前の通り福々しいおかみさんの表情豊かな踊り、勘九郎さんとの掛け合いも絶妙で、目が釘付けになりました。ほんとに素敵な、心を和ませてくれる楽しい踊りでした。
しかも第一部の席が花道にとても近かったので、2~3mの至近距離で花道を通る猿之助さんを観ることが出来て、めちゃくちゃテンション上がりました。

今回すべての演目を観て思ったのが、私が『歌舞伎』と思っているジャンルのものがほとんどなくて、ちょっとつまんなかったなぁ~ということ。
実際にはどれも『歌舞伎』なんですけどね。
というのも、歌舞伎にはいろいろな種類の演目があるのです。分類の仕方も、成り立ちの違い、作られた時代の違いなどたくさんの分類方法があるようです。細かく分けるとものすごく分かりにくくなるので、大雑把に紹介します。

歌舞伎の成り立ちで大きく分けると、人形浄瑠璃(文楽)で演じられていたお話を歌舞伎にした『丸本物』または『義太夫狂言』と言われるジャンルと、初めから歌舞伎で上演するために狂言作者によって書かれた演目の『純歌舞伎』、明治以降に文学作家によって書かれた演目『新歌舞伎』、そして戦後から現代の作家が書いたオリジナルの演目が『新作歌舞伎』や『スーパー歌舞伎』・・・というように分けられます。
そして『丸本物』は、江戸時代よりも前の公家や武家の世界を描いた『時代物』と、江戸時代の庶民生活が舞台の『世話物』というものに分けられます。
『時代物』は歴史上のヒーローが主役ですが、史実通りのお話とは限らず、誰でも知っているようなエピソードをさらに面白く脚色したり、創作されたお話も多いそうです。
これに対して『世話物』は、江戸時代に実際に起きた事件を題材にしたものが多い。TVやネットのなかった時代、世の中で起きた大事件を大衆が知るための手段としての歌舞伎だったのです。『曽根崎心中』や赤穂浪士の討ち入りを題材にした『仮名手本忠臣蔵』など、実際に起こった事件を取材して作られています。

これ以外にも、市川海老蔵さんの先祖、市川宗家が生み出した『荒事(あらごと)』、舞踊などがあります。
『荒事』は誇張された衣装や所作、隈取り、大見得・・・というような豪快な荒々しいお話。初歌舞伎、團菊祭五月大歌舞伎で観た『壽曽我対面』や七月大歌舞伎の『矢の根』など、曽我五郎の演目は『荒事』に分類されます。

…で、今回いろいろなジャンルの演目をみて、私が好きなのは、いかにも歌舞伎らしい『荒事』、『時代物』、『世話物』、『舞踊』かなぁ~ということを悟ったのでした。

そして今回初めて観た役者さんについては・・・やっぱり一番良かったのは猿之助さん。第一部では女方での舞踊、第二部では一幕目は悲劇の女方、二幕目は宙乗りをするひょうきんな喜多八・・・と全く違う役どころでした。特に『団子売り』の勘九郎さんとの踊りは、本当に素敵でした。
市川猿之助さんは、立役(男役)も女方(女役)も両方こなされる役者さんですが、特に女方には定評があるそうです。猿之助さんの歌舞伎は初めて観ましたが、ほんとに凄いと。海老蔵さんとはまた違った凄さを感じました。

2日目の歌舞伎が終わった後、歌舞伎座5Fにある『歌舞伎座ギャラリー』に行ってみました。歌舞伎の小道具などを実際に体験出来たり、特別映像を観ることが出来ます。
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ミニ舞台があるんですが、ここで役者さんたちのトークイベントなどもやっているようです。

お目当ては、特別映像。猿之助さん十八番の『狐忠信』が宙乗りするまでの舞台設営から練習風景など見ることが出来ます。猿之助さんの解説つきで30分ほどの映像でした。
無知な私は、宙乗りってスーパー歌舞伎の演出だと思っていたんですが、時代物の『義経千本桜』の狐忠信の宙乗りなど、江戸時代からあった演出だそうです。びっくり!初代市川団十郎さんが始めたとのこと。
近世には途絶えていたようですが、猿之助さんの先代の猿之助さん(今の市川猿翁さん)が今から50年ほど前に復活させて、今では一般的によく見られる演出になったそうです。なんと、先代の猿之助さんは5000回も宙乗りをして、ギネスブックにのったとか。今の猿之助さんもその跡を継いで、今年5月に宙乗り1000回[exclamation]を達成されました~
江戸時代には縄で体を吊っていたのでとても危険だったそうですが、現在はワイヤーになりました。が、それでも危険を伴うので、無事を祈って祈祷する場面も映像にありました。
とてもワクワクする楽しい演出ですが、事故のないように祈るばかりです。

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最後に紹介するのは、歌舞伎座の横に鎮座する歌舞伎稲荷神社。歌舞伎舞台の守護として祀られています。

この4ヶ月間で一気にたくさんの歌舞伎演目を観ましたが、とりあえずしばらくはお休みします。海老蔵さんの舞台もしばらくなさそうだし。
でも常にアンテナを張って、観たい役者さんや演目を見逃すことがないようにしま~す。

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ゾクゾクなひととき [歌舞伎!!]

昨日、いよいよお待ちかねの六本木歌舞伎、海老蔵さんに会いに行ってきましたヨ~
会社の部下と一緒に。彼女は歌舞伎を観たことがないけど、楽しんでくれるでしょうか・・・
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お昼の部、開演は12時。中日劇場に行く前に7階に寄ると・・・楽屋口のところにたくさんのおばさまたちが。楽屋にご挨拶に行っておられたようで。出演者の関係者なのか・・・羨ましい(;'∀')

今回の席は2階4列26番。前回歌舞伎座の7月大歌舞伎とほぼ同じような位置。やっぱり前のめりになって観るお客さんが多くて、けっこう視界を遮られました[むかっ(怒り)] 
2列目の人が椅子に浅く腰かけて、しかも身を乗り出しているので、3列目の人は舞台が見えないようでさらに大きく身を乗り出してました。2階席の4列目というと、前に3人しかいないので、普通に椅子に背をつけて座ってくれればちゃんと見えるはずなんですが。
松竹歌舞伎会に入会して次回からは先行販売で買えるので、絶対1階席GETするぞ~
もしそれでもいい席が取れなければ、成田屋の後援会に入るしかない[exclamation]

見えないところもあって残念でしたが、それを帳消しに出来るほど、舞台はとても素晴らしかったです[るんるん]
演目は『座頭市』。盲目の市を海老蔵さんが演じるのか・・・あの強烈な目力が見られないのかなぁ~??と思っていたら、やはり海老蔵さんは2時間ほとんど目を閉じたままでした。でもそのことがあるシーンを際立たせる効果となり、ゾクゾクするほどの見せ場になりました。所作ダテでの見得も、もちろんちゃんと目を開いての見得で、ずっと目を閉じたままの中で見せ場ではしっかりと海老蔵さんの目力を効かせてる演出はスゴイと。
目を閉じたままでの右團次さんとの所作ダテも、息がぴったりと合っていて、まるで目を開けているかのようでした。

ちなみに『所作ダテ』というのは、時代劇でいうところの『殺陣(たて)』、主役が刀などで宿敵と闘うシーンのことです。歌舞伎の所作ダテには、刀の交え方、身のかわし方一つ一つに型があって、それらを組み合わせています。殺陣のような素早い動きではなくて、舞踊のようにゆっくりと流れるような動きをします。一連の動きの中で所々で動きを止めて決めたり、見得を切ったりします。この所作ダテの型は、役者さんが一番格好良く見える動きであったり、迫力があって緊張感のある見せ場になるようにと、数百年もの間考え尽くされてきた究極の動きなのです。なので面白くない訳がない[exclamation]
迫力のある面白い所作ダテで有名な演目に『蘭平物狂』という演目があります。二代目尾上松緑さんの蘭平をYouTubeで観たんですが、メチャクチャ面白いです。四代目松緑さんも何年か前に演じておられます。とてもアクロバティックな所作ダテなので、いつか生で観てみたい[exclamation]

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この六本木歌舞伎は、いわゆる『歌舞伎』ではなくて、歌舞伎と演劇を組み合わせた舞台です。監督は映画監督の三池崇史監督、脚本はリリー・フランキーさんなので、時事ネタ満載、海老蔵さんが観客に語り掛けたり、ギャグや濡れ場もある・・・面白い舞台になっています。なので、本筋の古典歌舞伎と思って観に来られていた人からすると、ちょっとびっくりしたんじゃないでしょうか。。。終演後にロビーで休憩していたら、かなりご高齢のおばさまが『これは・・・スーパー歌舞伎とかいうものですかねぇ~??』と私たちに話し掛けて来られました。

舞台終演の様子も違っています。通常の歌舞伎であれば、幕が下りればカーテンコールもアンコールもなく、二度と幕は上がりません。が、この六本木歌舞伎ではカーテンコールは5回ほど[わーい(嬉しい顔)] ちなみにこの日の夜の部では、スタンディングオベーションだったそうですが。。。なのでどちらかというと演劇のジャンルで、歌舞伎の演出を取り入れた舞台といった感じですね。
あのおばあちゃん、かなり戸惑っておられたようでした。。。(^^;

そして、歌舞伎とは決定的に違うこと、それは寺島しのぶさんが出演されていることです。寺島しのぶさんと言えば、尾上菊五郎さんの長女、尾上菊之助さんのお姉さん。本来なら音羽屋の大名跡を継ぐ血筋でありながら、女性は歌舞伎役者さんにはなれないのです。そのことでとても悔しい思いをして、その悔しさを糧にして女優さんになったのです。女優としての演技力は、国際的な賞の受賞など、定評がありますよね。
このお話では、花魁の役と盲目の少女の二役をこなされていました。歌舞伎で盛り上がる演出に早変わりがありますが、しのぶさんの早変わりシーンは見どころの一つです。
本物の女性なので、他の女方さんと失礼ながら比べてみると、やはり美しさは全く違います。歌舞伎は『造られたもの、架空のもの』というかんじがどこかしますが、演劇は『リアルなもの、現実感があるもの』というイメージ。もちろん江戸時代のお話なので『造られたもの』ではあるんですが、しのぶさんの花魁、本当にこういう人がいたかもしれない…と思ったのでした。それが歌舞伎との大きな違いの一つではないかと。

本筋の歌舞伎を求めて観に来られた人にとっては違和感があったかもしれないけど、舞台としては、観客を楽しませる色々な面白い演出が満載で、『面白かったなぁ~』『良い舞台だったなぁ~』と余韻に浸れる素敵な舞台でした。
実際、一緒に観に行った部下も、かなり面白かったようで、『誘っていただいて、ほんとに良かったです~』と言ってくれました。

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この舞台での海老蔵さん、歌舞伎メークは全く無しの、ブログやTVで見かける素顔と変わらない風貌の海老蔵さんなんです…が、盲目の座頭市そのものにしか見えませんでした。
寺島しのぶさん、ほんとにキレイ[ぴかぴか(新しい)]

幕間になると部下が『○○さん情報によれば、休憩中に役者さんたちがロビーに来るそうですヨ』と。実はもう一人誘った部下がいて、彼女はこの日に行けないので、半休を取って一足お先に3日の午後の部を観に行っていたのでした。
ということで、1階のロビーへ行ってみると…
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いました[ひらめき] 九團次さんをはじめとする数人の役者さんたちが舞台の役どころのままの格好で、観客の間を歩き回ってファンサービスをしてくれていました。舞台ではオペラグラス越しでしか見ることの出来ない姿を超至近距離で見ることが出来て、めちゃくちゃテンション上がりました~ 
そして、亀さんも[ひらめき] この亀さんが、大変なことになってました[わーい(嬉しい顔)] 1階から2階へ亀のように這って上がり(それもものすごいスピードで!)、窓ガラスに張り付き[exclamation](彼が見ていたのはラシック!)、お客さんが座っている丸いベンチの中心に飛び込んだり。ものすごいパフォーマンスで、みんなを大喜びさせてくれてました。
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この亀さん、市川新八さんという海老蔵一門の役者さんです。ロビーでも舞台と変わらず完全に亀になりきっておられました[わーい(嬉しい顔)] ちなみに第二幕では、やくざの手下や賭場の客にもなっていたようですヨ。素顔はとってもイケメンな方です。

舞台そのものも面白かったし、ロビーでのファンサービスもあって、終始大興奮でした。終演後に部下とお茶をして、余韻を楽しみました。

興奮冷めやらぬ中、今週の金曜日と土曜日、再び歌舞伎座へ。
八月納涼歌舞伎は歌舞伎では珍しい三部制になっているので、その分チケット代が…[あせあせ(飛び散る汗)] でもせっかく新幹線使って行くので、全部観たい[exclamation]
海老蔵さんは出ないけど(;'∀') 市川猿之助さん、市川中車さん(香川照之さん)、市川染五郎さん、中村勘九郎さん、中村七之助さん...TVでもよく見かける役者さんたちが勢ぞろいなんですヨ~ 中車さんは七月大歌舞伎に出られていたけど、それ以外の役者さんの歌舞伎はまだ観たことがないので、とっても楽しみです。

あとは中村獅童さんの歌舞伎、早く観たいなぁ~ 病気も順調に回復されているようですし、12月にはお子さんの誕生も! 11月には秋の巡業公演で復帰されるそうなので、今から上演スケジュールチェックしてきます[わーい(嬉しい顔)]

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衝動に駆られて [歌舞伎!!]

海老蔵さんの泊まってホテル、分かっちゃいましたヨ~[ぴかぴか(新しい)]

ブログにアップされている写真や情報から探してみたら、たぶん『このホテルだ~』というところ、あたりがついちゃいましたヨ~

会ってみたいなぁ~

でも。それはダメ。

すごく夢中になっている人に会いたくなって、衝動に駆られて。

過去に色々失敗してきたことは、記憶に刻まれてますヨ、さすがに。

もう、若かりし頃の私でもないので、ここは分別を持って。

舞台で出会えることを楽しみに。

私の部下が、今日の夜の部、一足早く午後休とって観に行ってます。
『感想は・・・聞かねえよ~[たらーっ(汗)] 一足先に、海老蔵さんに会って来てっ!!』
海老蔵さんの舞台を観るために午後休をとるのは、仕事がどれだけ忙しくたって、ぜんぜん、アリだよ~

早く、土曜日にならないかな~
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